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初訪台の濱田ここね、「台湾のおしんさんに会いたいです」:台湾

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李登輝元総統に無罪判決


台湾で公金横領と資金洗浄の罪に問われた李登輝元総統(90)に、台北の地裁は15日、無罪判決を言い渡した。李氏は総統在任中に情報機関・国家安全局の機密費から約779万ドル(約7億8000万円)を横領し、資金洗浄した上、シンクタンクの運営資金などに流用したとして、2011年に最高検に起訴された。李氏は起訴内容を否認し、無罪を主張していた。

 同様の罪で起訴された元側近(77)は横領罪で懲役2年8月の実刑判決を受けた。

 起訴は総統選前で、野党・民進党を支持した李氏に対する「政治的迫害」との批判もあった。無罪判決後、台北市内で記者会見した李氏は「身の潔白は明らかだ」と話した。

広達のタブレット出荷、来年まで「ゼロ成長」[IT]

ノートPC受託製造大手、広達電脳(クアンタ)の梁次震・副董事長は14日に開いた第3四半期の業績説明会で、今年のタブレット端末の出荷量は従来予測を大きく下回り、前年比横ばいの1,500万台にとどまるとの見通しを明らかにした。価格競争の激化が、受注量や収益性に影響を及ぼしている。広達は来年の出荷量も前年比「ゼロ成長」になると予測。一方、ライバルの仁宝電脳工業(コンパル)は追い上げを図っており、2社の差は急速に縮まることが予想される。15日付経済日報などが伝えた。

広達は従来、今年のタブレット出荷量は前年比3割増の2,000万台に上るとの見通しを示していた。梁・副董事長は「当初は今年の出荷量を楽観視していたが、ノーブランド製品が低価格を売りに急速に市場を拡大し、米アップルを除くブランド製品が打撃を受けている」と述べた。タブレット用ICのサプライチェーン関係者によると、今年は一部ブランド製品の販売価格が150米ドル(1万4,958円)以下に下がり、華碩電脳(ASUS)が129米ドルの格安製品を発売したことも話題になった。加えて中国のノーブランド製品が勢力を広げていることで、ブランド各社への価格圧力はますます高まっている。

一方の仁宝は、先に来年のタブレット出荷量を前年比2倍の1,400万台に上ると予測。現時点でも修正はないと強調している。証券筋によると、仁宝の出荷量は、従来、製品の大半を内製していた中国・聯想集団(レノボ)が一部製造を仁宝に委託することなどが押し上げるとみている。

経済日報によると、世界のタブレット市場ではアップルが最大のシェアを占め、鴻海精密工業や和碩聯合科技(ペガトロン)が製造を受託している。非アップル勢では韓国サムスン電子が内製しているほか、米アマゾン・ドット・コムやグーグルなどの製品は、広達や仁宝などが製造を請け負っている。

■ノートは回復へ

一方、市場の低迷が続くノートPC分野について、広達は来年には出荷量が上向くとの予測を示した。同社は、今年のノートPC出荷量予測は前年を下回る4,300万台としているが、来年は前年比5〜10%増の約4,500万〜4,700万台に上るとみている。林百里董事長は「市場ではタブレットの急速な成長がノートPC市場を侵食しているといわれるが、タブレットが完全に代替することは不可能だ」と述べ、来年以降の市況回復に期待を示した。

同社が14日に発表した第3四半期の連結決算は、売上高が前期比15.3%増の2,203億1,800万台湾元(約7,418億円)、純利益が15.7%増の46億5,300万元だった。

アフリカのガンビア、台湾と断交-中国との国交はまだ樹立せず

  11月15日(ブルームバーグ):西アフリカのガンビア政府は台湾との断交を発表した。中国が台湾の主権を認める国々に接近を図るなか、台湾との正式な外交関係を持つ国が1つ減ることになる。
ガンビア政府は国営放送を通じて14日発表された声明で、台湾との「友好」関係は維持するとした上で、中国との外交関係はまだ樹立していないと説明した。  
台湾外交部(外務省)アフリカ局長のデービッド・ワン氏は15日の会見で、これはガンビアのジャメ大統領の「個人的な決定だ」との見方を示した。また、中国外務省の洪磊報道官は15日の北京での会見で「われわれも海外のメディアからの情報で知った。中国とガンビアが事前に接触したことはない」と語った。

「中国のネットサービスは中国政府の支配下にある」、台湾安全部門が企業や公的機関に注意喚起

13日、台湾で中国のインターネットサービスを利用する人が増えている中、台湾当局が「企業や公的機関関係者は利用しない方がいい」と注意を促している。写真は中国のチャットアプリ「微信」。
2013年11月12日、台湾紙・中国時報によると、台湾で中国本土や香港のインターネットサービスを利用する人が増えている中、台湾当局の国家安全局(国安局)が「メールやコメント、写真などのデジタルデータが中国政府に監視・統制を受けやすい状態にある」とし、企業や公的機関関係者はできるだけ利用しないようにすべきだと注意を促している。

国安局はまた、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やインスタントメッセンジャー「QQ」などのインターネットサービスを提供している騰訊(テンセント)の馬化騰(ポニー・マー)CEOが人民代表に選出されたことや、「インターネット管理弁法」の規定にのっとり通信サービスにフィルタリングが行われることを挙げ、「すべての通信内容は中国政府の支配下に置かれている」と指摘している。

騰訊は2012年11月、チャットアプリ・微信(WeChat)で台湾市場に進出することを発表。台湾のタレント、レイニー・ヤン(楊丞琳)とショウ・ルオ(羅志祥)をイメージキャラクターにしており、現在台湾におけるサービス利用者は700万人を数える。

台湾誌・天下は、騰訊や大手ショッピングサイト・淘宝(タオバオ)、オンライン決済サービス・支付宝など中国のネットサービスが次々に台湾へ進出していることについて「インターネットは中国に“統一”される最初の台湾産業になるかもしれない」と伝えている。

韓国メディアが問題放送を訂正 台湾鯛への偏向報道で

韓国のケーブルテレビ番組、「食品Xファイル」では先月末、台湾のティラピアについて事実と異なる内容が放送され、台湾の漁業者や地方政府から抗議の声が上がったが、きのう15日になって映像の誤用などを認めた告知が番組のウェブサイトに掲載された。

先月25日の放送で養魚場の池に藻類がびっしり生える映像を使い、台湾の漁場環境の劣悪さをほのめかした同番組は、15日に「確認の結果、廃墟となったものであることがわかった」と誤りを認めた上で、「養魚場の水質は国際基準を満たしている」とした。

台湾の養殖ティラピアは「台湾鯛」の名称でブランド化が進んでおり、年間生産量7万トン余りの6割以上がアメリカやカナダ、韓国に輸出されている。今回の偏向報道問題もあり、農業委員会漁業署では20日韓国で「台湾鯛」PRの記者会見を開く予定。

台湾あさって寒波襲来、朝晩の低温と大陸からの汚染物質飛来に警戒

中央気象局によるとあすから強まる東北季節風は大陸からの寒気団に匹敵するほどの勢力で、この影響で来週月曜(18日)から火曜(19日)にかけて明け方は気温が最も低くなり、台北市では摂氏14度以下に達するという。

この季節風の影響で冷たい空気が流れ込み、18〜19日は明け方を中心に寒く、中部以北と東北部では摂氏13〜14度程度の低温になると予想されている。台湾北部・東北部では肌寒い一日となり空気が乾燥、中部や南部でも昼夜の温度差が広がるという。

東北季節風はあす17日から徐々に強まり、乾燥した冷たい空気を運んでくるため気温は低下、夜に入ると特に寒くなるという。この寒さは19日まで続くとみられ、気象局では体を冷やさないような温かい服装を準備しておくよう呼びかけている。

なお、環境保護署ではこの季節風の到来で中国大陸の砂塵や汚染物質が南下、台湾の大気の質に影響を及ぼすとしており、呼吸器や循環器に疾患のある人や子供や老人など抵抗力の弱い人は屋外での激しい運動は避けマスク着用を心がけてほしいとしている。

台鉄2014年鉄道カレンダー商品、来週より発売

2014年まであと1カ月余りとなったが、台湾鉄路管理局では来週19日から平渓線のSL、特急プユマ号、台湾東部路線をテーマとしたカレンダー、そして、季節のお薦め鉄道旅行プランを載せた手帳の4種類の鉄道関連商品を販売する。

まずは去年初めて発売、人気を博した蒸気機関車の「蒸蒸日上」2カ月めくりカレンダー。新北市東部の平渓線をテーマに蒸気機関車CK124が疾走する雄姿と沿線の景色が楽しめる。同型SLのスケッチページもあり、記念品も付いてくる。

また、卓上カレンダーの「普悠瑪,出發!」(プユマ号、発車)は今年台鉄が導入した最新式振り子型特急プユマ号を主題とし、日本での列車製造、台湾までの運搬作業から試運転、正式運行に至るまでの経緯を写真で綴ったもので、プユマ号の車体美とともに鉄路局の人々の新車両導入にかける思いが見る人に伝わる。

「永恒的美麗東線」(永遠の東部線)カレンダーは花蓮−台東を結ぶ花東線が電化される前に視野をさえぎる物のない広々とした台湾東部の景色を捉えたもので、美しい大地と列車の進行が織り成す静かな対話に耳を傾けることができる。

「日和・島嶼−台灣鐵道旅暦」は台鉄が今回初めて出した鉄道旅手帳。ウィークリーの記入欄のほか、月ごと季節ごとにお薦め鉄道旅行のコースが紹介され文章やイラストもそえられている。

平渓線SLと東部線のカレンダーはいずれも台湾元で399元(約1360円)、プユマ号カレンダーは180元(610円)、鉄道旅ごよみ手帳は350元(1190円)。今月19日から台鉄夢工場旗艦店で、また20日からは台北・台中などの鉄道レストランやインターネット上でも発売となる。

台湾・義大、注目の楽天戦で黒星/アジアシリーズ

プロ野球のアジアシリーズは15日、台中で開幕、台湾の義大ライノズが日本の東北楽天ゴールデンイーグルスに1−6で敗れ、苦い黒星発進となった。

前身・興農ブルズ時代の2005年にもアジアシリーズ出場経験のある義大は6回に1点を先制したが、7回に同点に追いつかれ、8回には内野守備の乱れや中継ぎ陣の乱調で痛恨の5失点を記録した。

先月の台湾シリーズでも先制点を取りながら土壇場へ来て勝ち越される試合が多く、優勝旗を老舗の統一セブンイレブン・ライオンズに奪われた。8年ぶりのアジアシリーズで二の舞を演じたことについて、元阪急のダラス・ウィリアムズ義大監督は、「失策なども試合の一部で誰もその発生を予測できない。どんな試合にもベストで臨むまでだ」とコメントした。

義大は16日のキャンベラ・キャルバリー戦でも0−2で完封負けし、予選2連敗で18日から開催される準決勝への進出を逃した。

初訪台の濱田ここね、「台湾のおしんさんに会いたいです」

映画PRで台湾を訪れている「おしん」の子役、濱田ここねは15日、地元小学校でのおにぎり作り体験に参加、また、映画祭の記者会見では台湾の“国民食”を試食し、映画の主題歌を歌っているメイデイ(五月天)の阿信に会ってみたいと語った。

濱田はこの日朝早く起き1時間以上かけておしん役の髪型や服装を整え台北教育大学附設実験国民小学を訪問したが、台湾の女の子たちも各自頭をおしんスタイルにして濱田を大歓迎した。

ここでは小学生らが濱田と一緒におにぎり作りを体験、今回の映画PRには母親が付き添って来たが、愛娘に自分の握ったおにぎりを直接渡されて喜び、「撮影中はつらい思いをしたがクランクアップ後はよく気がつく我慢強い子になった」と語った。

濱田はこのあと金馬国際映画祭の「おしん」上映記者会見に臨み、席上、“大根メシ”ならぬ昔ながらの台湾の家庭料理を試食。中でも切り干し大根が入った卵焼き、“菜脯蛋(ツァイポーヌン)”が気に入り、香辛料でゆで込んだ“茶葉蛋(チャーイエダン)”はゆで卵に味が付いていると珍しがっていた。「こんな健康的な食事をしているから台湾の皆さんはお元気なんですね」と台湾が食品安全問題で揺れていることも知らず感心する子役の母親に取材陣からは苦笑が起こった。

濱田は会見で両親役を演じる上戸彩や稲垣吾郎から贈り物をもらってうれしかったことなどについて語ったほか、日本のフランプールとともに映画の主題歌を歌っているメイデイについて触れ、メインボーカルの阿信(アシン)の名前がたまたま「おしん」の中国語訳名(阿信)と同じであることから、濱田は「台湾にもおしんさんがいるでしょう、ぜひお会いしたいです」と語った。

李登輝氏、汚職疑惑裁判で無罪判決

李登輝元総統(90)が在任中に情報機関・国家安全局の機密費を流用したとして汚職罪などで起訴された事件で、台北地方法院(地検)は15日午後の一審判決で「日々の激務で機密費の使途詳細を知るはずがない」などとして李氏に無罪を言い渡した。

これを受けて李登輝氏は同日夜、台北市内で記者会見を行い、2011年に起訴されて以来眠れない夜が続いていたとしながらも、「もともと無実で自身の潔白が証明されることを信じてきた」と述べた。

李氏はこの10月末から軽度の肺炎で入院していたが、今月6日の退院後、公の場に姿を現したのは初めて。

台湾がフィリピンに救援物資輸送 台風30号被害で

台湾はきょう、台風30号により深刻な被害が発生したフィリピンに向け、救援物資などを積んだ国軍のC-130型機2機を派遣した。

フィリピン政府は11日、日、英、米、豪、露、西、蘭など今回の台風被害の救援支援国21カ国を公表、台湾はこの中に含まれなかったものの、同国外務省が発表した声明文にはユーロ各国ともにリストに明記された。物資や義捐金などを支援する予定で、駐比代表処によると20万米ドル(約2000万円)を寄付し、被災地の復興と被災者の生活再建に役立ててほしいとしている。

外交部の高安報道官は12日、すでに生活必需品やインスタントラーメンなどの食料品、毛布やテントなどおよそ99トンの支援物資が寄せられていると発表。これらを載せたC-130型輸送機2機はきょう正午過ぎ、新竹基地をセブ空港に向けて飛び立った。予定では約3時間でフィリピンに到着すると見られている。

また国防部広報担当者は、派遣は1度だけではないとし、「物資が多ければ、3機目、4機目の派遣もあり得る」として、今後の天候や物資の状況を見た上で追加支援の可能性を示唆した。

「台湾大好き!」 沖縄の男性、37年間に88回訪問

沖縄県宮古島出身の松川修さんは1970年代後半、29歳の時初めて訪台、その美しい風景と優しい人々に惚れ込み、以来88回訪れ台湾全土の津々浦々を旅行、いまだ行ったことがないのは東部の緑島ぐらいだという。台湾のテレビ局、民視(FTV)などが伝えた。

今回、台湾中南部・嘉義県山中の村祭りに姿を現した松川さんは、以前阿里山をバイクで旅している時に初めてここに来た。当時、山道をそれて入ったところにあったのが観世音菩薩を祀ったお廟。ちょうど改築中で5万円を寄付したが、廟の奉納名簿に唯一名前を記された外国人の松川さんは、それ以来すっかり村の人々の中に溶け込んでいる。

松川さんは村を訪れると日本の歌を歌って台湾のお年寄りたちと興じる。簡単な中国語も話せるようになり、安くておいしい台湾の魯肉飯(ルーロウファン/豚のそぼろかけご飯)や鶏肉飯(ヂーロウファン)が大好きだという松川さんにとって嘉義はもはや第二の故郷だ。

検察トップの起訴で揺れる台湾・馬政権

台湾の検察トップ、黄世銘検察総長が情報漏洩罪で起訴されたことを報じる地元週刊誌「新新聞」(11月7日号)など。馬総統への波及も懸念されている(吉村剛史撮影)(写真:産経新聞)
 台湾の検察トップが起訴されるという前代未聞の事態に馬英九政権が動揺している。台北地検は11月1日、捜査情報を公表前に報告義務のない馬総統に伝えた行為が情報漏洩(ろうえい)罪などにあたるとして黄世銘検察総長を起訴した。事件に関しては、馬総統も10月、証人として台北地検の事情聴取を受けており、いずれ政権中枢を揺るがす事態に発展するのではないか、という危惧も浮上している。(台北 吉村剛史)

 ■有罪なら3年以下の懲役

 黄氏の起訴は、台湾の最高法院検察署(最高検)特別偵査組(特捜部)が9月上旬、電話盗聴記録などをもとに、王金平立法院長(国会議長に相当)らが司法手続きに干渉した疑惑を指摘した捜査結果の公表が発端。

 特捜部では9月5日に捜査を終え、6日に公表。社会的に動揺が広がり、法務部長(法相)は疑惑を否定しつつも、世間を騒がせたとして辞任した。

 一方、与党・中国国民党の主席を兼ねる馬英九総統は、同じ与党内で反目してきた王氏に強く辞任を促し、王氏の党籍を剥奪する動きが「党内抗争」として注目された。

 そんな中で、黄氏は8月31日と9月1日に総統官邸を訪れ、馬総統に捜査状況を報告していたことを認めた。

 憲法の規定によれば、総統の職権に個別事案の捜査は含まれておらず、検察総長から総統への報告義務もないため、市民ら130人以上が黄氏らの行為は刑法に抵触するとして告発。

 馬総統は報告時には捜査は「既に終了していた」と主張し、その後も自らは何も指示していないと釈明。報告内容を江宜樺行政院長(首相)らに伝えたことなどを明かしていた。

 台北地方検察署(地検)は10月3日、黄氏から事情聴取するとともに、証人として馬総統や江宜樺行政院長(首相に相当)らからも事情を聴き、結局、黄氏について情報漏洩罪、通信保障および監察法違反で起訴した。有罪が確定すればいずれも3年以下の懲役刑となる。

 ■「鉄の法官」の強気

 黄氏は1950年生まれの63歳。名門・政治大学法学部から検察官の道に進み、「鉄の法官」(司法鉄漢)の異名で知られたが、台湾で検察トップが起訴されたのは史上初めての出来事だ。

 また現職の総統が証人として検察の聴取を受けたのは、2004年の陳水扁前総統に続き2例目。

 一連の事態が政権を揺るがす不祥事であることは一目瞭然だが、意外にも黄氏は進退に関し、「一審で有罪の判決が下されれば辞任する」として、検察総長の即時辞任を否定。また「検察は圧力を受けている」とし、起訴に遺憾の意を示した。

 黄氏の強気ともいえる姿勢には、「自分の証言の仕方によっては政権中枢に激震が走るということ計算している」とみる台湾メディアの幹部もいる。

 事実、馬総統が与党の立法委員(国会議員)に対して、黄氏をかばうよう求めた、との報道も流れたが、総統府や国民党では馬総統の意向を反映したかたちで「司法を尊重する」と淡々とコメントした。

 馬総統が疑惑段階で王氏を強く攻撃した背景には、立法院長歴14年で、与野党双方ににらみの効く王氏の議会での大きな影響力が原因とされている。

 事実、「政争」の勃発は、中台の窓口機関トップが今年6月に上海で調印した相互の市場開放を促す「海峡両岸サービス貿易協定」の、台湾の立法院での年内承認が危ぶまれる時期でもあった。

 一連の騒動で支持率を就任以来最低の11%(民放世論調査)にまで急落させた馬総統は、11月10日に台中市内で開かれた国民党大会で、総統が必ず党主席も兼務するよう党の規約を改めた。

 同日、党主席に再任した馬総統の主席任期は本来4年間だったが、すでに総統任期2期目2年目であり、主席任期も2016年の総統任期満了までの約2年半に主席任期も短縮されるが、一方で来年末に予定されている統一地方選の結果に関わらず、主席にとどまることができる。

 一連の騒動で内政の混乱を招き、党内でも批判が噴出したため、権力基盤の強化が課題となっていた時期だけに、統一地方選や16年の総統選の候補者選定などで影響力を発揮するためにも、党務と政務の一体化は必須課題だった。

 大会には党籍剥奪処分を受けた後、裁判所の仮処分で党籍を維持した王氏も出席し、最前列で馬総統のすぐ近くに陣取り、融和を演出。間に立った呉伯雄名誉主席が壇上で涙ながらに党内団結を呼びかけるなど、党をあげて波風の収拾に躍起である印象を与えた。

 しかし、会場周辺では多数の警察官が交通規制して警戒に当たる中、与党への抗議の市民団体が、会場に向かって靴を投げつけるなど騒然とし、馬政権の多難な前途を予感させた。





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