【仏国ブログ】日本人は、外国人を差別したり偏見を持っている!?
フランス人男性が、日本に関する情報サイト「Kanpai!」のブログで、日本での差別や偏見についてつづった。
筆者はまず、日本の人口問題について、「日本では若年層の人口が減少傾向にあり、高齢化を支えるためには、今後移民は不可欠な要素となるだろう」と述べた。また、「日本人は単一民族のため、おそらく無意識のうちに(外国人に対して)いろいろな差別をしているようだ」と、自身の意見を語った。
フランスでは、さまざまな人種や宗教が入り混じる社会であることから、差別的発言を取り締まる法律が誕生したほどだ。ただ、表面上は見えにくいものの、水面下での差別意識はいまだ根強い傾向にあり、「移民よりも、まずフランス国民の権利をまず守るべきだ」といった政治的勢力やその支持者も多い。
一方、日本ではアジア各国からの移民が多いとはいえ、フランスほど大量に流入していない。それでも日本人が、日本人以外の人種を色眼鏡でみてしまう差別は、無意識とはいえかなり存在しているようだ。その点について、筆者の見解は間違ってはいないといえる。
次に筆者は、日本にいる”白人”に対して、頻繁にとられがちな態度として3つのことを挙げた。1つめは、「すぐにアメリカ人だと思われ、英語で話しかけられる」と指摘した。最近日本には、フランス人観光客の数も増えてきたものの、“国際公用語は英語”と認識する日本人にとって、外国人には英語で話すのが常識だと思っている感が強い。同時に、外国人はみな英語が話せるものとも思っている傾向もある。
しかし、”自国の言葉に誇りを持っている”とされるフランス人は、必ずしも英語を話せる人が多いわけではない。筆者の指摘のとおり、日本に来たフランス人は、必ずといっていいほど英語で話しかけられるため、戸惑うようだ。
続いて2つめとして、「日本に住んでいるというと、英語かフランス語の先生だと思われる」という点を挙げた。3つめとしては、「日本にいても、外国人であれば日本文化や日本語が知らないのが当然だと思われるため、おはしで物を食べたり、『ありがとう』と日本語で言ったりするだけで、子どもに対するかのようにほめてくれる」という傾向を紹介した。
これらのいわゆる「偏見」について、筆者は「決して意地悪な偏見ではない」とも述べている。一方、黒人については、「日本人にとって、日本にいる黒人はまだ珍しいようで、特に田舎のほうではあまり理解されないようだ」とつづった。
ブログには読者から多くのコメントが寄せられた。全体的に、白人のフランス人は、歓迎されたという経験を語った。中には、「日本を旅行した際、顔にピアスをし、タトゥーをしているため、高齢者は目のやり場に困っている印象を受けたが、全体的にとてもよく歓迎された。ただ、中国人はまったく異なる礼儀や衛生観念を持っており、日本のそれを乱すものとして、問題視されているのはすぐに感じとった」という声もあった。
【仏国ブログ】京都の川床で会席料理を体験「未知の料理に驚き」
フランス人が、ブログ「WORLD WILD BRICE」で、京都・貴船の川床(かわゆか・かわどこ)で会席料理を食べた体験をつづった。
筆者は、ガイドブックで「貴船に来たら、川床で気持ちよく食事をとる機会を逃すべきではない」と書かれてあったため、貴船に着くと、さっそく川床のレストランを選んだ。ただ、予算は「最低50ユーロ(約6500円)から」と書かれてあったため、「その値段が払えない貧しい旅行者は、ここで何を楽しみにすればいいのか」とも思ったようだ。
筆者にとって、予算は少々オーバーしたものの、好奇心には逆らえず、偶然通りかかった川床レストランに入ることにした。レストランの店員は感じが良かったものの、筆者は「自分の格好が、経済的に余裕のあるように見える周囲の客とは、明らかに違っていたことが気になった」という。筆者は旅行で日本に来ていたため、いつも同じような動きやすい格好をしていたようだ。
日本を訪れたフランス人は、口をそろえて「日本人は服装に気をつかう」といい、「一歩外に出ると、自分の服装のだらしなさが気になって仕方がない」というフランス人もいるようだ。筆者はまさにこのタイプにあてはまるようで、優雅な雰囲気を感じさせる川床レストランでは、「誰もがルイ・ヴィトンのような高級ブランドのバッグを持っていた」ともつづった。
また、座敷にあがる際は靴を脱がなければならないが、筆者はここで少し困ったようだ。「靴下を履かずにスポーツシューズを履いて旅をしていたため、裸足になるのには抵抗があった」という。まず、足から悪臭がしないかが気がかりだったようだ。日本人にとって、裸足で畳にあがることは、そこまで抵抗はないものだ。しかし、家のなかでも靴を履いて過ごすフランス人にとって、裸足で床を歩くことは違和感に満ちたことなのかもしれない。
続いて、料理を注文するためにメニューを見た筆者だが、写真もなければローマ字表記もなかったため、昼食セットを注文することにした。サプライズとなったメニューの中身であるが、一番最初の料理は豆腐だったようだ。筆者は、「味のしないゼリーのようなものだった」と感想を述べた。また、次の料理はお刺身であり、「まぐろのお刺身を食べたとたん、もうそのとりこになってしまった」と語り、お刺身が気に入った様子がうかがえた。
ほかには、川魚の塩焼きが出されたようで、ブログに写真が掲載されている。しかし筆者は、「その料理が運ばれてきた瞬間、“何だこれは?”と驚き、思わず“おかあさん!”と助けを求めたくなった」と冗談まじりに述べた。結局、「どうやって食べるのか?」とウエイターに尋ねたという。大多数の日本人にとって、川床で食べる魚の塩焼きはおいしいものだが、フランス人にとっては見るのもまれな、不思議な食べ物に映ったようだ。筆者は、「全て丸ごと食べられると言われたが、しっぽだけは食べ、頭は残すことにした」という。
その後、筆者は、そうめん、ごはん、みそ汁、デザートなどを食べ、「これで6500円ならば、それほど高くはない」という結論に達した。
このブログを通して、初めて体験する新鮮な光景の川床のレストランに心を躍らせる一方で、異なる習慣や未知の料理に右往左往する筆者の様子が伝わってくる。最後には、会席料理とその値段にも満足できたようで安心させられた。
【韓国ブログ】日本で暮らして学んだ100のこと
独立行政法人・日本政府観光局の発表によると、2013年1月‐10月に日本を訪れた韓国人は15万8300人に達した。台湾(21万3500人)に次ぐ2番目の多さだ。飛行機に乗れば2時間足らずという非常に近い距離にあり、文化的にも似た面が多いとされる日韓だが、日本を訪れた韓国人たちは、日本でどんなことに驚き、自国とは異なると感じているのだろうか。
韓国メディアBreakNewsの東京特派員、juli(ハンドルネーム)さんは最近、自身のブログに「日本で暮らして学んだこと」と題したエントリーを投稿。日本での生活を通じて感じた100個の“気付き”について紹介した。ここではその一部を紹介する。
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日本人はとても慎重だ。簡単にYesとは言わない時点から違う。Noも直接言わず、ニュアンスで伝える。具体的に紹介してみる。
・どこにいっても“急ぐ”ことをしない。銀行、役所、学校、ホテル、レストラン、さらに列に並ぶことさえ。
・どんなことがあっても申し訳ない、ごめんなさい、と頭を下げる。
・費用は男女、恋人、ビジネスどんな時でも各自で払う。
・日本人は約束時間を守る。30分以上遅れたなら二度と会ってはくれない。
・葬式では、人前で声を出して泣くことを無礼だと感じているようで、人がいないところで一人で泣く。
・日本で起きるデモは反韓、反中、反原発ぐらいしかない。
・クリスマスになるとサンタ姿の配達員が街を疾走する。
・日本人は物静かに考え、感じ、言葉ではあまり表現しない。
・パチンコが合法。娯楽というイメージを国が作り上げている。
・一人飯、一人酒、一人旅行の達人。
・家族、友達、隣人についてあれこれ詮索したり話したりしない。
・多少、納得がいかない場合でも、感情を出さず、けんかやデモ行動を起こさない。
日本で暮らしながら学んだことだ。韓国人に必要な部分はとても多い。
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歴史認識などの問題をめぐり、日本と韓国の関係は急速に悪化している。だが、多くの韓国人は日本の政治や歴史認識については不満を持っていても、食や文化、習慣については興味を持っていたり、学ぶべき点は多いと思っているようだ。
【米国ブログ】日本食のマナー「丼ぶりなどはすすって食べよう!」
米国ブログ「Stephanie Rosic」内のコーナー「Dinners Around The World」で、日本留学の思い出や日本食の楽しみ方が紹介された。
筆者である女性は、14歳の時に日本へ留学した経験があり、「髪型を変えたり、山ほどのシャツを詰めたりと、初めて親元から遠く離れた日本へ行くことに大興奮した」という。
数週間の留学経験で、「日本の文化にすっかり惚れ込んだ」という筆者は、「それを自分の子供たちに伝えてきた」と語った。その結果、筆者の子供たちは折り紙やマンガなどの文化、お弁当やお菓子類などの食べ物に親しみを持って育ったようだ。
筆者自身の日本滞在体験が楽しく有意義であったからこそ、楽しかった思い出として懐かしみつつ、その楽しみを分け合う形で、次世代の子供たちにも日本の文化を伝えようとしているのだろう。
続けて筆者は、大好きな日本食について、「伝統的な日本食は、米、肉や魚、野菜、みそ汁など多くの食品から成り立っている」と述べ、日本食ディナーの例としてさまざまな料理を紹介した。
「そば、うどん、とんかつ、手巻き、丼ぶり、天ぷら」など、筆者のチョイスからは、日本滞在中に実に多くの日本食に挑戦したことがうかがえる。これらは、ごく一般的な家庭でよく食べられているものばかりであり、気取らない日本の家庭食が気に入っている様子が伝わってくる。
また、食べ方にこだわりがあるようで、「重要事項」として「子供たちには自分の丼ぶりなどから直接すすって食べさせよう」とすすめた。欧米では、音を立てたり、皿や碗に直接口をつけてすすったりする食べ方はマナー違反とされるケースが多い。しかし、日本食の場合は、逆に食べる音がおいしさを表現するという考え方もあり、そばや丼ぶりものなどは、丼ぶりから直接すすって食べてよいとされるケースもある。
普段は行儀が悪いと注意される音を立て、丼ぶりからすすりあげる食べ方を許されて、大喜びして食べ始める子供たちの姿が目に浮かぶようだ。ブログには、「日曜日は日本食ディナーに決まり!」と、日本食とその食べ方に賛成するコメントも寄せられている。
このように、筆者は月に一度、「世界の夕食」と題したコーナーで世界中の食事を紹介しているが、その目的として、食文化に触れることで、「子供たちがより国際人として育つ助けとなる」と語っている。
日本食は、伝統的な食事だけでなく、世界のさまざまな食文化を取り入れている。筆者が「日本食の日」を設けているように、週に一度、または月に一度、その食事の起源を見直す「米国食の日」や「中国食の日」などを設けてみるのもおもしろそうだ。
【台湾ブログ】台湾の日系コンビニは「ソフトクリーム戦国時代」
台湾は亜熱帯に属し、年間の平均気温が22.4℃に達するため、清涼飲料水やアイスクリームといった商品は年間を通じて人気が高い。台湾人ブロガーのjeffplay(ハンドルネーム)さんによれば、台湾では日系コンビニのソフトクリームが消費者の人気を集めているそうだ。
2013年3月から台湾のファミリーマートで日本と同じ味のソフトクリームが販売されるようになったという。筆者はファミリーマートでの販売開始を機に、「台湾はソフトクリーム戦国時代に入った」と形容している。
台湾のコンビニではソフトクリームメーカーが設置されており、店員がソフトクリームを作ってくれるようだ。
筆者によれば、ファミリーマートが発売開始から半年間で販売したソフトクリームの数は少なくとも100万個に達するという。台湾の人口が2306万人であることを考えると、わずか半年で人口の4%以上のソフトクリームが売れた計算になる。
また、台湾のセブンイレブンでは北海道・十勝産の乳原料を使用した「十勝ソフトクリーム」を販売しており、台湾の消費者の間でも「十勝」という名前が認知されつつあるようだ。早速、筆者はセブンイレブンで十勝ソフトクリームを食べてみると、味は日本で食べたソフトクリームと同様、とてもおいしかったと称賛した。
日本のコンビニでは各店舗にコーヒーメーカーが設置され、各店舗がコーヒーチェーン店を巻き込んで「コーヒー戦国時代」さながらの競争を展開しているが、台湾ではまさにアイスクリーム版の戦国時代に突入しているという点が興味深い。
【台湾ブログ】大阪に来たら「お好み焼き」だ…人気店で舌鼓
関西地方で有名な「ご当地グルメ」と言えば、たこ焼きやお好み焼きが挙げられるだろう。「大阪=お好み焼き」という認識は台湾人のあいだでも一般的のようだ。ちなみに台湾ではお好み焼きを「大阪焼」と書くらしい。
関西を旅行で訪れたという台湾人ブロガーのSylvia(ハンドルネーム)さんは、「大阪を訪れたからにはご当地グルメのお好み焼きを食べないわけにはいかない」とし、大阪の人気店「美津の(みづの)」を訪れたという。
「美津の」の開業は何と1945年。終戦時からずっとお好み焼きを提供し続けている“老舗店舗”だ。今でも食事時には長い行列ができるという人気店らしく、筆者も列に並んで入店を待った。
ようやく入店できた筆者は、山芋焼きとモダン焼きのセットとビールを注文。ビールのすっきりした味わいが「お好み焼きにぴったり」でたまらないそうだ。
お好み焼きは小麦粉を水で溶いた生地にさまざまな具を入れて作るものだが、同店の一番人気である山芋焼きは、小麦粉の代わりに山芋を代用するらしい。貝やエビ、豚肉などの具を混ぜて鉄板で焼き上げた山芋焼きに、筆者は「外はサクサク、中はしっとり、一口ごとに味が染み出てとてもおいしかった」と大満足のようだ。
さらに同店の二番人気という「モダン焼き」でも、豊富な具とモッチリとした食感に舌鼓を打った筆者。若干、食べ足りないと感じたようだが、その味には大満足だったようで、「小腹がすいた時の選択としては絶対に間違いない店」と絶賛した。
【台湾ブログ】「食べログ」を活用し、日本人に愛される美食を探せ
ご当地グルメを満喫することは旅行の1つの醍醐味と言える。しかし、「現地の消費者に人気のあるレストランや食堂を探すこと」は、海外から訪れる訪日客にとっては簡単なことではないだろう。
日本を旅行するうえで、「美しい自然」と「おいしい食事」が楽しみだと語る台湾人男性の阿洗さんは、クチコミを活用した日本のグルメサイト「食べログ」を利用して美食を探しているそうだ。
筆者はかつて、美食を探すうえでガイドブックを活用していたそうだが、「ガイドブックは商業界の影響を受けており、必ずしも一番おいしい店を紹介しているわけではない」と気づいたという。確かに料金を払えば掲載してもらえるガイドブックもあるため、必ずしも消費者目線での人気店が掲載されているわけではないだろう。
「香港にグルメサイトがあるように、日本にもグルメサイトがあるはず」と、根気強く探した結果、筆者は「食べログ」がもっとも使いやすいと判断したようだ。今では「食べログ」をフル利用して地元で人気の店を訪れているらしい。
「食べログ」に掲載されている店舗は、日本人によって点数が付けられており、情報もガイドブックよりずっと詳細で分かりやすいと絶賛した筆者は、「検索機能も充実しており、予算額も設定できるので間違って高級料理店を訪れる危険もない」と語っている。
最近、筆者が「食べログ」を通じて訪れたのは「一燈」という名前のラーメン店だ。得点は4.16で全国のラーメンランキング3位に選ばれたらしい。台湾に進出しているあるラーメン店は、多くのガイドブックで取り上げられていることから、筆者も「すごい人気店」と思っていたそうだが、「食べログ」では得点が低く、「日本人が一番おいしいと感じているわけではない」ことに気づいたという。
筆者は「食べログ」の使い方を詳しく説明すると同時に、ガイドブックの紹介を鵜呑みにせず、「食べログを活用して日本人が好む本当の美食を探してほしい」とブログの読者に向けて勧めている。