ネパール南西部ナワルパラシ（Nawalparasi）郡の村で、10歳の少年が殺害される事件があり、住民11人が逮捕された。地元警察が26日、明らかにした。地元住民は、男児がいけにえとして殺害されたと話している。
地元メディアによると少年は21日、病気の息子を持つ男に、ビスケット1箱と50ルピー（約60円）をやるといって誘い出された。シャーマン（呪術師）から、息子の病を治すためにはいけにえが必要だと言われていた男は、その指示に従って少年の喉を切って殺害したとされる。
ナワルパラシ群警察幹部はAFPの取材に、事件に関連し女4人を含む計11人を逮捕したと語った。「村人たちは皆、容疑者らが迷信や魔術を信じていたことから、少年がいけにえとして殺害されたと話している」が、警察としては捜査が終わるまで結論は出せないという。
ネパールでは、医療が行き届いていない遠隔地の村などでシャーマンや神秘主義信仰が日常的に存在する。