タイの首都バンコク(Bangkok)で今月17日に発生し20人が死亡した爆発事件で、タイ警察は29日、事件に関与した疑いで男1人を逮捕したと発表した。この事件では初の逮捕者。
バンコク中心部のエラワン廟(びょう)(Erawan Shrine)で起きた爆発は、単一の事件としてはタイ史上最多の犠牲者を出した。
チャクティップ・チャイジンダー(Chaktip Chaijinda)国家警察副長官は29日午後、同国の放送局「T News」で生中継された記者会見で、報道陣に対し「1人を拘束した」と述べた。「彼のアパートで爆弾を製造する際に材料となる資材を発見した。この男は爆発事件に関与したものと考えている」と話した。
警察は、爆発の直前にバッグを置き去る様子が現場付近の防犯カメラによって捉えられていた、黄色いTシャツ姿の外国人とされる容疑者を捜索していたが、チャクティップ副長官は、拘束された男がカメラに映っていた男と同一人物かどうかは「まだ明らかになっていない」と述べた。