大気汚染が深刻な北京市で、南国を思わせるような好天が13日まで3日間続いている。
市内では空に向かって携帯電話で撮影する人が目立ち、「空が青すぎる」と市民たちを喜ばせている。
中国各紙は一面トップで「北京ブルー」などと報じ、ネットの投稿サイトには青空の写真があふれている。国営新華社通信系のネットサイト新華網は、政府の環境対策の成果だと誇る市当局者の主張と、最近続いた雨と北風で汚染物質が拡散したためとする専門家の見立てを併せて紹介した。
市当局によると、微小粒子状物質(PM2・5)も減少しており、大気1立方メートル当たりのPM2・5の平均濃度は昨年が約85マイクロ・グラムに対し、好天が続いたこの3日間は10マイクロ・グラム台を下回ったという。