中国本土のすりグループが医療観光ビザで台湾に渡り、日本人を専門に狙って犯行を繰り返していたことが分かった。2日付で台湾紙・自由時報が伝えた。
中国本土の4人組すりグループは今年3~4月、医療観光を装って台湾に渡り、日本人ばかりを狙って犯行に及び、約20万台湾ドル(約80万円)を荒稼ぎしていた。台北の龍山寺で日本人観光客のバッグを奪い、盗んだクレジットカードをスキミングして有名ブランドのバッグなどを購入した容疑で逮捕され、2日、台北地検が4人を起訴した。
検察の調べによると、犯行時間はわずか数秒で、被害者はホテルに戻るまでバッグを盗まれたことに気付かなかった。被害者の話しに従って龍山寺の入り口付近の監視カメラを解析したところ、4人の犯行が明らかになり、宿泊先のホテルで逮捕した。日本円の現金14万円とクレジットカード、盗んだカードをスキミングして買った有名ブランドのバッグなどが見つかった。
4人は犯行の動機について、「日本人観光客は金を持っていると思い、日本人ばかりを狙った」と話している。