野球強化試合は日本が3連勝
野球の侍ジャパンと台湾代表の強化試合3連戦が台湾で行われ、日本が3連勝を収めた。第2戦では日本ハムの陽岱鋼がホームランを放ち、公約どおり観客に炭酸水がふるまわれた。2017年のWBCを見据えて日本は29歳以下の若手中心、台湾は陽のほか米メジャーに所属するする海外組とアマチュアで構成された。15日からは東北楽天イーグルスが出場するアジアシリーズが台中で行われる。
立へ鴻海、米国東・西海岸に本部設
鴻海精密工業の郭台銘董事長は9日、米国への投資を強化するため、東、西海岸にそれぞれ本部を設立すると発表した。得意とする機械製造技術を米国へ持ち込み、米国のハードウェア製造能力を補強、アップル、アマゾン、グーグル、フェイスブックといった顧客をより近距離から支援する考えを示した。西海岸の拠点としてはアリゾナ州が有力視されている。
南僑の業務用麺、銅クロロフィル検出
食用油大手の南僑が9日緊急記者会見を開き、10月に同グループの麺製品1種類から着色用銅クロロフィルが検出され、回収及び交換措置を行ったことを発表した。同製品は10月まで業務用として飲食店に卸されていた抹茶そばで、チェーン店は含まれていない。販売数は3000ケースほど。このほか、基準範囲内の銅クロロフィルを使用していた7種のアイス商品についても即刻製造停止・回収・交換を行ったという。
台北国際自転車展、一足早く記者会見
来年3月5〜8日に台北で催される「2014台北国際自転車展」に先駆け、国際記者会見が11日に台中で開かれ、展示会の最新情報と9つのメーカーによる話題の製品が披露される。同展はアジア最大、世界でもトップ3に入る自転車の展示会。来年は1100のメーカーが3245のブースを設け、国内外から約4万人の訪問者が見込まれている。
国民党代表大会、場外では1千足の靴飛び交う
国民党の第19回全国代表大会が10日、台中港区体育館で開かれ、抗議の群集が1000足のボロ靴を投げた。また、厳重な交通規制が取られたことで市民の不満も爆発し、「政治が良ければ、規制は必要ない」との批判が飛び交った。一方、場内では、馬英九総統、江宜樺・行政院長、王金平・立法院長らが団結劇を演じた。ある国民党員は「入党して30年になるが最低の代表大会だ」と批判した。混乱の中、台湾民族党の党首が社会秩序維持法違反で逮捕された。
ユーバイク利用者が1千万人突破
ユーバイクは2009年から台北市信義区を皮切りに始まった自転車貸し出しプロジェクト。2012年からは全市規模へと拡大、スタートしてわずか4年半で利用者の延べ人数が1000万人を超えた。市交通局では環境に優しいユーバイクを単なる公共交通手段としてだけでなく、市民一人ひとりの生活の一部として積極活用してもらい、台北をエコで住みよい街にしようと呼びかけている。
高波で8人死亡・2人行方不明
新北市の東北角鼻頭龍洞地質公園で校外学習中の参加者や家族ら計26人が9日、海岸沿いの歩道を歩いていたところ、突然の高波に襲われ、16人が海にさらわれた。8人は岩にしがみついて助かったが負傷。8人が死亡した。10月から冬にかけ、東北海岸は東北モンスーンにより、風が強いときには突然の高波が生じる。また、宜蘭県では釣り船の釣り客が波にさらわれ、死亡した。一方、台東県でも釣り船が帰港中、高波により転覆。2人が行方不明となっている。
日本人選手が女子最高記録=国際自転車競技会
交通部観光局が主催する「2013年台湾サイクリング・フェスティバル」が開催され、マウンテンバイク・レースで、イランのラヒン・エマミ選手と與那嶺恵理選手がそれぞれ大会優勝と女子最高記録に輝いた。28カ国・地域から集まった440人の選手は花蓮県七星潭を出発、タロコ渓谷などの景勝地を経由し合歓山武嶺を終点とする距離105キロメートル、高低差3275メートルのコースで速さを競った。(
本土市場への韓国の攻勢にあせる台湾総統
10日、中国新聞網によると、台湾の馬英九総統兼国民党主席は立法機関に速やかに両岸サービス貿易協定を通過させるよう呼びかけた。写真は馬英九総統。
2013年11月10日、中国新聞網によると、台湾の馬英九(マー・インジウ)総統兼国民党主席は立法機関に速やかに両岸サービス貿易協定を通過させるよう呼びかけた。
台湾・中央社によると、馬総統は10日に行われた国民党の第19回全国代表大会に出席し、「食品の安全性」「老人介護」「文化創造」「地域経済統合」などについて、取り組みを強化していくとした。
なかでも「地域経済統合」に関する発言のなかで「アジア太平洋地域の経済統合への参加を加速していく。台湾は後れを取ってはならない」とし、立法機関に対し、6月に中国との間で調印したサービス貿易協定を速やかに通過させるよう再度呼びかけた。
また馬総統は、サービス貿易協定は韓国が中国本土市場を攻略する前に成立させなければならないとし、立法機関を通過すれば台湾サービス業のグローバルな競争力は向上するとの見方を示した。
日月光、インフィニオンと提携で車載分野に参入[IT]
IC封止・検査大手の日月光半導体(ASE)は7日、独半導体大手のインフィニオン・テクノロジーズと提携し、車載用製品分野に参入する方針を明らかにした。車載用制御ICの封止・検査工程で、銅ワイヤボンディング技術を活用する。8日付中央社などが伝えた。
日月光によると、銅ワイヤボンディングは金価格が上昇した際にコスト面での競争力があるほか、伝熱性や導電性に優れている。同社の呉田玉営運長は「車載用製品は品質への要求が特に厳しく、今回の提携は当社の技術計画において新たなマイルストーンとなる」とコメント。インフィニオンの車載用IC事業部で副総裁を務めるピーター・シーファー氏は「日月光の製造実績と能力を信じている。長期的な提携関係を築いていく」と述べた。
日月光が7日発表した10月の連結売上高は、前月比1.8%増の207億6,300万台湾元(約695億円)で単月ベースで過去最高となった。うち、本業の封止・検査事業の売上高も過去最高を更新。携帯電話向けの受注が引き続き旺盛で、パソコン(PC)関連向けの受注減少を補った。EMS(電子機器の受託製造)事業では米アップルのWiFiモジュールの受注が好調だった。
台湾4年制大学の学制改革案、教育部 「まずは教育の質から」
陳徳華・教育部次長は11日、台湾の大学修業年限短縮案はまだ決まっておらず、卒業にかかる年数の短縮はまず大学の教育の質を確保してから議論すべきことだと述べた。
報道によると教育部の学制改革案について来年末を目処に、前期・後期の2学期制で修業年限4年間の現在の体制について、第3学期の追加、単位取得制への移行、在学期間の延長・短縮が可能で最も早い場合2年で卒業できるようにするなどの意見が一部から出ているという。
陳次長は午前、立法院教育文化委の答弁に立つ前取材陣の質問に答え、大学生に時間を有効に使って勉強してもらえるよう夏季授業を積極的に進めているが、これと修業年限短縮は別の問題で4年から2年にまで急に短縮することはないとし、年限短縮案は効果的な学習をめざすもので、そのためにはまず教育の質の確保を考えなければならないとした。
各大学に対し修業年限短縮を勧めるかとの記者の質問に陳次長は、現時点では夏季カリキュラムの強化充実が考えられるとし、教材研究や学生指導、自己研修や海外研究などのある夏休み期間中、夏季授業を担当できる教員をどの程度確保できるかについては総合的な計画が待たれるとした。
彰化県長、高品質農産物の対日輸出増加に感謝
彰化県の卓伯源県長は10日、同県では品質の高い農産物の対日輸出を強化しているが、その甲斐あってか輸出高が年々増加していると述べ、同県特産品に対する日本の消費者の支持に感謝の意を表した。
この日、彰化市の高級スーパー「裕毛屋」で行われた宮崎物産展に参加した卓県長は、ぶどうや花卉の生産高を台湾一と誇る彰化県は農業県であり、これら農産物の対日輸出額が増加傾向にあると明かしたほか、両県のより一層の発展をはかり今後も宮崎県との農業・観光交流を深めていきたいと希望した。
物産展には宮崎県の河野俊嗣知事(左)も出席、年中温暖な気候に恵まれた同県はさつまいもや米、みかんなど農作物の種類が多く、ぜひ台湾の人々に味わってほしいとトップセールスを行った。
台湾テキスタイル商談会in大阪、成約額11億ドル超 商機拡大に期待
環境や機能を重視する台湾のテキスタイル製品による日本市場開拓を目的とした「パンテキスタイルフェア大阪」が6〜7日に行われ、日本人バイヤー700人を集めたほか、成約額1200万ドル(約11億8740万円)を上回ると見込まれるなど大きな成果を上げた。
同展は1991年に始まり、36回目となる今回は「遠東新世紀」や資源リサイクルの推進で有名な「大愛」などここ数年で最多の39社が参加、中には長年出展してきたメーカーもあれば今年初出展の業者もみられ、いずれも今後のビジネスチャンス拡大に自信を見せており、イベントの成果に満足の意を示している。
主催側では安倍政権による経済振興策の積極実施に加え、2020年の東京五輪決定で日本市場が再び重要視されていると強調するとともに、日本でのテキスタイル年間輸入額が400億ドルを超えていることから台湾は今後も引き続き日本にとって最も強力なパートナーになるとして意気込んでいる。
日台戦3戦全勝の侍ジャパン、台湾の震災支援に感謝
侍ジャパン“日本武士”は10日夜、台北市の天母球場で台湾代表チーム“中華戦士”を1対0で下し、日台強化試合の3戦全勝を果たした。試合終了後は日本のメンバー全員で、おととしの震災で台湾が支援の手を差し伸べてくれたことに対する感謝の言葉が書かれた横断幕を掲げた。また、試合前の始球式には当時被災地で救援活動に当たった台湾のレスキュー隊員らと救助犬が招かれ、隊員の1人が球を投じた。
この日9000人の観衆が駆けつけ満場となった天母球場はいつもと違って、赤白青の中華民国国旗を手にした台湾ファンの声援以外に、在台日本人による日本色あふれる応援が繰り広げられた。試合終了後は観客席から中華の青と日本の紅白のテープが投げられ、そこに侍ジャパンの監督・選手一同が、「私たちは心の底から台湾の皆さんに感謝しています。東日本大震災の時援助してくださったことを日本は永遠に忘れません」と書かれた横断幕を広げた。
一方、ファンを魅了してやまずその一挙手一投足が注目の的だった台湾の名選手、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)は、この3戦ではホームランをたたき出し目標は達成したが全体的には納得がいかないとし、「ケガのせいでコンディションは今ひとつ。結果にこだわり過ぎた。もっと実力をつけなくては」と語った。
今回の日台戦で日本は主力にプロ1軍の新鋭を投入、2017年のWBCへ向けての準備を目標としていたが、震災支援への謝意を表し台湾との絆を深めることも忘れてはいなかった。