トヨタ自動車は14日、中国・天津市で12日深夜に起きた化学物質倉庫での大規模爆発事故で、現場の周辺に住んでいた現地従業員50人以上が負傷したことを明らかにした。
トヨタ広報によると、爆発現場から約3キロ圏内に工場と開発拠点、約2キロ圏内に物流施設がある。工場は9日から16日まで夏期休業中で稼働しておらず、多くの従業員が休みだったが、現地近くにある社員寮を含む付近の居住者50人以上がけがをした。負傷の程度などはわかっていないが、死者は確認されていないという。
事故現場近くにあるトヨタの販売店2店もガラスが割れるなどの被害が出た。このうち1店舗では破損したガラスで従業員2人がけがをした。2店舗とも営業を中止している。
工場でもガラスが割れるなどの被害は出ているが、被害の詳細は分かっていない。17日以降、工場を稼働させるかどうかは、道路などの封鎖状況や部品会社などの影響を見て決めるという。一時保管の完成車も爆発の影響を受けたようだが、具体的な被害や生産に与える影響など、詳しい状況の把握には時間がかかるとしている。