ロシア新聞は「中国の公道でどうやって身を守るか」と題する記事を掲載。同紙の女性記者が中国の道路での自らの体験をつづっている。
報道は、「中国人は多過ぎるため、現地のドライバーは自ら人口削減を任務としている。青信号で安心しきって道路を横断する欧州人は、中国のドライバーにひかれる可能性がより高いと言える」とし、重慶と北京での実体験から「鋼鉄のように固い意思を持っていない歩行者とドライバーにとって、中国は最も危険な国の一つ」と結論付けている。
中国の道路では自動車のほかにバイクや原付、電動自転車も多い。路上では、バイクの後ろに妻や子どもを乗せてバスの脇を疾走する光景がよく見られる。バスが一家の乗ったバイクにぶつかるギリギリのところでブレーキを踏むが、誰も気にする様子もなく前へと進む。
中国の自動車メーカーの国内向け製品には、ウインカーを取り付ける必要がないかもしれない。中国では、車線変更のときにもウインカーを出さない人もいるからだ。一部のドライバーは、歩行者が信号を守って横断歩道を渡っていても突っ込んでいく。歩行者は人々が集まって、ひとかたまりになって渡る。彼らが渡り始めると、ドライバーは止まるしかない。もっとも、ドライバーは赤信号を無視して道を渡る歩行者に対しては容赦しない。自信を持って加速し、交差点を突っ切る。
もし中国で車を運転することになったら、深く深呼吸をして自分が戦闘機を操縦していると想像してほしい。中国のドライバーは道を間違えただけで歩道に乗り上げてバックするだろうし、路地から大通りに出る際にも左右の確認はしないかもしれない。車線変更する車に道を譲ることにも慣れていない。笑顔で車線変更したい意思を示すだけでは、永遠に実現しないだろう。車線変更する方法はただ一つ、目をつぶってアクセルを踏むことだ。驚くべきことに、こうしても決して事故にはならない。中国人はこういうことに対する準備はできているが、礼儀正しいコミュニケーションには慣れないのだ。