初の常設土俵完成 入間川親方ら招き土俵開き
台湾での相撲の選手育成やレベル向上を目指し、台湾では初めてとなる常設の土俵が台北市の天母野球場の敷地内に完成し、27日に土俵開きがあった。
土俵開きには、大相撲の入間川部屋(さいたま市)から入間川親方や力士6人が招かれ、立ち合いげいこなどを披露した。台湾人選手も力士に胸を借りて汗を流した。台湾の相撲協会の城仲模名誉理事長は土俵設置について「選手のレベル向上につながる」と期待を寄せていた。台湾では来年、南部・高雄で世界相撲選手権大会が開かれる。
同協会によると、台湾では学生ら約30人が相撲に取り組む。これまでは土俵がないため、土がある公園や畳がある場所などでけいこをしてきたが、土俵での感覚がつかめず、試合では苦労してきたという。土俵設置費は約100万円。台北市が場所を提供し、民間企業が資金援助した。
日本に負けるな! 台湾に相撲の土俵完成、初の常設
台北市の天母野球場の敷地内に台湾初の常設土俵が完成し、27日に土俵開きが行われた。
この土俵は台北市が場所を提供し、日本の空調大手、ダイキンの台湾販売代理店「和泰興業」が設置費用約100万円を負担した。27日のイベントには大相撲の入間川部屋(さいたま市)から入間川哲雄親方と力士6人も招かれ、十両の磋牙司洋之らが立会い稽古などを披露した。
中華民国(台湾)相撲協会の副秘書長でナショナルチームの監督でもある曽志民さんは「台湾の選手はみな恵まれた素質の持ち主だが、練習や活躍の場が少なかった」と話し、土俵設置による台湾相撲のレベルアップに強い期待を示した。
同協会によると、台湾では現在、学生など約40人が相撲に励んでいる。日本の角界にも長年多くの力士を送り出しており、台北出身の劉朝恵さん(元十両栃ノ華朝王)は1985年、春場所の幕下取り組みで4連勝し、台湾の相撲取りとして初めて関取に昇進した。
台湾には、いわゆる日本語世代を中心に熱狂的な相撲ファンが多く、2006年には台湾初となる大相撲巡業が台北で行われ、大変な話題を呼んだ。
来年は南部・高雄市で相撲の世界選手権大会が予定されている。今回の土俵設置は、日本の国技「相撲」が台湾の人々にとってより身近な存在となる大きな一歩になりそうだ。
家電販売の燦坤、日本のスイーツやとんかつ店展開
家電販売大手の燦坤グループが日本のスイーツ店やとんかつレストランを台湾で展開するもようだ。協力するスイーツ店は神戸市のル・プレジールとみられる。店は台北市士林区内に置き、最近スタッフの募集を始めた。一方、とんかつレストランは著名な日本人の料理人を招いて「富士印」というブランドを設立、まず新北市内で展開するようだ。
マレイン酸入りでんぷん使用、政府が取締強化
主に工業用原料として使われるマレイン酸が入ったでんぷんを材料にした商品が発見されている事態を受け、行政院衛生署はきょう28日から3日間かけて、各県市の衛生局を通じてでんぷん製造会社や販売会社を調査する。6月1日からはでんぷんの原料メーカーや製造会社に安全証明を発行し、販売先に提供することを義務付けた。違反した場合は最大15万台湾元の罰金となる。
台湾でもおサイフケータイ開始へ
ビザ台湾はこのほど、スマートフォンやタブレット端末での決済が可能な「おサイフケータイ」サービスが台湾でも間もなく始まるとの見通しを示した。ビザ台湾によると、中国信託銀行をはじめとする地場の銀行7行がサービス協力開始の最終段階にあるという。同サービスはアジアでは香港や韓国、マレーシアですでに普及している。
台湾ファミマがネット販売強化、4割増収目標
全家便利商店(台湾ファミリーマート)は今年、オンラインショッピング大手3社と協力し、ネット販売で前年比30〜40%増の12億台湾元を目指す。全家は3社と会員を共有するとともに、女性向けの品ぞろえを強化して食品以外の商品の増収につなげたい考え。自前でサイトを運営する必要がないことからコスト削減につながると期待している。
台湾のホテルで男性従業員に強制わいせつ、広東省の共産党関係者を除籍―中国
中国広東省深セン市の竜崗区新聞弁公室は公式微博(中国版ツイッター)で27日、今月19日に視察先の台湾でホテル従業員の男性に強制わいせつを行ったことが分かった竜崗街道共産党工作委員会の李平山副書記を除籍し、行政処分も行うことを表明した。
同弁公室によると、李副書記の事件が伝えられた21日午後、竜崗区はすぐに調査に着手した。李副書記が参加した竜崗街道の経済貿易視察団が19日に台湾に到着後、晩餐会が開かれていた際、李副書記は案内をしてくれた従業員に強制わいせつを行った。「李副書記の行為は党紀と公職に就く者が守るべき規律に違反しており、域外に悪い影響を及ぼした」と指摘している。処分は竜崗区規律委員会常務委員会が検討した上で区委員会の承認を得た。
軍事衝突対応の演習実施…馬総統も装甲車搭乗
台湾の馬英九政権は28日、東シナ海や南シナ海で軍事衝突が発生した際の危機対応を強化するため、政府各機関が参加して演習を実施した。馬総統は台北市内の総統府から装甲車に搭乗し、北約9キロにある指揮センターに移動するデモンストレーションも行った。
台湾は、南シナ海で台湾漁船がフィリピン沿岸警備隊の銃撃を受け台湾人漁民が死亡した事件を巡ってフィリピンとの緊張が続く。フィリピンからは調査団が訪台中だが、政府関係者は「今回の演習と事件は無関係」と話した。
安全保障政策を担う政府機関関係者は「東シナ海、南シナ海での領有権などを巡って将来、軍事衝突が起こる可能性はさらに高まっている」と指摘している。
16年までに徴兵制から志願制に完全移行 4万人削減
台湾・東森新聞の報道によると、台湾国防部は2016年までに兵士を徴兵制から志願制への完全移行を実現する計画だ。国防予算が不足する中、国防部は新兵を募ることができない状況に陥っている。そのため定員を21万5000人から4万人減らし、17万5000人とする。中国・環球時報が伝えた。
この計画には、台湾の陸軍、海軍、空軍の司令部を廃止する内容も含まれ、これによって司令官という階級もなくなる。台湾の軍隊が志願制へと完全移行すれば、新兵の募集は簡単なことではなくなる。兵士削減は組織改造のほか、志願制向けの国防予算に対応することが最も大きな理由だ。ある退役中将は、「台湾軍は規模を縮小し、武器の性能も高まっていない」と指摘し、作戦能力に懸念を示した。
ベビー用品の中国・好孩子、台湾に研究拠点[製造]
中国ベビー用品最大手、好孩子集団の宋鄭・最高経営責任者(CEO)はこのほど、台湾に研究開発センターを設立する計画があることを明らかにした。まずは台北市に事務所を設立し、台湾企業との連携について検討を進める。
研究開発センターの設立は中国、米国、オランダ、日本、香港に次いで6カ所目となる。宋CEOは「ハイテク技術を導入したベビー用品はまだ少ない。台湾はハイテク技術や新素材の分野では世界トップクラスにあり、中台提携によるチャンスは大きい」と述べた。台北市の内湖科技園区での設立を検討しているが、具体的な計画は未定という。「まずは台湾事務所の設立を急ぐ。2〜3カ月内には結果を出す」とした。
同集団は江蘇省昆山市に本部を置く、香港上場のベビー用品世界大手。主にベビーカーやチャイルドシートなどを手掛けており、昨年の売上高は45億5,000万HKドル(約592億円)。うち約7割を中国以外での売り上げが占める。
宋CEOは昆山市の「昆山深化両岸産業合作試験区」の視察団の一員として台湾を訪問。同集団のほか企業20社の代表者が参加し、台湾での投資機会を探った。
台湾で青年の失業は依然深刻、2012年はニートが47万3000人
行政院主計総処の調査によると、台湾では2012年、15〜29歳までの教育、労働、職業訓練のいずれにも参加していない青年、いわゆるニートが47万3000人いた。
行政院労工委員会はこの状況に対して、台湾全土の市場、病院、インターネットカフェなどに400人を超えるスタッフを派遣し、ニートの実体把握を進めている。
主計総処によると、ニートといわれる青年の中には、就職活動に失敗した者、バイト経験時に過酷な労働条件で働かされ次の就業を拒絶する者、親が過保護のため就職活動に真剣に取り組まない者など、複数のタイプに分かれている。
フジクラでタイのFPC工場再稼動、台湾メーカーの今後の影響に注目
日本のフジクラは、今年に入りタイのFPC(フレキシブルプリント基板)工場で操業が全面的に再開し、さらに日本円が米ドルに対して値下がりしていることなどから、今年のFPCによる営業収入がタイで発生した洪水被害を受ける前の400億日本円の水準に回復すると見込んでいる。
同工場は、2011年下半期(7〜12月)に発生した洪水被害を受けて生産が停止した。その際にはフジクラの顧客が台湾のFPCメーカーに発注を移行していたことから、市場ではフジクラがタイ工場の操業再開したことで、台湾のFPCメーカーの今後の受注に影響が及ぶ可能性もあるとみられており、今後の動向に注目が集まっている。
フジクラのタイ工場が洪水被害を受け停止した後、同社の顧客の多くが台湾の台郡科技(Flexium Interconnect)、泰鼎尖端科技(Trident)、嘉聯益(Career Technology)などに発注を移行した。その中には米スマートフォン大手が含まれており、フジクラが工場操業再開後に再びこの企業からの受注を目指すのではないかと推測されている。
しかし台湾のFPCメーカーは、今のところ顧客の発注スケジュールに変更はなく、フジクラによる工場操業再開の影響はないと見込んでいる。工場の操業再開に当たって、新たに雇用した従業員の研修や歩留まりの調整などが必要になることから、実際にフジクラのタイ工場で生産能力が過去の水準まで回復するのは来年以降とみられ、当面は受注に影響が及ぶことはないと考えている。
EMS大手の鴻海精密、米Mozillaと「Firefox OS」搭載スマートフォンを共同開発
ウェブブラウザ「Firefox」の開発・保守を行っている米Mozilla Foundationはこのほど、EMS(電子機器受託生産サービス)大手である鴻海精密(HONHAI)グループと提携することを表明した。
両社は今後、Mozillaが開発するオープンソースオペレーティングシステム「Firefox OS」を搭載したスマートフォンの開発を共同で行う。鴻海精密は、米アップルのiOS、グーグルのAndroid、マイクロソフトのWindowsのOS対応スマートフォンを製造しており、今回の提携でさらにFirefox OS向けスマートフォンが加わることになる。
Mozillaは2012年にFirefox OSを発表した後、スマートフォン向けプラットフォームのFirefox OS機種で、LG、中興通訊(ZTE Corporation)、華為(HUAWEI)、アルカテル、ソニーなど、世界の携帯電話端末メーカーや電信事業者18社と提携した。
またMozillaは、Firefox OS搭載スマートフォンをブラジル、コロンビア、ハンガリー、メキシコ、モンテネグロ、ポーランド、セルビア、スペイン、ベネズエラで発売することを決めており、このうちスペインでは、2014年にFirefox OS搭載機種を発売することで電子事業者とすでに提携した。
台湾外交部、釣魚台をめぐる緊張に懸念
外交部は27日、日本の右翼団体が釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)領海に入り、日本と中国大陸の公船が同海域でにらみ合ったことについて、いずれも中華民国の権益を損なうものだとして懸念を示した。
日本からの報道によると、保守系政治団体「頑張れ日本!全国行動委員会」のメンバーなどを乗せた漁船が26日、釣魚台周辺を航行、大陸の海洋監視船も領海に入った。日本の海上保安庁が警告を出し続けたが、大陸船からの応答はなかったという。
外交部は27日夜、釣魚台に対する中華民国の主権を改めて主張した上で、これら各方面の動きはいずれも中華民国の国益を損なうばかりでなく地域の安定と安全に影響を及ぼすものだと批判、それぞれが自制し、「東シナ海平和イニシアチブ」に基き東シナ海の平和と安定につとめるべきだと呼びかけた。
台湾の仏教団体、群馬県で1000人運動会 地元は大歓迎
台湾の大手仏教団体「仏光山」の関連組織、「国際仏光会世界総会」アジア交流会が26日、群馬県で運動会を開き、約1000人が参加した。地元の観光業者は「こんなにたくさんのお客さんが来てくれてとてもうれしい」と喜び、機会があれば仏光山を訪れてみたいと話したという。
世界各地に分院などを持つ仏光山は現在、群馬県渋川市に、将来日本における同寺院の総本山となる「法水寺」を建立中だ。
同交流会のメンバーやボランティアたちはこの日、法水寺を視察したのち、運動会会場の伊香保体育館に移動。群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」や伊香保温泉のゆるキャラ「いしだんくん」が一行を出迎え、太鼓のパフォーマンスも披露された。
会場には地元の特産品や手工芸品などの出店が並び、運動会の参加者や台湾のパフォーマンス団体と交流、中国語や台湾語、日本語が飛び交う中、みな身振り手振りで会話を楽しみ、応援隊による仏教ソングや原住民族のダンスが会場を盛り上げた。
仏光山の開祖・星雲法師は、雨のように万物を潤す仏法が伊香保にも流れてきたと法水寺を紹介し、この機会に伊香保温泉を堪能し、有名な水澤寺を参拝しようと来日したメンバーらに呼びかけた。
運動会に出席した台湾の沈斯淳駐日代表(=大使)や群馬県議会議員は口々に、法水寺建立で台湾と日本の交流がさらに深まるよう期待した。
暑い! 台湾、早くも夏本番!? 台北で35.1度
台湾は今月梅雨入りし全土で豪雨が続いたが、6月を前に早くも夏本番の気配がただよい始めている。台北では27日昼過ぎ、今年の最高気温となる35.1度を記録、各地も軒並み30度を超え、多くの市民がクーラーのスイッチを入れ暑さをしのいだ。
中央気象局では、今週は台湾全島で30度以上の高温が続くと予想しており、28日午後2時の台北の気温は34.9度。ただ一週間を通じて各地で午後から雷を伴う雨が降る確率が高く、気象局は日よけや水分補給といった暑さ対策に加え、傘など雨への備えを呼びかけている。
台湾海軍特殊部隊のドキュメンタリー、今夏ナショジオで放映
水中での軍事活動を行う台湾海軍の特殊部隊、いわゆる“蛙人”(ワーレン/フロッグマン)の10週間にわたる訓練の模様がドキュメンタリー番組としてこの夏、ナショナルジオグラフィック・チャンネルで放送される。
ドキュメンタリーのタイトルは「台灣精英戰士:陸戰蛙人」(台湾エリート戦士:陸戦部隊フロッグマン)。ナショナルジオグラフィックが台湾国防部の協力を得て制作したもので、精鋭部隊の隊員たちが長距離ランニングや遠泳、夜間ボート操作など猛訓練に励む様子を6回に分けて紹介する。
制作にあたった台湾の総監督は23日のPRイベントで、国際レベルのドキュメンタリー制作を通じて台湾を世界にアピールしたいと述べた。
ナショナルジオグラフィックの台湾人スタッフは2004年から台湾の人々や歴史、自然など様々な分野にわたるドキュメンタリーを手がけてきた。台湾南部で越冬したムラサキマダラの集団北上を守るため、政府が国道に防護ネット設置を行った回などは特に好評で、南米での放映回数は100回を上回るという。