中国湖南省長沙市の検疫当局が今月、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故の影響で汚染の恐れがあるとして、同国が輸入を禁じている日本の一部地域産の粉ミルクを郵便物の中から大量に発見し、摘発していたことが分かった。地元紙・三湘都市報の報道として、人民網が26日伝えた。
報道によると、見つかった粉ミルクは東京と群馬で製造されたもので、計521缶。425キログラム、4万1000元(約82万円)相当だった。簡易検査では基準値を超える放射性物質は検出されていないが、同検疫当局は「国民に対して責任ある態度をとる」として、これらの粉ミルクを返送する手続きをとった。
中国が「放射能汚染地域」と定める日本の地域から湖南省に輸入された食品として、今回のケースはこれまでで最大規模だという。長沙市の食品薬品監督管理局は現在、100日間にわたる食品の安全対策強化期間の最中だ。
中国では今年6月にも広東省広州市で東京で製造された粉ミルク632缶が摘発されている。
この報道は中国のインターネット上で話題になり、現地のネットユーザーたちが続々とコメントを残した。その一部を拾ってみる。
「誰が輸出したの? たぶん在日中国人だよね?」
「汚染地域の粉ミルクだからといって汚染されていると言えるのか? 品質基準で不合格なのか? データを見せてほしい」
「それでも中国産よりいい」
「今の摘発の目的は、日本製品ボイコット」
「中国産の粉ミルクを飲んでる方がバカ」
「また日本製品締め出しか」
「東京の粉ミルクって汚染されてるの? ウソでしょ!? 物知らずにもほどがある! 東京の粉ミルクの衛生基準が欧米より低かったら、私は地球人やめる!」
「日本の品質基準で合格なら、安全だと思う」
「まじでふざけるな! そんな物を売るなんて!」
「日本が中国人を殺そうとしている」
「放射能汚染の危険があっても日本製粉ミルクを使おうとするなんて、中国人はおかしい!」
「一部の中国人は日本人のクソでもいい香りだと感じる」
「禁輸対象地域を拡大するべきだ! 検査も強化しろ」