中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスへの感染が確認された韓国ソウル市内の病院の男性医師(38)が、感染後に1500人以上が参加する地域の行事や勤務先病院のシンポジウムに出席し、不特定多数と接触していたことが4日分かった。
ソウル市の朴元淳市長が緊急記者会見で明らかにした。医師を介し感染が広がる恐れがあるとして、市は行事参加者らに自宅にとどまるよう求める。
医師は5月27日に男性(35)を診察。この男性は30日に感染が確認された。市の説明では、医師は29日から発熱などの症状があったが、30、31両日にシンポや行事に出席。31日夜に入院した。
この医師の感染確認時点を保健福祉省は6月4日だとしているが、市は1日だと説明。同省は4日、医師の行動は把握していないと説明していた。