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朴大統領の妹の「親日」発言のウラには何が?=韓国国内では袋だたき、日本では驚きと称賛の声

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2015年8月1日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の妹である朴槿令(パク・クンリョン)氏の「日本寄り」の発言が、各国で物議を醸している。

日本を訪問した槿令氏は、日本メディアとの対談で、「日本は慰安婦問題について、天皇を含め4度も公式に謝罪した。日本に謝罪を要求し続けるのは不当だ。苦痛を受けた方々は、韓国が面倒を見なければならない」と述べた。また、靖国神社参拝問題については「内政干渉だ」とし、「悪い人だから墓参りに行かないというのは人の道に反している」とした。 また、姉の朴大統領については、「父親の朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領に対する親日騒動のせいで、日本に対して強硬な立場を取るようになってしまった」と述べた。

この驚きの発言について、槿令氏の夫であるシン・ドンウク共和党総裁は「勇気ある行動だ」とたたえた。シン総裁は、槿令氏と同じく「日本の天皇や過去の首相らは公式に謝罪した。日本は首相が代わるたびに謝罪しなければならないのか。それは間違っていると思う」との見解を示し、靖国参拝についても「当然のこと。私の両親や先祖が過去に間違いを犯したからといって、子孫が参拝に行かないのはおかしい」と強調した。シン総裁は妻の発言が問題となることは予想していたといい、「99人が賛成している中、1人で反対することは勇気がいること」と称賛し、「口に出さないだけで、同じ考えを持っている人が大勢いると信じている」とした。

一方で、韓国政界からは批判が相次いだ。韓国与党・セヌリ党の幹部は、「日本側の歪んだ歴史認識に惑わされたようだ。公人として不適切」と批判。また、韓国野党・新政治民主連合の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官は、「これ以上の妄言はない。河野洋平元官房長官でさえも、『歴史を認め謝罪するのが当然だ』と言っているのに、大韓民国大統領の妹が安倍政権の肩を持つような発言をするなんて、絶対にあってはならない」と切り捨てた。李彦周(イ・オンジュ)報道官も「あきれた行動。槿令氏は日本政府の報道官のようだ。歴史の中で積み重なった韓国国民の感情をまったく理解していない」と強く批判した。

この問題について韓国メディアでは、朴大統領と槿令氏の不仲説を報じている。朴大統領には妹のほか、弟の朴志晩(パク・チマン)氏がいる。これまでたびたびスキャンダルが取り沙汰された志晩氏を朴大統領は非常にかわいがる反面、槿令氏との関係はそれほど良くないと言われており、1990年代の非政府組織(NGO)の人事をめぐる対立で2人の関係悪化が始まったようだ。最終的に姉が妹に責任者の地位を譲ったが関係はこじれたままで、2008年に槿令氏が再婚した際も朴大統領は結婚式に出席しなかった。槿令氏の夫は2009年に朴大統領を中傷したとして処分を受けている。

一連の発言に韓国のネットユーザーからは、「これは大事件だ!」「本当に驚いた。大統領の妹が日本に行くこと自体間違っているのに、韓国を批判するなんて!」「そのまま日本に移民しろ」「元慰安婦がこのニュースを見たら倒れるかもしれない。朴槿令の頭の中は一体どうなっているのか」「日本は過去に謝罪し、賠償もした。でも、本当に申し訳なかったと思っているのなら、首相が代わるたびに心から謝罪するべきではないの?」といった批判や、「姉が言いたくても言えないことを、代わりに妹が言ってあげたのだろう」「朴槿恵一家はやっぱり親日だった。妹と義弟がそれを証明してくれた」などのコメントが寄せられた。

また、日本のネットユーザーは、「正論そのもの」「素晴らしい考えをお持ちですね!」「こういう人もいるんだな」「妹はまともなんだな。初めて知った」「常識で考えればそう思うよな」「まとも過ぎて怖い」「親日ではなく、ただの真っ当な人間」「妹と政権交代してくれ」「韓国以外に聞けば妹の意見に賛同する。韓国人も、相手が日本でなかれば妹の意見が正しくなるのでは?」「命は大丈夫か?」など、称賛と驚きの声を挙げる一方、韓国経済が危機に瀕していることを受け、「『用日』(※日本を利用するという意味)ではないか」との意見も見られる。






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