故・蒋介石氏の曽孫、米人学校“殺戮予告”で事情聴取
台北アメリカン・スクール(台北市士林区)は故・蒋介石総統のひ孫にあたる蒋友青氏(23)が電子メールで同校職員などを脅迫、交流サイトで「虐殺」などの発言があったなどとしてこれを通報、蒋氏はきのう8日、地元検察の事情聴取を受けた。蒋氏は同夜8万台湾元(約27万円)で条件付きの保釈となった。
士林地方検察署によると、以前アメリカンスクールに在学していた蒋氏は今年8月頃からフェイスブックや電子メールなどで同校について「全員虐殺だ」、「爆弾を仕掛ける」などと発言、また、学校周辺に姿を見せることもあったという。
蒋氏はフェイスブックの中で「アメスクは金持ちの子供が行く」、「一番嫌われるタイプの学校」とコメント、同校全員を恨むなどとし、9月には「全ての人間を虐殺(slaughter)する」などの書き込みを行っていた。11月初めになるとさらにエスカレート、「誰がFBの内容を学校に漏らしたんだ」、「名誉は傷つき何度も警察に職務質問を受けた」とし、5日には学校関係者の実名を挙げ、「裁判に訴えて3年分の給料を使わせてやる。逮捕されて国外追放だ」との書き込みがあった。「虐殺」との表現について本人は保釈後取材陣に対し、学校全体ではなく特定関係者の頭を「ボクシングでカチ割る」ことだと語った。
学校側では今回の事態に際して周辺の警備を厳重にし、台湾の外事警察局、所在地の天母警察局、および、アメリカ在台協会(大使館相当)と連絡を取り合い協力を求めたが台湾教育部校安センターへの通報は行っていないという。
蒋友青氏は蒋経国元総統の息子の1人、蒋孝勇氏の三男で末っ子。孝勇氏一家は1988年経国氏死去後カナダへ移住、1990年に友青氏が生まれアメリカで成長、数年前台湾に戻り台北アメリカン・スクールに入ったが卒業していない。長男の友柏氏は次男の友常氏とともに広告デザイン会社を立ち上げたことなどで知られている。
ジョークは語る 台湾 「盗聴」の前では「人はみな罪人」
A「当局がこれほど大量に人々を盗聴監視しているとは思わなかったよ」
B「個人のプライバシーなどあったもんじゃない」
A「神はすべてを見そなわすというが、盗聴はそんな感じだろうか」
B「だから言うじゃないか。神の前では人はみな罪人である、と」
台湾の大衆紙、蘋果(リンゴ)日報の人気漫画「新聞魔法」に、こんなやりとりがあった。
つまり、「盗聴」の前では「人はみな罪人!」というジョークだ。
米情報機関による欧州などでの通信傍受が国際問題となっているが、台湾でも検察当局による「盗聴捜査」が物議を醸している。
発端は9月上旬。最高検特捜チームが電話盗聴記録をもとに、王金平立法院長(国会議長に相当)らが司法手続きに干渉した疑いを指摘。同じ与党・中国国民党内で王氏と反目してきた馬英九総統が疑惑段階で王氏の辞任を強く促し、世論は「政争」とみて王氏に同情を寄せた。
野党は盗聴捜査の適法性を問題にし、立法院の代表電話まで盗聴されていたことも発覚して世論は沸騰。結局、検察トップの黄世銘検察総長は、捜査結果公表前に報告義務のない馬総統に内容を伝えたことが情報漏洩(ろうえい)罪にあたるとして今月、台北地検に起訴された。
一連の騒動では法務部長(法相)が辞任。馬総統も証人として地検の事情聴取を受け、「盗聴」の持つ暗いイメージから政権支持率は11%に急落している。
台湾の民間団体は10月下旬、馬政権下での台湾の盗聴件数は人口比率で米国の51倍、日本の1930倍だとする資料を公表。新任の羅瑩雪法務部長は「ほとんどは薬物や銃密売、組織犯罪の容疑者が対象。集計方法も違う」などと釈明に追われた。
工商会が「白書」提出、台湾政府へ厳しく提言[経済]
台北市日本工商会は台湾政府への政策提言や日系企業の個別の要望を盛り込んだ「白書」をまとめ、東山三樹雄理事長が8日、同市で、行政院経済建設委員会(経建会)の管中閔・主任委員に提出した。5回目となる今年は、政策提言において台湾政府の将来に対する明確なビジョンの欠如に懸念を示した。東山理事長は「これまでにない厳しい論調で提言した」と話している。【高山睦実】
白書の冒頭では、昨年に「電気製品分野の相互承認取り決め」や「日台産業協力架け橋プロジェクト協力強化覚書の締結」など、日台の経済協力を推進する実績が上げられたことを評価。その上で今年は、政策提言を昨年と同じ5項目にまとめ、個別の要望事項は、未解決の継続事項28項目、新規13項目の計41項目を盛り込んだ。
政策提言では、台湾の域内総生産(GDP)成長率が2012年は1.26%にとどまり、13年に入ってからも低い水準で推移していることは、台湾に進出している日系企業の業績にもマイナスの影響を及ぼすと指摘。台湾政府に対し、将来の持続的な発展に向けた目標の策定や具体的な取り組みを実行するよう強く要望した。また、半導体や液晶パネルなど台湾の基幹産業で韓国や中国企業の台頭が目覚ましく、関連する日系企業の事業規模の維持のためにも、台湾企業の競争力を高めるよう努力を求めた。
台湾の投資環境の整備についても言及。新北市貢寮区の龍門原子力発電所(第4原発、核四)の稼働可否に伴う将来の電力不足の危険性や慢性的な水不足の問題に触れ、電力や水の低価格での安定的な供給を求めた。
また、中台間の経済協力枠組協議(ECFA)の後続協議の最終合意や他国・地域との自由貿易協定(FTA)締結、環太平洋連携協定(TPP)の推進は、昨年に続いて盛り込んだ。東山理事長は提出の際にあいさつし、台湾とシンガポールの間でこのほど、FTAに相当する「経済連携協定」が結ばれたことについて「日系企業にも良い影響が見込めるだろう」と述べ、今後の中国以外の諸国との経済協力協議の進展にも期待を示した。
管・主任委員はまず「今回、初めて政府を代表して白書の受理を担うことができ光栄だ」とあいさつし、日本工商会に対し、長期にわたり台湾政府へ提言を継続していることに謝意を伝えた。台湾の経済活性化の目玉事業である「自由経済モデル区」については、管・主任委員自ら日本を訪れ誘致説明会を開催したことなどを挙げ、日系企業の優先度を高めていると説明。「日本工商会の協力も得て、日台相互の経済関係を深化していきたい」と話した。
東山理事長によると、今回提出した白書に対し、台湾側は14年の春節(旧正月)後の2月下旬にも政府が回答する。
台湾の観光名所10カ所をイラストはがきで紹介
中華郵政は10月29日より、「悠郵台湾」ハガキセット(10枚入り)を発売した。
同ハガキセットでは、かわいい中華郵政のキャラクターとともに台湾の観光名所10カ所がイラストで紹介されている。台北101ビル(台北市)、国立故宮博物院(台北市)、野柳(新北市)、九份(新北市)、日月潭(南投県)、阿里山(嘉義県)、タロコ峡谷(花蓮県)、高雄85ビルと高雄港(高雄市)墾丁と鵝鑾鼻灯台(屏東県)、漁船と七美の双心石滬(澎湖県)。
同ハガキセットは、台湾各地の郵便局の窓口で販売されているほか、中華郵政「集郵電子商城」ウェブサイト(http://stamp.post.gov.tw)からも購入できる。
《2013年10月31日 台湾週報》
栃木県宇都宮市で「台湾フォトギャラリー展」開催(11/13〜11/18)
下野新聞社は台北駐日経済文化代表処との共催で11月13日から18日までの6日間、宇都宮市の「ララスクエア宇都宮」において『台湾フォトギャラリー展in宇都宮』を開催いたします。写真パネルや映像を通して台湾の見どころや発展著しい経済など台湾のすばらしい魅力をご紹介します。台湾の温暖な気候や歴史的な文化遺産、また台湾に住む人々の様子など台湾の様々な魅力をこのフォトギャラリー展を通じて是非感じてみてください。
展示内容
・来年6月から東京国立博物館で開催の「台北 国立故宮博物院 神品至宝展」展示品を含む故宮文物の写真10枚、台湾の自然風景や伝統文化などを紹介する写真38枚、台湾の社会・文化などを紹介するポスター12枚など計60枚。
台湾フォトギャラリー展in宇都宮
【開催期間】2013年11月13日(水)〜11月18日(月)
【時間】10:00〜21:00
(13日は10:30からオープニングセレモニー)
【会場】ララスクエア宇都宮
栃木県宇都宮市駅前通り1−4−6
【主催】下野新聞社
【共催】台北駐日経済文化代表処
【後援】栃木県・宇都宮市・日光市・台湾観光協会東京事務所・栃木県観光物産協会・日光日台親善協会・栃木県日華親善協会・NHK宇都宮放送局・とちぎテレビ
【協力】ララスクエア宇都宮
【お問い合わせ】下野新聞社営業部 TEL:028-625-1133
オープニングセレモニー
11月13日(水曜日)10:30〜11:00
・琵琶演奏会(11:00〜/12:30〜)
・台湾茶の試飲会(12:00〜18:00)
来場者のみなさまに台湾茶をご提供いたします。(数量限定)
来場者プレゼント
11月13日(水)、11月16日(土) 11:00〜
台湾観光局オリジナルグッズをプレゼント
※各日50名 ※なくなり次第終了
開催記念プレゼントキャンペーン
期間中にご来場の上、アンケートにご回答頂いた中から抽選でプレゼント。
・東京羽田空港―台北松山空港 往復エコノミークラス航空券 ペア2組4名様
・紹興酒 10本
・ライチ酒 10セット(1セット2本)
・お茶 10個
※ 当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます
「フェスティバル/トーキョー13」公募プログラムで台湾の舞台作品上演
2013年11月9日(土)〜12月8日(日)に東京都内で開催される舞台芸術の祭典「フェスティバル/トーキョー13」の公募プログラムで、台湾のシャインハウス・シアターによる舞台作品『真夏の奇譚集』が11月29日(金)〜12月1日(日)に上演されます。
同作品は台湾の劇作家・演出家であるジョン・ボーユエン氏による作・演出で、ジャパニーズ・ホラーとの邂逅が見どころとなっています。
ジョン・ボーユエン(Poyuan Chung)
1985年台湾生まれ。国立台北芸術大学で演出を学ぶ。2006年にシャインハウス・シアターを旗揚げし、現在までに20以上のオリジナル作品を創作している。2011年に『真夏の奇譚集』が台新芸術賞にノミネート。演劇作品のほか、アニメ作品の脚本も手がける。また、俳優として、広告、テレビ、映画などでも活躍している。
「フェスティバル/トーキョー13」の公募プログラム
台湾のマルチクリエイター × ジャパニーズ・ホラーの邂逅
『真夏の奇譚集』
劇団名:シャインハウス・シアター(Shinehouse Theatre)
作・演出:ジョン・ボーユエン(Poyuan Chung)
(中国語上演、日本語字幕)
会場:シアターグリーン
東京都豊島区南池袋2−20−4
上演日時:
11月29日(金)20:00〜
11月30日(土)18:00〜
12月1日(日)15:00〜
一般前売:2,000円(当日+500円)
詳細は以下のウェブサイトをご参照ください。
「フェスティバル/トーキョー13」
立冬過ぎても汗ばむ陽気 台湾北部で32度近くを観測
)きょう9日は台湾全島の西半分で晴れ渡り気温が上昇、北部では陽射しも強くなる昼過ぎに摂氏32度近くが観測され、日中は汗ばむ陽気となった。
中央気象局によると、現地9日午後1時12分、板橋(新北市西部)で気温が31.9度まで上昇したことを確認、台北市でも同1時22分に31.3度となった。また、台湾では比較的涼しい気候の淡水(新北市北部)、台中、金門島でも正午頃には30度を超えた。台湾西部の他の地方では28度から29度を、雲に覆われた東部では25度から27度を観測した。
気象局では11月に気温が30度以上になることは珍しいことではなく、過去最も高かったのは1966年台北市の34.3度で、日本統治時代の大正3年(1914年)にも32.7度を記録していると話している。
日台を結ぶ新規航空路線、“雨後の筍” 訪日台湾客増加で
紅葉狩りや円安の波及効果で台湾から日本を訪れる観光客数が増え続けており、日台双方の航空業者による新規路線開設が相次ぐなど航空市場の活発化が進んでいる。
台湾側ではチャイナエアライン(中華航空)の子会社、マンダリン(華信)航空が11月27日から台中−大阪新路線を火・水・金・土・日の週5往復で運航、台中を拠点とする台湾初の日本路線となった。フライトスケジュールは台中12時40分発、大阪16時10分着(AE286便)、大阪発17時30分、台中着19時50分(AE287便)。
エバー(長栄)航空では全日空とのコードシェア便として12月11日から高雄−東京(成田)路線をデイリー運航の予定。
日本側については全日空系の格安航空会社、バニラエアが12月20日より桃園−成田路線を、ピーチ・アビエーションでは来年1月18日より高雄−大阪線をそれぞれ開設、デイリー就航が決まっている。
新路線の就航を祝って関連業者は記念セールを実施、日台の航空市場がより一層の賑わいを見せている。
定期便のほか、日本航空(JAL)が11〜12月にかけて高雄−熊本、桃園−松山のチャーター便を1往復ずつ運航する予定。
AKB島崎と川栄に会いに台湾ファン1000人が殺到
人気グループAKB48の島崎遥香と川栄李奈がきのう8日初来台、午後、台北青少年育楽センターでファンイベントが行われた。島崎は時間ぎりぎりまでギョーザを食べ続け、「台湾グルメの前では箸を下ろす間もない」と笑ってみせた。蘋果日報など台湾の複数メディアが9日付で伝えた。
台湾ではあいにく前期中間テストの時期にさしかかっていたにもかかわらず、空港に到着した2人をひと目見ようと待ち構えていた男性ファンは少なくなかった。
AKB48で有望メンバーと目され「総選挙」で12位の島崎と25位の川栄。初めての台湾の旅でスマイルいっぱいの島崎はパイナップルケーキをご指名、また、川栄は「台湾の皆さんにも私のおバカキャラで親しんでほしい」と楽しそうに語っていた。地元メディアは川栄のことをバラエティの学力テストで簡単な英語も日本語の敬語もできなかったと強調、他の6人と共に「BKA48」を組んでいると紹介している。
昨日午後はポスターを400元分買えば参加できるという2人の握手会が2回催され計1000人ものファンが集まった。また今日は台北駅に近い中山地下街のAKB48専門店でサイン会が開催、1枚1000元のポスターでサインがもらえるという。(1台湾元=3.3円)
2人はイベント終了後、夕方台湾を離れる。
台湾、エラー多発で黒星発進/侍ジャパンとの強化試合
野球のチャイニーズ・タイペイ(台湾)代表チームと侍ジャパンとの強化試合は8日、新北市内の新荘球場で第1戦が行われ、台湾は3失策を記録するなど2−4で敗れ、黒星スタートとなった。
1回裏に1点を先制した台湾は5回表、2失点で逆転されたが、5回裏に同点に追いついた。2−2で迎えた6回表は内野陣の連続失策で無死1塁、2塁のピンチを招くなど2点リードを許した。
投手陣は先発した王躍霖など計6人が登板、5回途中から2番手で登板した羅国華が敗戦投手となった。打線は4安打・16三振と抑え込まれ、日本側から徹底的にマークされていた日本ハムの陽岱鋼は4打数無安打だった。
元巨人の呂明賜・台湾代表監督は「3度のエラーは痛かった」と敗因を分析する一方、粘り強く失投を確実に捉えた侍打線を高く評価した。
「日本武士 vs. 中華戦士」と銘打った今回の強化試合は10日まで行われ、きょう9日夜に予定されている第2戦には台湾から元大リーガーの倪福徳、日本からはカープの野村祐輔が先発する。
ちびまる子ちゃん、台湾のクリスマスイベントに登場
台湾でも高い人気の日本のアニメ「ちびまる子ちゃん」のキャラクターが、今月下旬から開催される北部・新北市のクリスマスイベント、「歓楽耶誕城」に登場することとなった。
「歓楽耶誕城」は2011年に初めて催され、3年目を迎える今年は開催期間が昨年の1カ月から1カ月半に延長されるほか、イベントの目玉のクリスマスツリーの高さも35.5メートルと過去最高を更新した。メイン会場の市民広場(板橋区)では今月22日に約240万個のLED電球が点灯され、来年1月5日まで冬のイルミネーションを楽しむことができる。
幻想的なライトショーだけでなく、チャリティー関連や子供向けのイベントもたくさん予定されており、11月23日と24日の児童演劇には日本のアニメ「ちびまる子ちゃん」、「クレヨンしんちゃん」、「ふたりはプリキュア」などの登場人物が出演する。