メトロ空港線、年内の開通断念=交通相が明言
陳建宇・交通部長(交通相)は18日、建設中の桃園メトロ(MRT)空港線について、当初予定していた年内の開通はできなくなったと明かした。新たな開通日時は8月末以降、改めて発表するとしている。
空港線では17日、事業用車の脱線事故が起きたほか、駅の浸水やトンネルでの水漏れが確認されるなど、安全性に疑問の声が上がっている。
陳部長は空港線の将来的な営業に影響はないと強調しながらも、問題解決のために専門家などを招いた会議を行うとしている。また、安全性が確認されなければ開通はしないと語った。
台湾鉄道・屏東線、23日に一部電化 新開通区間は所要時間15分短縮
電化・複線化・連続立体化などの改良工事が進んでいる台湾鉄路屏東線、屏東―潮州間の開通日が23日に決まった。これまで34分かかっていた同区間の所要時間は15分短縮の19分となり、台湾南部の利便性が向上する。
工事は台湾本島を一周する鉄道の電化計画の一環として推進。同区間は現在単線非電化で、毎日約60本の列車しか運行できないが、今後は100本以上に増発が可能になる。また、これまで高雄止まりだった西部幹線の電車の運転区間が潮州まで延長される見込み。
鉄道の高架化で24カ所の踏切が廃止されることから、渋滞の解消や事故の減少に効果があるとみられている。
屏東駅では新駅舎の供用が始まる。23日午前8時からは現在の駅舎で記念切符の販売も行われる予定で、同駅では購入を呼びかけている。
次期総統選へ、不正取締りチーム発足
来年1月の次期総統選と立法委員選挙に向けて、「不正取締りチーム」が発足した。中華民国の次期正副総統選挙と、立法委員選挙は来年1月16日に行われる。法務部の羅瑩雪・部長と、最高裁判所検察署の顔大和・検察総長は17日、「最高裁判所検察署 選挙に伴う贈収賄や暴力事件の取り締まり指導チーム」設置のセレモニーに参加した。
羅・法務部長は、台湾の選挙ではかつてしばしば有権者の買収や暴力事件が起きたが、こうした状況はここ数年改善されており、昨年11月の統一地方選挙では検察当局が優れた成績を上げたと賞賛した。昨年の選挙で、検察当局は過去最高となる合計174人の当選無効を求めて起訴している。
羅・法務部長によると、138人が判決を受け、そのうち111人が当選無効に。27人は訴えが棄却されており、検察側の勝率は8割に近いという。羅・法務部長は、各地方裁判所の検察署も同時に不正取締りチームを発足させており、最高裁判所検察署は関連の法令や過去のケースについて資料をまとめ、各地の不正取り締まりチームの参考に供するとしている。
羅・法務部長はまた、ここ数年、不正の手法は従来の買収行為や暴力事件から、インターネットを利用したものに変化しつつあり、対立候補を攻撃するネット上での情報や、さらには検察、調査機関を利用したトラップなども存在すると指摘、しかし検察側でもこうした手法への警戒を強めているとして、立候補者がいずれも法律を守り、正当な手段で当選を目指すよう呼びかけた。
華碩(ASUS)、「Zenfone」インドで今年販売300万台見込む
パソコン大手の華碩(ASUS)は、インドでのスマートフォン製造委託先に8月から鴻海精密(HONHAI)を加えた。華碩は「Zenfone」(ゼンフォン)の現地インターネットサイトを通じた販売を始めており、供給が追いつかないほど人気を集めている。華碩は今年のインドでの「Zenfone」販売台数を300万台と見込んでいる。将来は同国で販売するスマホの70%を現地製造したい考え。宏碁(ACER)は「製造に問題は出ていない」として製造委託先追加の計画を明らかにしていない。
台湾と中国大陸の窓口機関、トップ会談実施へ 25日に福州市で
台湾の対中国大陸窓口機関・海峡交流基金会(海基会)は17日、大陸の対台湾窓口機関、海峡両岸関係協会(海協会)とのトップ会談を25日に大陸・福建省福州市で開催すると発表した。
双方の窓口機関のトップ会談は2008年以来11回目。航空機の飛行の安全に関する取り決めなどの調印が行われる見通しで、海基会の林中森董事長(会長)と大陸の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の張志軍主任の面会も予定されている。
また、会談では、中国大陸籍旅行者の台湾での航空便乗り継ぎの解禁について、共同声明を発表予定だったが、台湾の対大陸政策を担当する行政院(内閣)大陸委員会は18日、双方の意見が異なるとして見送る方針を明らかにした。
柯文哲台北市長、上海市との交流拡大に期待
中国大陸・上海を訪問している柯文哲台北市長は18日、台北上海双城(2都市)フォーラムで「上海市とこれまでの政治的基礎の上で両岸(台湾と中国大陸)の交流を促進させ、平和的発展を推進したい」と語った。
同フォーラムは2010年から開催されており、今年は都市発展と若者の起業をテーマに、文化、スマートシティ、医療などに関する討論を展開。台北、上海両市は電子マネーや公務員交流など4つの協力覚書に新たに調印した。
柯市長は、「互いに認識、理解、尊重、協力すること」の原則を堅持し、交流を促進したい考えを示した。上海市の楊雄市長は、衛生医療や文化伝承などの面で台北市に学ぶべき点があると語り、協力をさらに深めたいと期待を寄せた。
台湾青春映画、興行収入約2億円突破 ゲスト出演のアンディ・ラウが祝福
1990年代を舞台に男女の青春を描いた台湾映画「我的少女時代」が13日の公開から5日間で興行収入5000万台湾元(約1億9200万円)を突破した。作品にゲスト出演した香港俳優のアンディ・ラウ(劉徳華)は16日夜、公式ホームページにメッセージをつづり、ヒットを祝福した。
同作は人気ドラマ「ハートに命中!100%」(命中注定我愛[イ尓])や「蘭陵王」などをプロデュースしてきたチェン・ユーシャン(陳玉珊)の初監督作品。若手注目株のビビアン・ソン(宋芸樺)やダレン・ワン(王大陸)らをメインキャストに迎えたほか、俳優のジェリー・イェン(言承旭)やジョー・チェン(陳喬恩)などもゲスト出演している。
配給元の華聯国際によると、初日だけで興行収入約1500万元(約5700万円)を記録したという。公開初週の週末、台北市の各映画館では満席も出るほどの盛況ぶりだった。
アンディは同作が感動的だと好評を得ていることに触れた上で「こんなに素晴らしい映画に参加させてもらえたことに感謝します」とチェン監督ほか全てのスタッフや出演者へのお礼を記した。
アンディのメッセージを見たチェン監督は、興行収入3億元(約11億5000万円)を超えたらアンディが裸で泳ぐ姿を見たいとのファンからのリクエストに触れ「私たちもとても見たいです」とジョーク交じりに語った。
<バンコク爆発>台湾人6人が負傷、うち重傷3人
タイの首都バンコクの繁華街で17日夜に起きた爆発で、少なくとも重傷者3人を含む台湾人6人が負傷し、病院で治療を受けていることが台湾の駐タイ代表処などの調べで分かった。
同処によれば、男性1人が右足に重傷を負い、手術を受けた。また、女性1人が全身にやけどを負い、集中治療室(ICU)で治療を受けている。別の男性1人もバンコク市内の別の病院のICUに収容されている。軽傷者3人のうち2人は18日、台湾に戻る予定。