訪日した米国人女性が、料理に関するブログ「tinyurbankitchen」で、日本のデパートの地下商品売り場について感じたことをつづっている。
料理に関心を持つ筆者は、旅行した国々でスーパーマーケットに行くという。理由として、その国の文化を知ることができることを挙げている。特に興味深いのは、「地元で旬の食材が何かを見ることや、地域特有の庶民的な食べ物にも魅力を感じる」と語る。支払いはクレジットカードを使わずに、あえて現金で買うことで、その国のことが分かるという。
昨年、日本の大学に短期留学していたときも、地元の市場で買物をし、アパートで料理していた。その方が日本をより身近に感じられるからだ。「3カ月間、日本に滞在したが、スーパーを歩き回ることは飽きなかった」と日本での暮らしを楽しんだ様子を伝えた。
特に「デパ地下」と呼ばれるデパートの地下にある食品売り場が好きで、「デパ地下は、簡単な軽食やお惣菜で溢れているとても楽しい場所」、「食品があまりにも美しく陳列されている」と感動した様子を写真を掲載しながら紹介した。筆者は、バラエティー豊かな弁当や総菜、刺身を買うことが多かったという。
一方、日本では輸入品やそのほか高価な食材には不満を感じていたようで、「ズッキーニは1本200円以上。秋の味覚として有名な国産松茸は信じられないほど高い」と語る。さらに、「メロンは3万円。誰がこんな高価な果物を買うのかまったく理解できない」と述べた。和牛やマグロについては、米国でも高価だが、日本でも相当高い。しかし、「新鮮で美しいので一見の価値はある」と記した。
筆者のほかのおすすめは、スイーツやパンだという。「食品そのものも素晴らしいが、それにもましてパッケージが美しい」と高く評価した。
日本でのデパ地下めぐりで、商品の値段の高さに驚きながらも、目で見る楽しさがあると感じたようだ。