八坂神社(東山区)の境内にある舞殿(ぶでん)の屋根が46年ぶりに葺ふき替えられ、真新しい銅板屋根が、お披露目された。
舞殿は本殿前にあり、節分の豆まきや祇園祭の神輿みこしの安置、舞踊奉納などの儀式で使用される。幕末に焼失したが、床部分が1873年、上部が1903年に再建されたという。
檜皮葺ひわだぶきだった屋根は防火性と耐久性を考慮し、69年に銅板葺きにされたが、劣化してきたため、今年2月から全面改修に着手。周囲の欄干や基礎部分などの修復工事も行った。
落成を祝う式典が開かれる14日には、舞殿で清祓(きよはらい)式が行われ、長刀なぎなた鉾祇園囃子ばやしや獅子舞、雅楽が奉納される。東條貴史・権禰宜(ごんねぎ)は「一般に開かれた神事を行う舞殿は、参拝者に最も親しみのある建物。輝く屋根を眺めてほしい」と話している。