【台湾ブログ】世界遺産・平泉…都会の喧騒を離れ、心が洗われる旅
2011年6月、岩手県平泉にある平安時代末期の寺院や遺跡が世界遺産に登録され、以前にも増して多くの観光客が平泉を訪れるようになった。台湾人女性のYUKI(ハンドルネーム)さんも平泉を訪れた観光客の1人だ。「都会の喧騒を離れ、心が洗われる旅」だったという。
筆者が平泉を訪れたのは2013年2月。冬の東北ということで辺りは一面の銀世界、しかも当日の天気は曇りでとても寒かったという。亜熱帯地方の台湾から冬の東北を訪れれば、その寒さが身にしみたことだろう。
筆者が最初に参拝したのは毛越寺(もうつうじ)だ。寺伝によれば西暦850年に建立された寺院だという。筆者によれば、台湾においても寺院や仏閣への参拝前には手を洗って清めるそうだが、毛越寺にも清めの手洗い場があったことが感慨深かったようだ。日本も台湾も、多くの文化で源が同じであることを実感したのだろう。
毛越寺にある「大泉の池」は凍りつき、深く雪が積もっていたそうだが、台湾ではめったに見ることができない凍った池が「とても美しかった」という。
続いて、金色堂で知られる中尊寺へ。さっそく金色堂を見学した筆者が、金色に輝く阿弥陀堂の細かな彫刻に驚いていると、突然、中国語で説明が聞こえてきたという。筆者ら一行が台湾人であることに気付いた寺側のサービスだったらしく、驚きながらもお寺側の親切に感謝の意を示した。
個人旅行で訪日した筆者だが、しっかりと日程を決めていなかったために全体的に急いで名所を回ったことだけが心残りだったと振り返った。しかし、平泉については「都会の喧騒を離れた場所で心が洗われた」と満足したようだ。