新入社員、7割がすでに退職検討
台湾の大手求職サイト「yes123」が15日発表した調査結果によると、今年の新入社員のうち、入社以来一度も退職を考えたことはないとする人は30.7%だけで、残りの7割は検討したことがあると回答した。台湾は6月が卒業シーズン。調査によると、会社を辞めたい理由(複数回答可)のうち、第1位は「給料に対する不満」(53.8%)、続いて「仕事の内容への失望」(38.5%)、「会社の発展性に期待できない」(38.4%)の順だった。
中国本土の観光客、阿里山観光中にタン吐き、注意した台湾男性を集団暴行
2013年9月14日、台湾・東森ニュースは記事「阿里山観光の中国本土観光客がタン吐き、注意した台湾男性を集団暴行」を掲載した。
事件が起きたのは9日。女性と一緒に阿里山の林道を歩いていた陳さんは中国本土の観光客の一団に出くわした。陳さんによると、河南省からきたその観光客は大声でおしゃべりしながらタバコをポイ捨てしタンを吐くなどやりたい放題だった。
注意したところ、ツアーガイドの王という男性に「なんでダメなんだ?中国ではどこでもこうしているぞ」と言われた。「ここは台湾だ」と言い返すと、「台湾も中国の一部だ」と言われ蹴り倒されたという。さらに他の観光客からも殴る蹴る、石を投げつけられるなどの暴行を加えられたと話している。
一方、ガイドの王さんは3年間ガイドをやっていてこんなことは初めてと憤慨している。ツアー客がちょっと大きな声で歌を歌っていたら、陳さんに「中国人は台湾から出て行け」と怒鳴られたという。服をつかむなど最初に手を出したのは陳さんの方だと話している。
王と陳の両名は互いに相手が暴力を振るったと警察に訴えており、今後司法手続きに移ることになっている。
菅元首相が講演、原発の危険性訴える
菅直人元首相は14日夜、台北市内で「地震国告別核電−日台研究会」が主催する講演イベントに参加した。菅元首相は東日本大震災による福島第1原子力発電所事故の経過やその後の取り組みを語り、原発事故の被害の大きさや原発そのものの危険性を訴えた。菅元首相は事故発生当時、原子力委員会に最悪の被害が発生した場合の影響範囲をシュミレートさせたところ、福島第1原発から半径250キロメートルの地域に影響し、5000万人の人々が長期間にわたって避難しなければならない結果が算出されたといい、「これに匹敵するのは戦争以外にない」と原発事故がもたらす被害の大きさを強調した。
王金平氏が党籍維持、仮処分申請に成功
台北地方裁判所は13日、王金平・立法院長による約938万台湾元の保証金支払いを受け、王氏の国民党籍維持の仮処分申請を認めた。国民党は王氏の党籍を剥奪を決めたが、裁判所による判決が確定するまで、法律上は党員、立法委員、立法院長としての地位を維持できることになった。
国民党、党大会で中堅3人を副主席に
国民党は9月27日に全国代表大会を開き、カク龍斌・台北市長、朱立倫・新北市長、胡志強・台中市長の3人を副主席に就任させる予定だ。現在、副主席は蒋孝巌氏ら6人。一方、江宜樺・行政院長が副主席に就任するかは不透明。2008年以降、行政院長は党の職務から離れるのが慣例となっているからだ。また、江氏は王金平・立法院長追い落としの主役の一人のため王派からの反発も予想される。
日亜化と億光の特許紛争が激化
LED大手の日亜化学は13日、台湾で記者会見を開き、地場同業の億光電子(エバーライト)が事実と異なる情報を用い不当に消費者を惑わし、同社も迷惑を被っているとし、億光との特許訴訟を全面的に展開すると発表した。これ対し億光は同日、特許問題についてさらに多くの証明を提出し、自社製品の権利を全力で守ると反論した。
HTC、北米支社で2割削減
スマートフォン大手の宏達国際電子(HTC)北米支社で、全体の2割に相当する30人がリストラされるという。台湾本社は14日、今回のリストラは戦略的調整であり、将来再び新規採用すると語った。市場では今回の人員削減が北米からの撤退を意味するのか注視している。
世界フランチャイズチェーン総会、台北で来年開催
台湾フランチャイズチェーン促進協会は13日、来年行われる2014アジアおよび世界フランチャイズチェーン総会の開催権を獲得したと発表した。総会には海外から少なくとも200ブランド、1000ブースの出展が予定されているほか、開催に伴う経済効果も期待されている。同協会によると、来年の総会は9月22日〜27日に台北国際会議センターで開催される。会期中には世界から1万人が訪れると見込まれ、100億元以上の経済効果があると試算されている。
飲酒運転による死亡事故減少
内政部警政署が15日発表した今年1〜8月の飲酒運転による交通事故の死亡者数は165人で、前年同期と比べ89人減少した。 台湾では今年3月1日から飲酒運転で5年以内に2度摘発されたり、飲酒検査を拒否した場合の罰金を、従来の最高6万台湾元から同9万元に引き上げたほか、3年間の運転免許取り消し処分も行うなど飲酒運転への罰則を強化した。
マインドパレット、台北でアプリPRイベント
スマートフォン向けアプリケーションの開発や運営などを手掛けるマインドパレット(東京都港区)は14日、写真共有アプリ「Snapeee(スナッピー)」を通じて同社が提案する、日本独自の「かわいい」文化(Japan Kawaii)をPRするイベントを台北市で開催した。同アプリで公式アカウントを持つアパレルブランドなどが共催し、日台のモデルや歌手を招いてファッションショーや演奏、トークショーなどを行った。
スナッピーは、米アップルのOS(基本ソフト)「iOS」やグーグルの「アンドロイド」でダウンロードが可能な無料アプリ。スマホで撮影した写真を、スタンプやフレームなどを使って加工したり、ユーザー間で共有したりできる。日本語、英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語、タイ語の6言語に対応しており、2011年5月のサービス開始以来、会員登録数は世界で約500万を突破。うち6割を20〜34歳の女性が占める。
台湾での会員登録数は既に100万を超えた。マインドパレットの担当者によると、台湾を起点に同アプリのユーザーがアジア各国に広がった実績と、日本の文化に対する親和性が高いことを理由に、台湾でのイベント開催を決めた。
ファッションショーには、講談社の月刊ファッション誌「ViVi」で専属モデルを務める玉城ティナさんをはじめ、日台のモデル計12人が登場。女性向け下着ブランド「ピーチ・ジョン」やカジュアルファッションの「WEGO(ウィゴー)」、セレクトショップ「X―Closet(エックスクローゼット)」の服を着て、日本のファッション文化をアピールした。玉城ティナさんは「日本特有の個性的で幅広いジャンルのファッションを、台湾人にも知ってもらいたい」と述べた。
イベントには、10〜20代の女性を中心に約200人が来場。台北市在住の女性、饒さん(18)は「日本のファッションが好き。スナッピーを通じて多くの情報を収集したい」と話した。会場を訪れたマインドパレットの神尾隆昌副社長は「スナッピーはJapan Kawaiiを発信する具体事例の一つ。アプリを通じてユーザー間の交流やブランドの認知度向上も図れる。今後は台湾をアジアの重要拠点と位置付け、企業の進出サポートなどにも取り組んでいきたい」と述べた。
台湾、飲酒運転の死亡事故件数減少 罰則強化で成果
内政部警政署が15日発表した今年1〜8月の飲酒運転による交通事故の死亡者数は165人で、昨年同期と比べ89人減少したことがわかった。警察では飲酒運転の悪習が顕著に改善されたとしているが、今後も厳しく取り締まる方針。
台湾では今年3月1日から飲酒運転で5年以内に2度摘発されたり、飲酒検査を拒否した場合の罰金を、従来の最高6万台湾元(約20万円)から最高9万元(約30万円)に引き上げたほか、3年間の運転免許取り消し処分も行うなど飲酒運転への罰則を強化した。
さらに5月には交通事故被害者らの悲願だった飲酒運転関連刑法が改正。呼気中のアルコール濃度が1リットルあたり0.25ミリグラム(従来は0.55)に達すると刑事犯罪として2年以下の懲役および20万台湾元(約67万円)以下の罰金が科せられ、飲酒運転で死・傷者を出した場合、前者は10年、後者は7年以下の懲役と厳格化された。
新刑法以外に道路交通安全規則も修正され、呼気中のアルコール濃度が1リットルあたり0.15ミリグラムに達すると飲酒運転とみなし、取り締まりの対象になった。
警政署ではこれら飲酒運転の取締り強化が死亡事故の抑制に効果を挙げているとし、今後も各警察機関に飲酒運転を厳しく取り締まるよう求めるなど、飲酒運転の根絶に向けた取り組みを強化する方針を固めた。
今年1〜8月の飲酒運転検挙件数は7万8662件で、うち3万6072人が逮捕された。
台湾の新入社員、7割が退職を検討
台湾の大手求職サイト「yes123」が15日発表した調査結果によると、今年の新入社員のうち、入社以来1度も退職を考えたことはないとする人は30.7%だけで、残りの7割近くは退職を検討したことがあると回答したことが明らかとなった。
台湾は6月が卒業シーズン。「新入社員調査」は、今年学校を卒業した、または兵役を終了した人を対象に実施され、8月22日〜9月9日までのネットアンケート形式で、904人から有効回答を得た。
それによると会社を辞めたい理由(複数回答可)のうち、第1位は「給料に対する不満」(53.8%)で、続いて「仕事の内容への失望」(38.5%)、「会社の発展性に期待できない」(38.4%)の順だった。
一方、新入社員の自分に対する評価では、上位3位は「仕事の態度がまじめ」(70.5%)、「遅刻早退欠勤しない」(56.1%)、3位は「責務をきちんと果たす」(48.2%)だった。
日本漁船と衝突の台湾人船長、「責任を負う」と陳謝
屏東県船籍の漁船「明慶財12号」が12日、日本の一本釣り漁船「めぐ丸」と衝突した事件で、台湾の漁船が14日午前、宜蘭・南方澳漁港に到着、船長の許木栄氏が「大変申し訳ない」と陳謝するとともに台日の絆が損なわれないよう「めぐ丸」の損失を負担すると述べた。
はえ縄漁船「明慶財12号」(5人乗り、約30トン)は12日正午頃(台湾時間)、新北市・三貂角の北東約153カイリの沖合で休憩のため漂泊していた「めぐ丸」(1人乗り、約5トン)の左舷にぶつかった。現場は台日漁業取り決めの適用水域で今年5月の協定運用後初の衝突事故。双方ともけが人は出ていない。
許船長は同事故について、当時漁船を操縦していたインドネシア籍船員の不注意によるものと説明、また自分は日本語がわからず不要な争いが生じないよう行政院海岸巡防署(海上保安庁)に通報し同署スタッフを通じて損害賠償の責任を負う意思を伝えた。
台日では今年4月10日に漁業取り決めが結ばれ、釣魚台(日本名:尖閣諸島)12カイリを除く北緯27度以南から八重山諸島北側までを共同水域としている。
小泉進次郎氏、烏山頭ダムで八田技師しのぶ/台湾・台南
衆議院議員で自民党青年局局長の小泉進次郎氏など33名の国会議員および地方幹部を合わせた一行97名は11日午後、日本統治時代に築かれた烏山頭ダム(台南市官田区)を視察した。台南市の顔純左副市長が挨拶に立ち、台南の名産をぜひ味わってほしいと麻豆の文旦と柚子茶を贈呈、長年台日間の交流の窓口として貢献してきたとして自民党青年局に感謝と歓迎の意を表した。
小泉氏は今回の訪問では烏山頭ダムと八田与一記念公園を訪れ、銅像、墓碑、旧居などに対する管理や保存が行き届いていること、また、台南の市民が八田技師のことをこんなにも慕っているのを目の当たりにし大変感動したとし、台湾の皆さんが八田技師の情誼を大事にするのと同様、日本の人々も決して東日本大震災で台湾が支援の手を差し伸べてくれたことを忘れることはなく、あらためて台湾に感謝するとともに、今回の青年局の台湾訪問によって台日間の新たな交流の扉が開かれ、日台の絆がさらに深まることを望むとした。
今回の訪問団は9日〜12日の滞在中、烏山頭ダムや1999年に発生した台湾中部大地震の被災地跡の視察、在台日本人との会食などのほか、10日には馬英九総統と面会し立法院(国会)を訪問、台湾プロ野球の始球式にも出席した。自民党青年局は党内でも唯一の台湾との窓口とされ毎年海外研修として台湾を訪問しているが、今年は国会議員だけで33名と過去10年で最大規模となった
台北地裁、王・立法院長の党籍保全仮処分認める
台北地方裁判所が13日午後、立法院の王金平・院長が党籍を保つための仮処分を認めた。台北地方裁判所によると、王金平氏は国民党に対して台湾元938万1210元の担保を立てれば、党員資格に関する判決が出るまで、国民党員の権利を続けて行使することができる。台北地裁の裁定について、国民党の弁護士は異議を申し立てるとしている。
司法に介入したとの疑惑で与党・国民党に党籍を剥奪され、立法委員(国会議員)と立法院長(国会議長)の資格を失う形となった王金平・院長は17日、立法院の次の会期でも議長として議事を司るとしている。
中央選挙委員会は11日、王金平氏は比例代表の立法委員であるため、党籍剥奪で立法委員資格を失ったと立法院に通知。立法院はこれを受けて、欠員補充の繰り上げ当選について中央選挙委員会に公式な文書を送ることになるが、その前に仮処分が認められた。王・立法院長は、立法院からの中央選挙委員会への文書が送られていないことを理由に、「職務を継続するのも当然」と話した。
17日、立法院は、行政院の江宜樺・院長に施政報告を要請する予定。江・行政院長は、王・立法院長の疑惑が持ち上がった際、「王氏のいない立法院については準備が出来ている」と発言、立法院長を行政院長が更迭するかのような発言に立法院内で「お門違い」と反発が強まった。王・立法院長は、与野党の立法委員に対して、和を大切にして議事を円滑に進め、社会が立法院に対して新たな希望を持つよう努力することを呼びかけた。
人気バンド「メイデイ」が“Mステ”出演へ 台湾バンドで初
台湾の人気バンド「メイデイ」(五月天/Mayday)が27日に放送されるテレビ朝日の音楽番組「ミュージックステーション」に出演する。番組ではflumpoolとのセッションによる新曲を披露する予定で、台湾人バンドとしては初の快挙となる。
今回「メイデイ」が出演するのは27日に日本国内で放送される「ミュージックステーション 3時間SP もう一度見たいMステライブ映像ランキング」で、AKB48やきゃりーぱみゅぱみゅ、Perfume、YOSHIKIなどと共演する。同番組には過去にビビアン・スーが「ブラックビスケッツ」名義で出演したことがあるが、純粋な台湾人バンドとしては「メイデイ」が初めてだという。
「メイデイ」は台湾を始め中華圏で絶大な人気を誇る5人組バンド。今年アミューズと日本におけるマネージメント契約を締結しており、10月2日にflumpoolと初コラボ作品となる日本語曲「Belief〜春を待つ君へ〜」を、11月13日には日本版ベストアルバムをそれぞれリリースすることが決まっているほか、来年1月には東京と大阪でコンサートを開催することが決定している。
木に魅せられて 収集家が日本から台湾ヒノキを購入
木をこよなく愛する台湾人男性が、日本に売却されたタイワンヒノキの丸太を購入し台湾に持ち帰ったとして話題になっている。13日付の中国時報が伝えた。
台南市麻豆でヒノキ製品や関連商品を扱うお店を経営している林永申さんはことし75歳。根っからの“木マニア”で、特にヒノキの魅力にとりつかれているという。台湾のヒノキは日本統治時代から優良な建築資材として活用されたほか、戦後も重要な外貨獲得の手段として積極的に輸出された。しかし台湾では約20年前からヒノキの伐採が禁じられ、商品としてのヒノキの数は年々減少。このことから林さんは海外に赴き、国外に持ち出されたヒノキの丸太を買い戻す取り組みを続けている。
最近は友人から最大半径が7尺余り(約2メートル)もあるタイワンヒノキの丸太2本が福岡にあると聞きつけ調べたところ、日本人のコレクターが約40年前に宜蘭の棲蘭山林場から購入したヒノキで、少なくとも樹齢数百年の巨木であることがわかり、林さんはこれらを、“神木”として台湾に持ち帰ることに決めた。購入費用は1000万元(約3324万円)を超えたという。
購入した丸太は今月12日に台南に到着。林さんは「“タイワンヒノキ”は類似種の“タイワンベニヒノキ”に比べて成長が遅いため希少価値が高い。保存状態も大変よい」と絶賛。林さんは今後、今回日本から購入したタイワンヒノキをコレクションの一部として一般にも公開したいと考えているという。
日本時代を描く映画「KANO」の手描き宣伝看板、西門町にお目見え
日本統治時代、昭和初期の南部台湾で甲子園出場をめざした野球少年たちの活躍を描く新作の台湾映画、「KANO」の手描きの看板が15日初めてお披露目となり、映画看板制作のベテラン職人、簡錫欽さんが劇場に招かれその腕を披露した。映画の制作を手がけた馬志翔(ウミン・ボヤ)監督)と魏徳聖(ウェイ・ダーション)プロデューサー(左)も出席した。
魏氏は映画「KANO」にはレトロな画風が最もふさわしいと考え、簡氏に看板の制作を依頼することにしたと語った。また、映画会社の果子電影公司では、簡さんは第一線を退いて久しいものの、映画ポスターや看板の制作に携わって50年以上という豊富な経験を持ち、しかも同じく日本時代を描いた魏監督の代表作、「海角七号 君想う、国境の南」と「セデック・バレ」が好きだったため制作依頼はスムーズに進んだとしている。
今回簡さんが仕上げた看板は高さ2メートル、幅3メートルと大きく、同社がコンピュータで制作した下絵や人物写真などをもとに4日がかりで看板の絵を完成させた。きめ細かな筆遣いで手描き独特のレトロな情緒を醸し出している。
この看板は台北市の繁華街、西門町の映画館に1カ月間かけられることになっている。「KANO」は台湾で来年2月27日から上映される。
台北101に“お隣さん”出現で、年越し花火縮小か?
台湾の生保大手・南山人寿によって台北101の東側に建設中の高層ビルが、安全性の問題から台北の風物詩ともいえる年越し花火大会の開催に影響を与える恐れがあるとして、101は今後の実施規模について縮小を含めて再検討する意向を示した。
台北101では毎年1月1日午前0時にビルの外壁に設置した花火で新年の訪れを祝うことが恒例となっており、多くの市民を楽しませているが、その101の東側にある世界貿易センタービル2号館に南山人寿が地上45階、高さ270メートルの高層ビルを建設することを発表。仮に計画通りに建設されれば、台北で2番目に高いビルとなるが、このことが花火大会の継続に暗雲を立ち込めさせている。
101によると花火打ち上げ時の安全距離は水平方向で100メートルとされているが、南山人寿のビルと101の距離は最も近い場所で60メートルしかないため、従来の花火大会の規模では安全性に問題が出る恐れがあるとしているほか、垂直方向の安全距離は150メートルで、場所によっては101の89階以下の花火設置に支障が出る可能性もあるという。
これに対し南山人寿はビルの建設について、周辺の建築物や全体的な環境を考慮しているとした上で、「地域で共栄し、“ご近所”と一緒に信義地区の繁栄と発展を創造していきたい」とコメント。101も南山人寿や台北市政府との話し合いを検討するという。
また101によると、今年の年越し花火大会は例年通り開催されるとしているが、南山人寿の高層ビルは2年後の完成を予定しており、ビルの建設が一定以上の高さまで進めば花火の打ち上げに影響が出るだろうとしている。
馬英九総統が「自民党青年部青年局幹部海外研修訪華団」一行と会見
9月10日午前、馬英九総統は、「自由民主党(以下、自民党)青年部青年局幹部海外研修訪華団」一行と会見し、あいさつの冒頭で、日本が2020年の夏季五輪・パラリンピック開催権を獲得したことに対し、祝意を表した。
さらに、「自民党青年局は、自民党と台湾との交流の重要な窓口の1つであり、長年にわたり台日関係の推進に尽力され、顕著な成果を収めてこられた。今回、青年局長の小泉進次郎・衆議院議員を団長に、33名の若手国会議員、20名の地方議員、幹部党員など100名近くが中華民国(台湾)を訪問され、午後にはわが国の立法委員(国会議員)との座談会を行う予定であり、双方の相互理解強化にプラスになるものと確信している」と歓迎の意を表した。
台日関係発展の現状については、「台日間には正式な外交関係はないが、実質的な関係は、外交関係のある国々に引けをとらないものがある。私は5年前に総統に就任し、台日双方の関係を『特別なパートナーシップ』と位置づけた。双方は経済・貿易、文化、観光、青年交流などの分野において、いずれも密接なつながりがあり、『青年ワーキングホリデー協定』、『台日投資協議』、『航空自由化(オープンスカイ)』、駐日代表処札幌分処の開設、台北の松山空港―東京の羽田空港間の直行便運航など具体的な成果があった」と紹介した。
また、「2011年に日本の国会において、『海外美術品等公開促進法』が可決され、台湾の『国立故宮博物院』収蔵文物の日本での展覧における障害が排除されるところとなり、台湾の故宮文物が2014年6月と10月に、東京および福岡で展示されることとなった。これは、台湾の故宮文物が、初めてアジア地域で展示される先例を創るものとなった。また同時に、日本の『東京国立博物館』も、2017年に台湾の故宮南院において展覧会の開催を予定しており、台日双方の文化交流にとり、重要な歴史的意義を持つものとなるであろう」と期待の意を表した。
台日間で2013年4月10日に「漁業協議」が調印されたことについては、「双方間において、この40年間にわたった漁業問題が解決され、これにより東シナ海は『平和と協力の海』になった。同協議は台湾の周辺国家および国際社会からも重視され、『平和的な方法で、国際的な問題を解決した』という重要な範例となった」と強調した。
今後について、馬総統は「台湾は日本と同様に、『環太平洋パートナーシップ協定』(TPP)および『東アジア地域包括的経済連携』(RCEP)への加入を希望しており、中華民国が地域経済統合の中の1つとなるようにしたい」との考えを示した。
【総統府 2013年9月10日】
東京旅博に台湾から謝謂君・観光局長ら約160名の関係者が参加
アジア最大級の旅行業界のイベント、「JATA旅博2013(以下、旅博)」が9月12日〜15日の4日間(一般の入場は14日と15日)、東京ビックサイトで開催されている。
今回の旅博に、台湾からは交通部観光局の謝謂君・局長、台湾観光協会の頼瑟珍・会長を代表に、台湾の旅行社、ホテルなど旅行関連業者、地方自治体など88の企業と団体、総勢約160名が代表団を組織し来日、出展参加した。台湾からの代表団は海外からの参加国の中で、最大の規模となった。
台湾代表団は9月12日、東京で記者会見を開き、謝・局長はあいさつの中で、「台日間の歴史的つながりが古く、友好関係がある。八田與一技師が台湾に建設し、現在もなお活用されている烏山頭ダム、新井耕吉郎氏が台湾で栽培を始めた日月譚紅茶、今年は台湾と日本の間で『台北101と東京スカイツリーの友好関係』締結、台鉄平渓線と江ノ島電鉄との『1日乗車券観光連携協定』締結、玉山と富士山が友好山となり、これを2014年2月23日の『富士山の日』に調印予定など、さまざまな友好協議が結ばれている」と紹介した。
また、「昨年台湾を訪問した日本人観光客は143万人で、これまでの記録を更新した。台湾は日本の方々からの台湾観光への支持に応えるため、ホテルの星別ランク評価、観光スポットをつなぐシャトルバスなど、多くのサービスを推し進め、また『台湾10大観光小都市』などの選出なども行ない、国際的な観光スポットなどの優れたルートを増やした」とアピールした。
謝・局長はさらに、今年の年末までに、日本人旅行客3万人に対し、台北の松山空港、桃園国際空港、高雄小港空港と各市内をつなぐシャトルバスの片道無料優待や女性観光客への特別優待措置なども行うことを発表した。
台湾観光協会の江明清・所長は、9月13日に東京スカイツリーで台湾の観光大使の羅志祥(ショウ・ルオ)さんを招き、台湾観光をアピールする記者会見を開くことを発表し、「日本からの台湾への旅行客数が増えるよう願っている」とあいさつした。
《週報 2013年9月13日》
台湾映画『あの頃、君を追いかけた』が9月14日から日本各地で公開
あの時、言えなかったこと、
いまさら言われても、迷惑?
台湾、香港で超メガヒット
多感な十代を送ったすべての大人に捧げる、
可笑しくて切ない青春エンターテインメント
ベストセラー作家ギデンズ・コー(九把刀)の自伝的小説を自ら監督となり映画化
舞台は1990年代の台湾中西部の町・彰化。男よりも女のほうが一足先に大人になるのが、この世の常。グループ交際の域をなかなか出られないコートン(柯騰)とチアイー(佳宜)は、別々の大学に進学して離ればなれに。煮え切らない彼が、勇気をふり絞るのには、あまりにも時間がかかり過ぎて…。
そして10年後のある日、沈佳宜の電話によって再会した仲間たち。はたして、柯騰の起死回生、一発逆転はあるのか? アッと驚く結末を、観客は笑いと涙で迎えることになるでしょう。
『あの頃、君を追いかけた』 (原題:那些年,我們一起追的女孩)
監督:ギデンズ・コー(九把刀)
製作総指揮:アンジー・チャイ(柴智屏)
出演:コー・チェントン(柯震東)、ミシェル・チェン(陳妍希)ほか
2011年/台湾/110分
配給:ザジフィルムズ/マグザム/Mirovision
第48回金馬賞 最優秀新人俳優賞受賞
9月14日(土)より新宿武蔵野館・千葉劇場でロードショー(他全国50館で順次公開)
詳細は以下のウェブサイトをご参照ください。
『あの頃、君を追いかけた』公式サイト
http://www.u-picc.com/anokoro/