米国人女性が、ブログ「healthytravelblog」で、ヘルシーにアレンジした寿司(すし)の作り方を紹介した。
筆者は、「寿司はもともと日本では米と海苔、新鮮な魚を使うヘルシーな食べ物だが、現在多くのレストランでは揚げ物や油っこいマヨネーズなどの不必要な材料を使っている」と説明した。
米国などでは生の魚を使った寿司のほかに、アボカドやカニカマ、マヨネーズといった食材を使うカリフォルニアロールなどの創作寿司が提供されることも多いため、それらについて指摘したようだ。
その上で、筆者は新たなヘルシー寿司として、キヌアとさつまいもとアボカドを材料とした寿司を提案した。
キヌアとは、南米アンデス地方で古くから食用に栽培されている、ヒユ科の植物で雑穀の一種。米、小麦、トウモロコシなどの穀物と比較して、栄養価が高いといわれている。
筆者は、「キヌアは南米のインカでは、金にも値すると考えられていた」と説明。日本でも近年、白米と混ぜて炊くヘルシー雑穀として販売されているのを見かける。
筆者がブログで紹介したのは巻き寿司で、寿司飯にはキヌアを使用。メインの具には、ビタミンAとベータカロテンを含むさつまいもと、良質な脂肪を含むアボカドを使った。レシピでは、そこにキュウリやネギをプラス。さらにオプションとして、「もやし、ニンジン、ワカメ、ピーマン、豆腐、ミソ、ダルスフレーク(乾燥した海藻のフレーク)、魚卵や新鮮な魚などなんでも好きなもの」と紹介した。
また、ヘルシーさを求めて考案された寿司の食べ方として、「たまり」をすすめた。大豆のみを使うたまりはしょうゆの一種で、味には旨味(うまみ)があり、風味も濃厚で日本でも刺身などによく使われる。
筆者は、「必要なものをセットして、みんなに手で巻かせればいい」、「子供たちに野菜と新しい味を試させるのにちょうどよい方法だ」と述べ、手巻きスタイルを推奨している。野菜が苦手な子供たちに、手で巻いて食べる楽しさを感じさせるのも狙いのようだ。