参考消息は27日、浙江省金華市で22日に非常に演技のヘタクソな「当たり屋」が出現、「ぶつけられた」と「因縁」を付けた相手から全く相手にされなかったうえ、警察に身柄を拘束されたとする香港・明報電子版の27日付報道を伝えた。
同市湯渓鎮で22日、バスが路上に停車して渋滞を引き起こしているのを警察官が発見。見ると上半身裸の酔っ払った男がバスのドア前から離れようとせず、「バスにはねられた。500元よこせ」と訴えていた。しかし、バスのドライバーや通行人の話から、男が「当たり屋」であることが発覚。警察官が男の身柄を拘束、連行した。
警察官は監視カメラの映像から、すでに停車していたバスに男が近づき、バスの前で横たわったうえで「はねられた」と騒いでいたことを確認。さらに、男がその前から現場をうろうろし、車が通りかかるたびにその前に横たわって「因縁」を付けようとしていたことも分かった。多くの車は男を見て停車したが、男と車の距離が数メートルも離れていたため、最終的に相手にする者はいなかったようだ。
ネットユーザーは「当たり屋」になるには演技力が問われるとし、迫真さが足りなかったり、逆にオーバーになったりすると成功するのは難しいと解説。「1センチでも多く離れてればそれだけ疑いが強くなる。ぶつかるのが早すぎれば体は粉々、遅すぎれば騙せない」との意見を寄せた。また、男の演技については「一文の価値もない」、もっと練習して専門性を高めなければ「メシにはありつけない」との厳しい意見が飛び出した。