MRT信義線は24日開通
郝龍斌・台北市長は18日、台北MRT信義線は24日に開通すると発表した。信義線は全長6.4キロの地下鉄化路線で西から東に中正紀念堂、東門、大安森林公園、大安、信義安和、台北101/世貿、象山の7駅ある。開通に伴い台電大楼と北投の往復電車を廃止し、象山と北投を往復する。悠遊カード使用による信義線利用者は1か月間運賃が無料となり、一部利用者は3割引となる。信義線の開通により板南線の混雑解消が期待される。
南投県と諏訪市、観光友好協定結ぶ
南投県観光産業連盟協会と長野県諏訪市観光協会が18日、観光友好協定書に調印した。相互交流を促進し、台中清泉崗空港から長野県への直行チャーター便就航など観光客の誘致を進める計画。山田勝文市長は、南投県と諏訪市は湖や温泉など景観がよく似ているとし、昨年は3万人にのぼった台湾からの観光客を歓迎すると述べた。南投県は近年、山口県や山梨県などと提携し、水里郷と美祢市は姉妹都市となっている。
ギガソーラーとGES、日本で太陽発電所建設
日本では太陽発電システム市場の投資利益率が高いことから、台湾メーカーが続々と日本に発電所を設置している。同業大手のギガソーラーが福島に17MWの発電所を建設したほかにも、発電システム開発大手のGES(永旺能源)も、和歌山発電所が今週着工開始予定で、12月には福岡県福津市の案件も始動する。日本への進出が一番早かったのは太陽電池用シリコンウエハ製造大手のエバーソル(旭晶能源科技)で、広島に1.5MWの発電所を建設している
台湾がガンビアと正式断交
外交部は18日、西アフリカのガンビアと外交関係が終了したことを発表した。2008年から続く馬英九政権下では初めての断交となり、台湾と国交を結んでいる国は22カ国に減った。外交部の声明によると、台湾とガンビアは1968年の国交締結後、74年に一度断交したが、95年に関係を回復していた。ヤヤ・ジャメ大統領から断交声明が伝えられたことに「突然の決定で極めて遺憾だ」としている。
衛生福利部長が不快感、味全の広告に対し
味全食品が18日、地元の主要各紙に「1つの真相、1つの申し開き、1つの呼びかけ−味全と頂新は無垢な被害者」との広告を出したことで邱文達・衛生福利部長は「私は味全のやり方に同意しない」と不快感を示した。広告に対し、与野党の立法委員は味全への不満を表明し、政府の見解を質したことへの答弁。政府側は「調査中の時にこのような広告を出すのは間違っている。意見があれば司法機関に言うべきだ」と語った。
淡江大橋、20年に完工予定
行政院経済建設委員会は18日、「淡江大橋及び連絡道路建設計画」案を承認した。淡江大橋は淡水河を跨ぎ、新北市八里区と淡海ニュータウンを結ぶ。北海岸など淡水地区から桃園国際空港に向かう便が良くなる。総工費は土地買収費用を含み154億台湾元。早ければ2015年に着工し、20年末の完成を目指す。しかし国際入札となる予定のため、遅れが懸念される。
日本統治時代の台南水道、観光スポットに
台南市の国定古跡・台南水道(同市山上区)の観光客誘致が進んでいる。17日には日本からの観光ツアーが2組訪れ、戦前の台湾で日本人が近代設備を建設したことを誇りに思うとともに、台湾の人々が今もなおこれを文化遺産として大切に保存していることに感銘を受けた様子だった。台南水道は1912年に着工、第一次世界大戦の時代を経て22年10月に竣工した上水道施設。
整形にハマる台湾女性、春節予約満杯のクリニックも
韓流の影響でプチ整形が流行している台湾では、来年の春節連休(1/30〜2/4)中の予約がすでにいっぱいとなったクリニックも出るほどの人気ぶり。美容施術を通じてアンチエイジングに取り組む、リッチでおしゃれな台湾女性が増えているようだ。あるリフトアップ専門医によると、台湾では熟女だけでなく、比較的若い女性たちも老化を遅らせるため積極的に美容クリニックに通っており、特に春節などの大型連休における整形利用者が多いという。
ノート受託各社、自動化と内陸移管を加速
ノートPC受託製造各社が生産ラインの自動化と中国内陸部への生産移管を加速している。ノートPC市場が頭打ちとなる中、受託メーカーにとっては労務費の上昇をいかに吸収できるかが利益確保の鍵を握っている。
18日付電子時報が伝えた。仁宝電脳工業(コンパル)の陳瑞聡総経理は「中国の生産拠点では賃金を毎年10〜15%引き上げねばならない状況が続いているが、すべてを顧客に転嫁するのは不可能。自社で吸収するしかない」と説明。同社は今年、ラインの自動化で製造コストを約2%削減できる見通しで、来年はさらに自動化率を高める方針だ。
広達電脳(クアンタ)の関係者も「表面実装の自動化は業界の流れ」と指摘。各社は同工程の自動化に加え、製品組み立てラインへの産業用ロボット導入を積極的に進めている。
かつては上海市松江区や江蘇省昆山市が中心だったノートPCの生産拠点も、人件費が比較的安い土地を求めて重慶市や四川省成都市への移転が急ピッチで進んでいる。広達は既にノートPCの50%を重慶で生産しており、今後も「さらに重慶への移管を増やせるよう顧客メーカーの説得を続ける」(梁次震・副董事長)方針。緯創資通(ウィストロン)は来年にノートPCの80%を重慶と成都で手掛ける計画で、仁宝も両市の工場へ生産集約を急いでいる。
日本の有名セレクトショップが台北に続々オープン
日本の有名セレクトショップが台北に続々オープン
アニメやサブカルチャーに続いて、日本のファッションやライフスタイル事業が続々と台北で展開を始めている。2013年夏から秋にかけても、2大セレクトショップが立て続けにオープンした。なぜ今なのか?理由を探ってみた。
ここ2〜3年、日本のファッション、カルチャー、ライフスタイル事業が急速に台湾上陸を果たしている。中でもファッション分野では2013年夏にBEAMS、この秋にUNITED ARROWSが立て続けにオープンし話題を呼んでいる。10年、20年前から進出し、安定した人気の大手アパレルメーカーの百貨店ブランド、あるいは2010年に台湾1号店をオープンしたUNIQLOなどは既に広く普及。そのワンステージ上のファッションが今、台北でひとつのムーブメントを起こそうとしている。
●BEAMS TAIPEIはあえて閑静な住宅地にオープン
2013年6月、台北松山空港から車で5分とかからない場所にBEAMS TAIPEIがオープンした。富錦街というそのエリアは閑静な住宅地であるが、ここ1〜2年で洗練されたカフェ、雑貨店など、ライフスタイルショップが続々店舗を構え始めた。各店の客単価、商品価格も高い。台北の中心地から車で10分くらいかかる場所で、「ショップというのはいつも人でにぎわっているエリアに出店するものだ」という通例を覆した。
●目指すはファッション、ライフスタイル、カルチャーの総合提案
「10年ほど前、香港にショップをオープンし、アジアでの展開の可能性を模索してきました。今では香港、北京、上海、そして台北に店舗があり、中でも台北は特に親日ということで、日本のカルチャーが受け入れられやすい土壌があります。期待は非常に大きいです」と語るBEAMS業態開発本部 海外事業開発部 ディレクター 澤田理沙氏。「2009年、2012年と台北市内にて各1カ月ほどポップアップショップ形式でテスト展開の後、今年夏の正式オープンとなりました。2009年のときは百貨店の中に、2012年は中心地の路面店でテストしましたが、街中は既にブランドショップであふれている。差異化を図るために、そしてBEAMSらしさを押し出していくためにも、あえて富錦街を選びました」(澤田氏)
品ぞろえもメンズ、ウィメンズのほか、キッズや雑貨をバランスよくそろえ、トータルライフスタイルの提供を意識しているように見受けられる。そして、短期間ではあるがオープン前に著名人のアート作品を展示し、ギャラリー的空間を提供していたこともある。
「商品構成としては、極力日本と同じにしたいと考えています。確かに台湾で売れるもの、日本で売れるものは微妙に異なります。でも、台湾で売れるものを中心に考えてしまうと、それは『台湾のショップ』になってしまう。BEAMSのコンテンツを最大限理解していただけるよう、コンセプトはブレないようにしていきたい。トルソーに着せたコーディネートをそのままご購入くださる方も多く、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の打ち出し効果が高いのも台北店ならではです」
<尖閣問題>台湾保釣活動家「国際法廷で日本と争う」
18日、台湾の「釣魚台を返せ大連盟」は記者会見を開き、日本を国際法廷に訴えるよう台湾当局に求めた。また同連盟が海外の弁護士を通じて訴訟を起こす準備を進めていることも明らかにした。写真は尖閣諸島。
2013年11月18日、台湾の「釣魚台(日本名・尖閣諸島)を返せ大連盟」は記者会見を開き、同連盟の呼び掛け人で前立法委員の張俊宏(ジャン・ジュンホン)氏が、台湾当局に対し「釣魚台に対する日本人の悪巧みを国際法廷に訴えるべきだ」と訴えた。張氏は、台湾当局が年内に行動を起こさなければ、連盟は日本を国際法廷に訴えるとし、現在海外の弁護士を通じてその準備を進めていることを明らかにした。台海網が19日付で伝えた。
張氏はこの日、自衛隊が宮古島に地対艦ミサイルを配備したことについて、「第二次大戦後で最大規模の軍事演習だ。挑発的意図が濃厚で、いつでも戦争につながりかねない」と述べた。
著名な保釣(尖閣防衛)活動家の林孝信(リン・シャオシン)氏は、「40年以上にわたって釣魚島問題に関心を持ってきた。かつては日本に占拠されることを懸念していたが、現在は戦争に対する不安も増している」とした上で、「現在の日本は1938年のドイツに似ている。日本政府の野心は釣魚台だけにとどまらない。安倍政権により軍国主義が台頭し、ヒトラー以前の道を歩もうとしている」と述べた。
林氏はまた「台湾民衆は保釣意識が希薄になってきているので警戒心を高め、抵抗を続けなければならない。台湾が一歩譲歩すれば、日本は二歩進む。台湾が二歩下がれば、日本は三歩進む。これ以上沈黙を続けることはできない」と強調した。
前立法委員の巴燕・達魯(バーイエン・ダールー)氏も「われわれの族人は数千年前から釣魚台で漁をし、祭祀を行ってきた。釣魚台は台湾原住民が伝統的に支配してきた領域だ。日本政府は軍国主義を放棄し、平和を追求すべきだ」と述べた。
楽天のチアリーダーたちが小学校で「謝謝台湾」
プロ野球のアジア一を決めるアジアシリーズに出場するため台湾を訪れている、日本の東北楽天ゴールデンイーグルスのチアリーダーたちが、東日本大震災の被災地に対して台湾が提供した大規模な支援に感謝するため、18日、台湾中部・台中市の大仁小学校でダンスなどを披露した。
チアリーダー3人と、楽天のマスコット、クラッチとクラッチーナが元気よくステージで踊ると、子供たちは手をたたいて大喜びしていた。特に、マスコットのユーモラスな動作に子供たちは大笑い、チアリーダーとマスコットたちは踊りの後でステージから下りて子供たちとにぎやかに交流した。
チアリーダーたちは通訳を通して、東日本大震災が起きたとき、台湾からすぐに大きな援助をしてもらったおかげで復興も徐々に進んでいると感謝、台湾の人たちの助けがあったからこそ、楽天は今年日本一になることができたと話した。
外交部、マレーシアでの誘拐被害者は無事の認識
中華民国台湾の旅行者が、マレーシアで拉致された事件で、外交部が被害者は無事との認識を示した。台湾のある夫婦はマレーシアのボンボン島に旅行で滞在していたところ、暴漢10人に襲われて夫は銃で撃たれて死亡、妻は拉致された。現在は行方不明で誘拐事件となっている。
外交部の林永楽・部長は18日、立法院外交および国防委員会で、事件発生後直ちに関連の手配をしたと述べた。中華民国がマレーシアに設ける大使館に相当する、マレーシア駐在代表処の職員を現場に向かわせた他、台湾にいる家族とも密接に連絡を取り、そのうち4人の航空チケットを手配し、マレーシアに向かわせることになっているということ。
林・外交部長は、現在つかんでいる情報では誘拐被害者は無事で、外交部ではフィリピンの情報機関、警察と連絡を続けていると説明。犯人は反逆分子と見られ、人数は10人でフィリピンの南方に逃亡中だとしている。
林・外交部長は、「現時点では、現場はマレーシアとフィリピンの国境付近だと理解している。犯人は約10人、2艘の小さな船でフィリピン南方に逃亡中だ」と話した。林・外交部長は、被害者の安全を考え、詳細は明らかにできないが、外交部は救出のため全力を尽くすと強調した。
老木を救え!日本皇族ゆかりの黒松が病気で治療へ/台湾・新竹
内政部出入国・移民署の新竹収容所(新竹市)の敷地内にある日本皇室ゆかりのクロマツの老木が病気になり、新竹市政府が近く治療を行うことがわかった。
新竹収容所は日本統治時代の大正時代に北白川宮能久親王を記念して建立された新竹神社の跡地にあり、同収容所によると、敷地内にあるクロマツは高さ13メートルで、当時の皇族が植樹したものとされており、樹齢は今年で96歳になるといわれている。
ところが、最近になってこのクロマツが細菌に感染し根腐れを起こして傾き、倒れる恐れがあるのがわかり、新竹市政府が救助作業を行うことになった。すでに関係部門に対して支柱の設置と専門医の手配を依頼しており、近く治療が行われる見通し。老木が病気と知って心配で仕方ない収容所の職員たちはクロマツの早期回復を願っている。
日本人男性「嘉義は第二の故郷」 台湾ファンぶりを披露
台湾のことが大好きで現在嘉義市でロングステイ中の日本人男性、松川修さん(67)(=写真左)は18日、同市の黄敏恵市長(右)と会い、市長の名前の読み方を中国語で披露したり台湾の懐メロを口ずさんだりするなど台湾ファンぶりを余すことなく発揮した。
松川さんは沖縄県宮古市出身。29歳の時、両親と台湾を初めて訪問したのがきっかけで現地のことが好きとなり、それ以来88回も来台したという。特に嘉義市を訪れた回数は52回で最も多く、また台湾で知り合った友人80人のうち50人余りが嘉義の人々だと話し、すっかり嘉義市を第二の故郷とみなしている。
市の景勝地である蘭潭や日本式集合住宅の「檜意森活村」などにも精通、文化遺産保存に対する市の取り組みを絶賛した。地元に対する印象については毎年変化を遂げていることから最も印象的で好きな場所も年々変わると述べ、嘉義通ぶりをしっかりアピール。
大学を卒業してから32年間公務員生活を送ってきた松川さんは60歳を迎えた7年前に引退、その後、毎年1〜2回のペースで訪台し宿泊期間は最長2カ月間。滞在中、いつも日本語と中国語の筆談で現地の人々とコミュニケーションを交わし名刺の裏にはさらに「台湾是個好地方!我很喜歓!我愛台湾!台湾加油!」(台湾はいいところで大好きだ。頑張れ台湾!)と中国語で書かれるなど、台湾を愛するその気持ちは随所に見られる。
高品質で良心価格 台湾ブランドの旅行カバン、海外で人気
台湾の企業が製造、販売している旅行用トランクやスーツケースが高い耐久性と良心的な価格で人気を呼び、アジアをはじめヨーロッパやオーストラリアで人気となっている。
2003年からMJ-BOXブランドを展開する元承有限公司は元貿易商社、台湾企業と中国大陸の受注生産会社を取り持つOEM仲介会社だった。元々旅行カバンは受注した製品のひとつで、将来性があるとして全社を挙げての事業展開を決定、上海の工場で設計、生産そして販売までを手がけるようになった。
担当者によると同社商品は耐熱耐寒、安全性と機能性を擁し、パーツは全て規格化され、破損や欠損にも対応できるとしており、1年間のメーカー保障以外に修理も永久的に受け付けると胸を張る。また、海外の店舗では顧客にその耐久性を証明するため、中が空の状態で商品の上に立たせたこともあったという。
また、新しいコンセプトと流行にあわせるために従業員は全てデザイナーで、いずれも若いスタッフだという。人気旅行番組司会者の莎莎やAKB48のメンバーも愛用しているといわれ、若者を中心に人気は世界規模で広がっている。当初は3000万台湾元(約1億円)だった年間売り上げも昨年には1億元(3億3800万円)に達し、世界で60億元(202億円)と呼ばれる旅行カバン市場の一角を占めるまでに成長している。
台湾・統一、楽天と対戦 アジアS日本戦連敗ストップなるか
プロ野球のアジアシリーズはこんや、台中インターコンチネンタル球場で準決勝の統一(台湾)−楽天戦が行われるが、この試合で台湾勢がシリーズでの対日連敗を阻止できるかが注目される。
2005年に初めて開催され、今回で7回目となるアジアシリーズ。今大会を含め、これまで台湾から統一セブンイレブン・ライオンズ、ラミゴ・モンキーズ(前身のラニュー・ベアーズを含む)、義大ライノズ(前身の興農ブルズを含む)の3チームが出場。しかしいずれも日本から白星を挙げたことはなく、15日に義大が楽天に敗れたことで泥沼の連敗は9に伸びた。
統一は台湾勢で最多の出場回数(4回)を誇りながら、2008年の決勝で西武に0−1で惜敗するなど4連敗中だ。
きょうの楽天戦について統一の陳連宏監督は18日、「一番大切なのは点を取ること。攻撃重視のオーダーを組む」とし、また、「もう後がないから、投手陣を総動員して勝利を目指したい」とコメントした。
口述歴史のデータベース利用開始 全ての人が“語り部”に
文化部は18日、一般市民のオーラル・ヒストリー(口述歴史)を収集、公開するデータベース「国民記憶庫:台湾故事島」の記者会見を行った。同部は全国50カ所以上に用意される録音スペースやパソコン、スマートフォンなどを通して、多くの人の体験や物語を語ってもらい、「真実の国史」を集めたいとしている。
文化部の龍応台部長は「小さい頃から世界史、国史、戒厳令の解除後にはたくさんの地方史が出現したことは知っているが、一人ひとりの命の歴史や、記憶の中に強烈に残っていても広く知られていないものがある」として口述歴史を残す重要性を強調。会場にはすでにデータベースで公開されている4人が招かれ、母親との物語や、過去に大火に見舞われた話などを披露した。
そのうち中国広播電台でディレクターを務めていた崔小萍さん(92、左3)は白色テロの時代に冤罪で投獄され、10年にわたって自由が拘束された経験を振り返りながら「過去の栄光は風化してしまい、髪の毛も白くなったけれど、生命力だけは今でも強いまま」と語った。
龍部長は「これらは台湾の人にとって重要な資産で、永久的に保存する」としており、今後も引き続き一般市民の貴重なオーラル・ヒストリーを収集していく計画だ。
台湾・台北、2016年ワールド・デザイン・キャピタルの開催都市に
台北市が2016年のワールド・デザイン・キャピタル(WDC)開催都市に選出されたことが国際インダストリアルデザイン団体協議会(ICSID)の発表でわかった。世界で5番目のWDC開催地となる。
ICSIDは1957年に発足した非営利の国際的なデザイン振興機関で、都市建設にデザインを取り入れることを奨励するため2008年から関連イベントのWDCを運営してきた。これまでの開催都市としてイタリア・トリノ(2008)、韓国・ソウル(2010)、フィンランド・ヘルシンキ(2012)が選ばれており、2014年には南アフリカ共和国のケープタウンで実施される。
台北市のカク龍斌市長は「絶えず上を目指す都市」を訴えた開催誘致が成功につながったと喜ぶとともに、同イベントを通じて市の知名度を広げたい考えを示した。(カク=赤におおざと)
台北市には現在華山文創園区と松山文創園区の2つのクリエイティブパークがあり、前者は企業の、後者はデザイン分野の創意工夫にそれぞれ重点が置かれ、市のデザイナー育成に重要な役割を果たしている。
WDC開催都市に選出後、台北市政府では向こう3カ月以内に今後の計画・予定を同協議会に報告し、各種国際デザインコンクールや展示会、講座、フォーラムなどを2年内に各学校や住宅地で開催していく方針。
台北市の特別救助隊が日本での演習に参加へ
台北市消防局の捜索救助隊が今月23日に東京で行われる「2013年総合防災演習」に参加することがわかった。国を越えた都市間で大規模災害時の対策協力関係を強化するのが目的。
台北市捜索救助隊は2000年に結成され、米国緊急事態管理庁(FEMA)の訓練プログラムを受けた台湾初の特別救助隊で、演習に参加するのは謝彬来中隊長ら6人。昨年に続いて東京都からの要請を受けての参加となった。消防局では都市間レスキュー隊の救援および支援能力を向上させたいとしている。
また消防局は、日本は防災の取り組みで世界において先進的な地位にあり、今回の要請で国を越えて演習に参加するのは、救援の実力が日本側から認められたこととして、台北市の国際人道救援能力を発揮すると同時に、防災関連の施設や制度を考察し、全体的な機能をさらに高めたいとしている。
同隊は2008年の中国大陸四川大地震や2010年のハイチ地震、2011年の東日本大震災でも救援活動に取り組んだほか、国内で発生した自然災害などでも活躍したことがある。
12台のクラシック・ベンツが台湾一周 教育施設などに真心届ける
1941〜1979年に製造されたクラシック・ベンツの所有者らが作る団体が17日、自慢の車に乗車し各地の教育施設などを訪問して子供たちを励ます台湾一周の旅に出発した。
これは2011年に結成された団体「台湾クラシック・ベンツ聯誼会(同好会)」の主催で行われているもの。今回の企画に参加したのは計12台の“骨董車”で、合計車齢は500歳を超える。南投県の日月潭を起点に左回りで6日間かけて台湾を一周し、途中、台南、花蓮、桃園、台中などにある養護施設や特別支援学校などを訪れ、子供たちと交流をはかる予定。
主催者の1人は今回の旅で社会への関心とこの土地への愛を伝えたいとしているほか、これを機会に「クラシックカーは死なない、その精神は常に存在している」として、限りある資源を大切にし、全ての命に価値があるからこそ、長く伝承されるのだという考えを多くの人に広めたいと話している。
日本統治時代の「台南水道」、新しい観光スポットに/台湾・台南
台南市の国定古跡、「台南水道」(同市山上区)の観光客誘致が進んでいる。17日には日本からの観光ツアーが2組訪れ、戦前の台湾で日本人が近代設備を建設したことを誇りに思うとともに、台湾の人々が今もなおこれを文化遺産として大切に保存していることに感銘を受けた様子だった。18日付で聯合報が伝えた。
「台南水道」は1912(大正元)年に着工、第一次世界大戦の時代を経て1922(大正11)年10月に竣工した上水道施設。公園内にはこの水道を建築した衛生工学技師・濱野弥四郎の銅像が建てられていたが破壊され、その後、奇美グループ創立者の許文龍氏自らが手がけた銅像が設置されている。
きのう地元を訪れたのは、濱野技師の故郷、千葉県佐倉市からのツアーと日台テニス交流を進めている選手家族の一行。古水道を見学に訪れた人々は異国に立つ日本人の銅像に深々と頭を下げた。
山上区の陳進文区長は以前、地元関係者らを引き連れ自費で渡日し佐倉市を訪問、台南水道や同区の観光をアピールしていた。そんな地道なPR活動が実っての同市関係者の台南訪問とあって陳区長は喜びを隠せない。
陳区長は台南水道を造った濱野技師は烏山頭ダムや嘉南大シュウを建設した八田與一技師の上司だと強調、今後もPRに力を入れ、さらに多くの観光客に訪れてもらいたいと観光誘致への意気込みを語った。(シュウ=土へんに川)