米国人女性が、さまざまな小物についてコメントするブログ「Sweat the Small Stuff」で、日本の傘文化について記した。
筆者は、日本人は季節の移り変わりを代表する花や小物にこだわりを持っており、1年のサイクルを大切にする日本人の心を反映しているようだと語った。
筆者にとって梅雨は、お気に入りの季節だという。特に梅雨の時期の雨は、台風や大雨とは異なる霧雨のような降り方をするので、木々や草の緑をさらに濃い緑に見せる点に好感を寄せるという。そして、今の季節の気になるトレンドアイテムは、傘だと続けた。
筆者は、天気予報が雨になると、日本ではあちこちの店に傘をはじめとする雨具が並べられる様子を説明。それらに使われている素材は、紫外線対策にも雨対策にも優れていると、自分のお気に入りの傘を紹介した。持ち手の部分に木が使われたオリジナルのフックタイプと、和風テイストなストレートタイプの傘などにも目を向け、長く愛着をもって使うことができる出来に仕上がっていると述べた。
また筆者は、日本人が傘にこだわる様子から、濡れることを極端に嫌う傾向があるようだと説明。そして、日本は世界のどの地域よりも多くの傘を保有する傾向があるという事実に大いに納得したようだ。
店の前には、雨の最初の一滴に対応して、濡れた傘用ビニールカバーが出されたり、「傘降り場」と呼ばれる傘の乾燥装置が並べられたりする様子にも興味を持ったようだ。
特に、傘の水を取る装置は欧米ではあまり見かけないためか、その使い方を写真を掲載して説明した。また、傘を乾かすこと、濡れた傘を持ち歩かないこと、周囲を濡らさないことなどに細心の注意を払う日本の文化に関心を示した。
小降りなら傘を差さないことも多い欧米と比較して、濡れることを嫌う日本の文化と、日本人の傘への愛着に驚きと興味を感じている様子が伝わってきた。