【台湾ブログ】広島・原爆ドーム訪問 改めて核廃絶を願う
8月の初めに中国・四国地方を訪れた台湾人女性・Sherry(ハンドルネーム)さんが、広島の原爆ドームと平和記念公園を訪れた感想をつづった。
Sherryさんはこれまでに何度も日本に来ており、中国・四国地方以外すべて踏破したという。唯一まだ行っていない場所へのチャレンジとして、子ども2人とSherryさん夫婦、一家4人で広島の原爆ドーム・平和記念公園や宮島、高知の桂浜などを巡った。
もともとは、8月6日の広島原爆の日にあわせて、原爆ドーム・平和記念公園を訪れるつもりだったそうだが「きっと人がいっぱいで、写真を撮るのもままならないに違いない。資料館にも入れないらしいし。。」と思い直して急遽変更。5日に現地を訪れた。
Sherryさんは、68年前の被爆時の姿を今に残す原爆ドームの写真を何枚もアップ。その痛ましい姿に圧倒されたように「この場所には笑い声も起きない。ただ哀悼と悲惨な空気が流れるのみ」とコメントした。
原爆ドームの前にたたずみながら、Sherryさんの胸には、過去の戦争への思いや現在に残る歴史問題など、様々な事柄が去来したことだろう。「68年前の広島の悲劇に哀悼の意を捧げるとき、同時に日本人は戦争を始めた過ちを反省し、心に刻んでいるのだろうか」と、複雑な心境をつぶやいた。
一家はこの後、平和記念資料館を見学し周辺を散策。途中、観光客に反核・反戦争の署名を呼びかける高校生グループに「もちろん!」と協力したり、原爆の子の像に捧げられた千羽鶴や犠牲者の慰霊碑を見て回った。
翌日、Sherryさんはテレビのニュースで6日は予想通り大変な人出だったのを確認。「5日に行ってよかった」と納得し、「この時、世界が反核・核廃絶で一つになり、みんなが安全な“核のない世界”に暮らせますように」と改めて祈りを捧げた。