香港から台湾への移民ブーム続く、今年12.1%増の8300人
香港では政治的閉塞感などを理由に海外への移民検討する人が増えているという。しかし、米国、カナダ、オーストラリアといった従来の移民先では、中国本土からの投資移民が急増を受け、最低投資金額を上げたり、受け入れ人数を制限するなどの対応がみられることから、新たに台湾が脚光を浴びているようだ。
香港の日刊紙「アップルデイリー」が6月25日付紙面で報じた記事によると、台湾の高級物件に特化した不動産会社の大師房屋では、今年(2015年)に台湾へ移民する香港人の数は前年比12.1%増の8300人に達すると見込んでいるとのこと。同社では、香港で台湾物件の紹介や移民説明会などを開催しており、これまで毎週5組の香港人ファミリーが台湾へ内覧に訪れていたというが、今月に入って同8組に増えているとのこと。
なお、台湾移民署が公表している資料によると、昨年(2014年)に台湾の居留権を獲得した香港人の数は前年比62%の大幅増となる7498件にも達している。
アニメ「妖怪ウォッチ」のテーマ曲、台湾の子供たちをも“洗脳”
人気アニメ「妖怪ウォッチ」の放映が今年5月、台湾でも開始された。
日本で大ヒットとなったエンディング曲「ようかい体操第一」は中国語バージョンが作られ、台湾の子供たちをもとりこにしている。
同アニメは子供向けチャンネル「YOYO TV」(東森幼幼台)で放映。歌詞には中国語のほかに台湾語も盛り込まれ、ローカル感が演出されている。
台湾の高齢化ペース、世界一に・・10年後には5人に1人が65歳以上
台湾・自由時報電子版は25日、台湾では今後世界一のペースで高齢化が進み、10年後には5人に1人が65歳以上の高齢者になると報じた。
将来の台湾では、急速な高齢化、深刻な少子化と労働力不足の危機に見舞われる。人口構造が急速に変化しており、高齢化の速度が他の先進国をリードすることになる。
国家発展委員会の推計では、台湾は今後わずか7年で高齢化社会から超高齢化社会に突入するという。その速度は日本の1.6倍、米国の2.8倍、英国の7.3倍で、台湾の高齢化ペースは「世界一」になる見込みだ。
10年後の台湾では、65歳以上の人口が178万人増加。5人に1人が65歳以上となり、高齢者人口が年少人口の倍となる。また、労働人口平均3人ごとに、高齢者1人を養わなければならなくなる。
日本統治時代に造営の神社、台湾企業が再建 近く一般公開
肥料メーカー大手、台湾肥料の花蓮工場にある「海洋深層水園区」で26日、再建された日本統治時代造営の神社がお披露目された。近く市民にも一般公開される。
同園区の前身は、日本統治時代の1939(昭和14)年に建設されたアルミニウム工場で、製造された材料は神風特別攻撃隊の戦闘機などに使われていた。そのため第2次大戦末期に米軍による爆撃の対象となったが、神社は奇跡的に被害を免れた。だが、2005年に同地を襲った台風によって社屋が破壊され、土台を残すのみとなっていた。
その後、同園区に新たな見所を作ろうと、台湾肥料が専門家に協力を依頼し再建を進めていた。敷地内では、ほかにも日本統治時代の建物が修復を経て再利用されており、新たに建てられた神社や鳥居などと併せて、より一層当時の雰囲気を味わうことができるようになる。
台湾の人気芸術家、日本出展作に「復興への祈り」を あす完成式典
新潟県新潟市で来月18日から開催される「水と土の芸術祭」に参加している台湾出身の人気作家、王文志の作品の完成記念式典が今月28日、同市内で開かれる。イベントでは作者による作品紹介などが行われるほか、台湾茶も振る舞われる。
完成を迎えるのは「新潟の夢」と題された巨大な立体アート。作品には2011年の東日本大震災で被害を受けた三陸産などの牡蠣殻が使われており、同じく被災した宮城県石巻市の小中学生や新潟市民からの復興への想いが描かれている。
王は2012年にも震災からの復興への願いを込めた作品「浴火鳳凰(よっかほうおう)」を同芸術祭に出品している。
また、同じ新潟県の十日町市、津南町で来月26日から開催される世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」には、台湾から人気絵本作家のジミー(幾米)と、インスタレーション作家の林舜龍が参加。それぞれ現地に結びついたアートを披露する。
日ハム・陽、「最も信頼されるスポーツ選手」に初選出
米誌、リーダーズ・ダイジェスト台湾版が選ぶ「最も信頼されるスポーツ選手」に、プロ野球・日本ハムの陽岱鋼(28)が初めて輝いた。
左手骨折のため2軍で調整中の陽は25日、授賞式出席を見送ったが、ビデオを通して「(2012年の)球宴MVP獲得より誇りに思っている。人々の信頼を得るには、長い時間をかけて努力を積み重ねなければならないからだ」と受賞の喜びをファンたちと分かち合った。
台湾原住民(先住民)アミ族出身の陽。昨年の「札幌ドームMVP」2年連続受賞など、近年の活躍が目立っている。モデル並みのファッションセンスや親しみやすいキャラクターもあり、今や野球を見ない女の子も注目するほどの国民的スターだ。
台湾の実業家3人を金融制裁指定=北と武器取引の疑い
韓国政府は26日、北朝鮮と武器取引を行った疑いがある第三国の国籍保有者3人と企業・機関など4カ所を、金融制裁の対象に指定したと発表した。韓国外交部(省に相当、以下同じ)と企画財政部は26日「国連安保理が指定した制裁対象者のほか、武器取引などを通して北朝鮮を迂回(うかい)支援している第三国の7人(機関含む)を金融制裁の対象に指定した」と発表した。
今回金融制裁の対象に指定された人物は、台湾の実業家「TSAI、Hsein Tai」氏と「SU、Lu-Chi」氏、「CHANG、Wen-Fu」氏の3人。また、この3人が創業もしくは経営に関与した「GLOBAL INTERFACE COMPANY INC」「TRANS MERITS CO.LTD」「TRANS MULTI MECHANICS CO.LTD」の3社も対象に含まれた。これらの企業は北朝鮮との武器取引に関与し、武器製造に必要な工作機械を北朝鮮に輸出してきたという。
また、シリア国防省の傘下にある「Scientific Studies and Research Center」も、制裁対象に指定された。この機関は米国の制裁対象になっており、北朝鮮との武器取引活動を続けていると伝えられている。
韓国政府はこれまで、国連安保理の制裁対象になっている北朝鮮側の人物32人(機関含む)を金融制裁の対象に指定していた。韓国政府は「韓国国民または企業が今回の制裁対象者と許可無く取引した場合、外国為替取引法違反で処罰されることもあり得る」と説明した。
マクドナルド、今年末にも台湾直営店売却し経営権譲渡か?
台湾誌・商業周刊はこのほど、世界ファストフード大手の米マクドナルドが、今年末にも台湾市場の直営店350カ所を売却してフランチャイズ化し、経営権を譲渡する可能性があると報じた。中国・南方都市報が25日伝えた。
報道によると、マクドナルド中華圏担当の曽啓山総裁が12日、台湾で会議を開き、今後、台湾で「発展的フランチャイズ経営」を行うと宣言。現地に設けて31年になる子会社を撤退させ、店舗経営は現地の出資者が主導する形にする方針だという。
台湾マクドナルドはこれが事実だと認めたが、「計画は初期の段階で、まだ確実なスケジュールは出ていない」と説明。ただ一部には、「早ければ年内にも経営権が譲渡される」との見方もある。
報道によると、経営権を引き継ぐのは現地食品関連最大手の統一グループか、との従業員からの質問に対して、経営陣は「飲食業のライバルではない」と述べ、台湾以外の資本となる可能性も示唆した。
台湾はかつて、世界でも上位10位に入るマクドナルドのドル箱市場だったが、近年は状況が変わり、2014年の配当金はゼロだった。また新たに最高経営責任者(CEO)となったスティーブ・イースターブルック氏が世界の店舗全体でフランチャイズの割合を9割まで引き上げることを決めており、台湾でもこの方針に基づく対応が進むとみられる。