嘉義県長が収賄で起訴、3千万元受け取りか
嘉義地検は16日、収賄罪で張花冠・嘉義建長(民進党籍)を起訴した。張県長は立法委員時代の2002〜09年に、県内で計画されていたバイオ医薬園区開発の入札にからみ、特定の業者に権利を与える見返りに計3000万台湾元のわいろを受け取った疑いが持たれている。張県長は「政治的な意図に基づく起訴」と批判した。事件当時の嘉義県長の陳明文氏らは証拠不十分で不起訴となった。
八田技師夫人の像、来月初め除幕式/台湾・台南
戦前の台湾で水利事業に尽くした八田與一(はったよいち)技師の妻、外代樹(とよき)夫人が夫の建設した烏山頭ダムに身を投げてから68年目を数える今年の9月1日、彫刻家の村井良樹さんが制作した八田夫人のブロンズ像が嘉南農田水利会(台南市)に寄贈・建立されることになった。聯合報が19日付けで伝えた。
台湾南部に大規模な灌漑施設を整え、その人柄と功績が今も称えられている八田與一は1942(昭和17)年、乗船していた陸軍の輸送船が米潜水艦に撃沈され命を落とした。しかし、外代樹夫人はそのまま台湾にとどまり、1945年終戦を迎えて政府から台湾在住者に引き揚げ命令が下されても日本に戻ろうとせず、夫の與一が建設した烏山頭ダムの放水口で跳び下り自殺、夫婦の物語は台湾の人々の語り草となった。
今回寄贈される記念のブロンズ像は当時の写真に基づいて制作された幼い娘を抱きかかえる外代樹夫人の姿で、9月1日烏山頭ダムの八田記念館で除幕式が行われる。
微風グループ、百貨店の経営権取得
ショッピングモールなどを展開する微風集団が、金融大手の富邦グループ傘下のmomo百貨店の経営権を取得した。経営権の譲渡額は明らかにされていない。momoは台北の南京東路と信義区に計2店舗ある。2店舗の所有権は富邦グループが維持する。momoの董事長は「小型の百貨店が生き残るのは難しい」と経営権譲渡の理由を説明した。momoはドラッグストアやネットショッピングなどを展開している。
台湾系の中国家電チェーン、台北市場でIPO
ノートPCメーカーの藍天電脳(クレボ)は17日、中国で展開している子会社の家電製品チェーン店の百脳匯(バイナウ)を台湾で新規株式公開(IPO) をする考えを明らかにした。バイナウは1988年に中国で設立された。現在中国で22店舗を展開しているが、15年には30店以上の出店を計画している。
台鉄・新竹駅、NY中央駅と姉妹提携
ともに今年で築100年を迎えた台湾鉄道の新竹駅と、米メトロノース鉄道のグランドセントラル駅を「姉妹駅」とする調印式が16日、ニューヨークであった。ニューヨーク州都市交通局(MTA)本社ビルで行われた式典では、許明財・新竹市長やMTAの子会社社長らが見守る中、黄栄華・新竹駅長とスティーブ・カペリ・グランドセントラル駅長がそれぞれ協定書に署名した。許市長は、今回の提携に合わせニューヨーク市民が対象の観光キャンペーンを年末まで行うと発表した。(中央社フォーカス台湾)
日台学生会議が開幕、相互関係の重要性考える
第8回日本台湾学生会議が16日から国際教養大学(秋田県)で始まり、双方は教育、社会、国際、文化などについて意見交換する。会議は約1週間の日程で行われ、台湾からは台湾・政治・成功の各大学が中心の47名、日本からは東京外国語・国際教養・大阪大学をメインとする49名の計96名が参加。開会式で双方の代表が会議結論の実現や活発な交流が行われることなどに期待感を示した。(中央社フォーカス台湾)
雲林県の日本時代の茶店、高級民宿に変身
雲林県・西螺のオールドストリート、延平老街にある日本時代から続いていた茶荘(茶の専門販売店)の改修工事が終わり、同県でも最高級クラスの民宿がオープンする。民宿に変身する建物は日本統治時代の1935年に建てられた「捷発乾記」茶荘。日本時代の特色を残した芸術的な建築は雲林県にとって貴重な文化財でもある。建物の2階は主寝室1部屋、和風の客室2部屋に改装され、1日の使用料1万5000元の高級民宿として生まれ変わることになった。
台湾の幼児、糖分取りすぎの傾向
台湾師範大学の教授と栄養士の調査によると、台湾では2〜3歳の幼児は毎日平均ヤクルトを1本飲んでいる。1本のヤクルトに含まれる糖分は約およそ60カロリーあるため、2本飲むと幼児が1日必要な糖分の量を越えてしまう。 教授らが新生児を持つ母親301人を調査したところ、子供が大きくなるに従い糖分の摂取量が増えていることが分かった。甘い飲み物の飲みすぎで脂肪肝にかかった5歳児もいるという。
メネンデス米議員が台湾を訪問 中国に対抗しないよう促す
アジア歴訪中の米上院外交委員長メネンデス議員は、16日に台湾を訪問した。米国議会「台湾連線」の共同議長として、メネンデス議員は台湾に対し、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に加入するよう訴えた。台湾連線が日ごろ主張している軍事能力の売却については言及せず、「中国に対抗しないこと」を強調した。台湾訪問の前日、メネンデス議員と日本の首相は、東シナ海や南シナ海で活発な動きをしている中国に共同して対処する重要性を確認した。8月17日、環球時報が伝えた。
台湾メディアによると、メネンデス議員の今回の訪問の主な目的は、台湾の政治経済情勢と米台関係を理解することで、「米国が台湾にビザ免除の待遇を与えるなどによって、双方の関係を深めたい」と表明した。関係強化の例として、ビザ免除のほかに、貿易と投資の枠組みの協定協議の回復や、安全保障面での協力、台湾が国際民間航空組織に加入することに対する米国の支持などについても言及した。
米メディアの報道によれば、メネンデス議員は、台湾がTPP協議に加入することを支持するとも表明した。8月1日に、米下院外交委員会は、中国との軍事格差を縮めるためにF−16C/D戦闘機を台湾に売却するよう政府に要求している。
法新社は、米国のベテラン議員メネンデス氏がアジアを訪問する背景には、米国がアジアで新しい安全保障と貿易の方策を模索していると分析した。今回訪問する日本と韓国の関係は不安定化しているが、双方とも米国の同盟国だ。
TSUTAYA、新北市で3号店オープン[商業]
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(東京都渋谷区、CCC)が展開するAV(音響・映像)ソフトのレンタル・販売店「TSUTAYA」の台湾3号店が18日、新北市永和区でオープンした。光ディスク世界大手の中環(CMCマグネティクス)グループとの提携によるフランチャイズ展開で、台北市以外への出店は初めて。
CCCは2012年6月にCMCグループと戦略的資本・業務提携を締結。CMCグループ傘下のレンタル・販売チェーン「亜芸影音」がTSUTAYAに加盟する形で、同年12月に台湾1号店(台北市)、今年6月に2号店(同市)をそれぞれ開業している。3号店は、台北MRT(新交通システム)永安市場駅近くの永貞路沿いに開業。店舗面積は172平方メートルで、DVD・ブルーレイディスク計2万タイトルを扱う。
CCCは台湾で、レンタル開始から1年以上の「旧作」を含めた品ぞろえの豊富さを売りに展開。台湾現地法人、台湾天天カ市場営銷(カ=上と下を組み合わせた字)の安田秀敏総経理はNNAに対し「台湾地場のレンタル・販売業界はあまり旧作の取り扱いを重視していなかった。TSUTAYAが旧作に力を入れたところ、亜芸影音の従来店舗に比べて旧作の売り上げが1.3倍〜1.5倍に増えた」と話した。3号店では、過去の名作を中心とした商品コーナーを従来店舗の2倍以上に拡大した。
台湾では年内にTSUTAYAを10店まで増やす目標を掲げており、南部の台南市や高雄市への出店も計画している。
訪日台湾人旅行者5割増も訪台日本人は微減 今年上半期
交通部観光局は19日、今年1月から6月までの日本を訪れた台湾人旅行者数が過去最高を記録し、昨年の同時期と比べて約52%増加したことを明らかにした。訪日台湾人旅行者急増の背景には円安への期待感とオープンスカイ協定の締結による航空路線の増加があると見られている。
観光局によれば、今年上半期の訪日台湾人旅行者は110万9225人にのぼり、台湾人出国者全体の21%を占めたという。また、今年の7月と8月は北海道への旅行者が急増、貸し切りバスが不足気味で、9月から11月にかけては秋の行楽シーズンにあたるため、下半期の訪日旅行者数も増加するのではないかと予測している。
訪日台湾人旅行者数は近年増加の傾向にあり、2011年には113万6394人、2012年には150万300人だった。
一方、今年上半期に台湾を訪れた日本人旅行者の数は昨年同期比で8%減少。観光局では円安による海外旅行意欲の落ち込みが原因ではないかと分析しており、9月に東京で行われる旅行イベントには観光局員、旅行業者、ホテル関係者を動員し、大々的な台湾観光PRを展開することで、この傾向に歯止めをかけたい考えを示した。
また日本市場向けには人気アイドルのショウ・ルオ(羅志祥)が2013年の観光大使として活躍しているが、今後も以前イメージキャラクターを務めたことのあるリン・チーリン(林志玲)やフェイルンハイ(飛輪海)など日本でも知名度があり好感度の高いタレントを起用し台湾観光をアピールしたいとしている。
人気日本人漫画家、「将来作品に台湾の要素を取り入れたい」
日本の長寿漫画「ふたりエッチ」の作者、克・亜樹が18日、台北で開催中の「2013漫画博覧会」で行われたサイン会に出席。将来同作品に台湾の要素を取り入れたいとの考えを示した。
取材を兼ねて台湾を初めて訪問した克さんはモーテルを見学した際、「車がそのまま入れるなんて」と驚きの発見があったといい、将来同作品の主人公が台湾のモーテルで“遊ぶ”様子を描いてみたいと語った。
「ふたりエッチ」は「夫妻甜蜜物語」という中国語タイトルで台湾でも10万冊売れている人気コミックス。
また、現在台湾で最も人気の高いアニメ「進撃の巨人」(進撃的巨人)でミカサ役を演じる声優の石川由依(=写真)もこの日の関連イベントに参加。ミカサの声を披露したり、中国語で「大家好、我是石川由依」(皆さんこんにちは、石川由依です)と挨拶したりするなど活発なファンサービスで来場者たちを喜ばせた。
漫画版「進撃の巨人」はすでに1巻から10巻が中国語に翻訳出版され累計50万冊の大ヒットとなっているほか、アニメ版も今年11月からテレビ放映される予定。
台湾まんが博に声優の野水伊織参加、ファンらが熱狂
日本のアニメ「デート・ア・ライブ」(約会大作戦)の声優、野水伊織が16日、台北で開催中の「2013漫画博覧会」に姿を現れ、自分が声で出演した役のボイスを披露するなど、300人近くのファンが集まった会場を盛り上げた。
今月15日から20日まで世界貿易センターの1号館で行われている同イベントでは台湾や日本の漫画家・イラスト画家49名による36のサイン会が行われる予定で、6日間の売上総額は昨年の台湾元1.8億元を上回り2億元(約6.5億円)に上ると見込まれている。
初訪台の野水さんはこの日、アニメ「そらのおとしもの」(天降之物)のニンフ役や「デート・ア・ライブ」の四糸乃などのボイスを披露したところ、男性ファンから大歓声が沸き起こった。歌手でもある野水さんはまた、ファンたちのリクエストに応え美しい歌声を聴かせてファンサービスの良さで皆をとりこにした。
これに先立ち、15日、日本統治時代の面影が濃く残るオールドストリート・九[イ分](新北市)や「雨の町」基隆を訪れ、台湾のB級グルメを満喫した。
写真共有サイトのタグ数ランキング、台湾は世界8位
交通部観光局の発表によると、台湾で最も人気の検索サイト「Yahoo!奇摩」の写真共有サイト、フリッカー(Flickr)が19日台湾で正式にサービスを開始したほか、米Yahooフリッカー内の写真に付けられたタグ数ランキングで台湾が8位にランクインしていることがわかった。1位は日本だった。
台湾の美しい景色や地方の伝統、四季折々の風景をより多くの人々に知ってもらおうと今回「Yahoo!奇摩」と提携した同局では、フリッカーを通じて台湾を代表する映像を世界の人々と分かち合いたい考えだ。
フリッカーでは画像を簡単に検索できるよう、サイトにアップされている写真にユーザーが「台湾」などのキーワードでタグ付けをすることで自由に分類できるようにしている。
米Yahooのフリッカー内にタグ付けされた写真の国・地域別ランキングの2〜5位はそれぞれアメリカ、フランス、イタリア、イギリスで、中国大陸は9位。
台湾、台風12号への警戒呼びかけ 北部に上陸の恐れも
沖縄の南の海上で18日に発生した台風12号について中央気象局は19日、早ければ20日午前に海上警報、午後には陸上警報を発令するとの見通しを示した。
中央気象局の発表によると、台風12号は19日午後2時の時点で、中心気圧990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速23メートル、瞬間最大風速30メートル。台湾最南端である鵝鑾鼻の東南東の海上を時速12〜17キロの速さで北から北北西に進んでいる。
台風12号は今後、台湾北部に接近または上陸する恐れがある。この影響で北部では20日午後から本格的な雨となり、21日から22日にかけて台風の影響が最も大きくなると予測されている。
なお、台風接近にともない、外遊中の馬英九総統は予定を前倒しし21日に帰国、台風への対応にあたることになった。
民家強制撤去事件で818抗議行動/台湾・台北
台湾北部・苗栗県大埔地区の土地徴収をめぐって県と住民が対立し紛糾していた問題で、市民団体やこれを支援する学生など数千人が18日、総統府前で集会を行い、民家が強制撤去され1カ月となるのを機に農地返還、謝罪と賠償、土地徴収条例の即時再修正など4項目を要求、不当な土地再開発に対して抗議した。また、集会解散後午後10時から一部市民が内政部の玄関前で座り込みを始め翌19日夕刻まで続いた。
この問題は2010年6月、苗栗県の都市開発計画に基づく農地の徴収で収穫直前だった田畑に強引にブルドーザーが入ったことから広く関心を集めた。苗栗の住民側や市民団体では開発が環境や市民生活を脅かすとして土地収用の不当性を強く訴えたが、政府・内政部は地方自治体の決定を尊重するとし、苗栗県では地方の発展のため家屋の撤去・土地の収容は不可欠として強硬姿勢を崩さなかった。
今年に入って6月、苗栗県は住民らに家屋の自主撤去をつきつけ警告したが住民が拒絶したため、7月18日、地元の市民団体が台北へ陳情に出向いている隙を見計らって大埔地区の4軒の家屋を強制的に取り壊し、抵抗していた住民2人が体の不調などで病院に運ばれた。今回台北での一連の抗議活動はこれらの事件を受けたもの。
18日夜から続いていた内政部前での座り込みによる抗議は19日午後5時30分になってようやく終了を宣言したが、市民団体「台湾農村陣線」では「(内政部のように)無責任で国民に害を与えて平気な政府機関は国民からしっぺ返しがあることを常に覚悟しておくべき」とコメントした。