女優、三船美佳(32)が夫でロックバンド、THE 虎舞竜のボーカル、高橋ジョージ(56)に離婚と長女(10)の親権を求めた訴訟の弁論準備手続きが8日、東京家庭裁判所で行われ、初めて三船も出席した。しかし、高橋とは対面せず、離婚の意思を改めて主張。高橋も条件次第で軟化の姿勢を見せており、離婚に向けたカウントダウンが始まった。
夫妻は一昨年末から別居。昨年2月9日を最後に対面していないが、この日も1年5カ月ぶりの直接対面はなかったもようだ。
裁判は今年3月から始まり、公開の口頭弁論と双方の主張を整理する弁論準備手続きが1回ずつ行われ、いずれも高橋は出席。三船はこれまで欠席してきたが、複数の関係者の話によると、この日の弁論手続きには待ち受けた多数の報道陣の網をかいくぐり、2人とも出席した。
東京家裁の一室にまず、裁判官と双方の弁護士が出席。夫妻は別々の部屋で待機し、時間差で裁判官の聞き取りに応じたものとみられる。午前10時から合計で3時間前後。その中で、三船は高橋から受けた言葉による暴力のモラルハラスメントを理由に「とにかく離婚したい」と主張し、慰謝料は求めず、娘の親権は強硬に求めたよう。
三船は証拠として提出したモラハラ関連本などで高橋のモラハラ立証に全力をあげているのに対し、高橋は従来どおりモラハラを否定。しかし、三船の離婚の意思が固いことなどから、ここにきて周囲に三船の主張を受け入れる用意があることもほのめかしているという。その代わり、娘には定期的に会うことを条件にしたようだ。
ただ、娘は周囲に「パパには会いたくない」と話しているといい、高橋にとっては信じたくないところ。皮肉にも出演中のNHKドラマ「美女と男子」(火曜後10・0)で、妻と娘に捨てられた歌手という現実を地で行く役を演じて好評だが、その一方で三船と娘をかわいがってくれた実父の密葬が先月、行われたばかりでもある。
父を失った悲しみに加え、揺るぎない妻の離婚の意思を改めて突きつけられた高橋。茨の「ロード」は離婚に向け、カウントダウンを始めたものとみられる。
弁論手続きは、この日から当事者の希望で裁判記録が全面的に閲覧停止になった。当事者以外は見ることができず、次回期日なども公表されない。
弁論準備手続き
民事裁判の長期化を避けるため、裁判所が非公開で原告と被告の争点と証拠を整理する手続き。双方の当事者や代理人が立ち会い、裁判官が聞き取り調査を行う。和解の話し合いがされることもある。