台湾パナソニック、回路基板生産終了へ[IT]
パナソニックは28日、グループ内の回路基板事業を縮小すると発表した。国内2カ所の生産拠点のほか、台湾パナソニックを含む海外2拠点でも2014年度中をめどに、順次、一部回路基板の生産を終了する。
パナソニックの社内カンパニー「オートモーティブ&インダストリアルシステムズ(AIS)」は、松阪工場(三重県松阪市)での樹脂多層基板(ALIVH)事業、子会社の三洋電機は東京製作所(群馬県大泉町)の薄型・高密度配線板(ISB)事業をそれぞれ終了する。海外拠点では、台湾(ALIVH)とベトナム(ALIVHとISB)が13年度末〜14年度中に該当事業の生産を終える見通し。
台湾パナソニックは家電や車載用電気製品、電子部品などの開発・製造・販売を手掛けており、05年からALIVH事業を開始。今回の事業縮小で、新北市中和区と桃園県大園郷の2工場がALIVHの生産を終了する。台湾パナソニックは「回路基板事業縮小による他の事業への影響はまったくない」としている。ALIVH事業に所属する従業員については、グループ内での異動を基本に労働組合と話し合いながら配置調整を進める。
台湾パナソニックの広報担当者によると、ALIVHはスマートフォンやデジタルカメラなど小型の3C(コンシューマエレクトロニクス、コミュニケーション、コンピューター)製品に応用される回路基板で、台湾とベトナム2拠点の生産量は合わせて全体の7割を占める。日本国内の携帯電話市場では高いシェアを確保していたが、競争激化など経営環境の変化を受けて事業の継続が困難と判断し、縮小に踏み切った。
パナソニックは「事業縮小による14年3月期連結業績予想への重要な影響はない見込み」としている
李登輝氏、「日米に見習え」 中国大陸への飛行計画提出で
李登輝元総統は29日、同氏をその精神的指導者とする野党・台湾団結連盟の募金活動に出席した際、中国大陸が釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)を含む東シナ海上空の広い範囲に防空識別圏を設定したことについて「この設定は我々には関係ない」との見解を示した。
李元総統は、防空識別圏の設定は国際的な問題で事前に話し合う必要があるもので、「日本とアメリカは同設定に伴う要求を受け入れておらず、台湾もその要求に従う必要はない」とし、「一国の指導者ならそう考えるべきだ」と述べた。
大陸は防空圏を通過する航空機についてのフライトプラン提出を求めており、これに従わない場合、武力による緊急措置を取るとしている。
台湾はこの問題に対して国際民間航空機関の規定に則って内外航空会社の要請などに基づき、飛行計画の伝達を代行する立場を表明した。日本では自国の航空各社にフライトプランの提出要求に応じないよう求めている。米国の場合は飛行計画を提出する方針。
テディベア・カーニバルで子どもぬり絵イベント開催/台湾・台中
クマのぬいぐるみ、テディベアの関連イベントが週末の30日に台中市街西部の公園で開催され、同市経済発展局による「テディベア1000人ぬりえ」大会が行われ、会場は家族連れでにぎわった。
このイベントは小学生以下の子供なら、お絵描き道具を持参すれば誰でも参加できる。ぬり絵が完成すれば無料でテディベア記念ストラップがもらえる(数量限定)。
台湾テディベア協会が今年主催する「2013テディベア台中ロハスカーニバル」は「テディベアに会いましょう」を合い言葉に今月28日から1カ月余りにわたって開かれ、台中市内の草悟道、秋紅谷、美術園道、市政府広場などではテディベアの屋外展示が行われる。イベントテーマの熊は著名美術デザイナーの蕭青陽さんがデザインしている。
台中市経発局によると秋紅谷景観生態公園は同市でも新しい癒しのスポットとなっているという。緑あふれる公園の道を歩けば、かわいらしいテディベアの姿が目に飛び込んでくる。多くは企業とタイアップしたもので、その筆頭は何と言っても台中名産・伝統菓子の太陽餅(タイヤンビン)を両手に抱えたピンク色のテディベアだ。
経発局では、テディベアには100年以上の歴史があり、台中各地の大型ギャラリーでは今年100匹のテディベアの屋外貸出し展示を計画しているという。市では文化芸術と経済を結びつけようと取り組んでいるが、今回も台中の伝統菓子メーカー、宿泊業者、飲食業者がイベントに協力すると同時に様々な関連商品が生み出されており、観光の振興などによって地元産業に商機がもたらされればと期待している。
台湾、中南部・嘉義で7.9度 今秋以来の平地最低気温を記録
中央気象局の発表によると30日午前4時58分、台湾中南部の嘉義で最低気温摂氏7.9度を記録、今秋以来、平地としては最低となった。このほか北部の新竹で8.5度、中部の台中では9.9度を観測した。
気象局によると嘉義の測候所は市街地に置かれており、沿岸部の布袋地域では更に低温だと推測されるという。また、嘉義で前回最低気温が計測されたのは2011年1月2日で6.8度だった。
台湾各地で昼間は寒気団の影響は弱まり気温はやや上昇しているものの、朝晩は気温がかなり下がっており、昼夜の温度差が広がっているという。きょう30日の天気は台湾各地および離島の澎湖、金門、馬祖では晴れまたは曇りで、台湾東部および南東部の山間部で一時雨が降る見通し。見通しのよい沿岸平野部、および離島の蘭嶼、緑島、澎湖、金門では風力8〜9の強風が吹くこともあるとして気象局は注意を呼びかけており、この週末は台湾全土で空気が乾燥し降水確率は低くなるという。
次に南下する大陸性寒気団によって台湾に影響が出るのは来週金曜(12月6日)とみられている。また、冬季は台湾中南部にとっては渇水期であり、気象局では各方面に対し節水等の注意喚起を行っている。
台湾激動の時代の舵取り役、孫運セン氏生誕100年で記念行事
元行政院副院長の徐立徳氏は28日、台湾電力公司で行われた式典の席で、今台湾を取り巻く情勢は故・孫運セン氏が行政院長をしていた時代ほど厳しいものではないとし、卓越したリーダーは目標を定め、計画を練り、皆の力を合わせて国の建設にあたるものだと力説した。(セン=王へんに睿)
孫運セン氏が戦後から1960年代まで技師として働き、総経理(社長)まで務めた台湾電力では孫氏の100回目の誕生日を記念し、28日、家族や孫運セン基金会会長の徐立徳氏、台電関係者を迎えて特別展示の開幕式が行われた。
席上、徐氏は挨拶の途中で感極まり、台湾電力は現在電気料金の引き上げや原発問題で批判の矢面に立たされているが、台電の国家と社会に対するかつての貢献を忘れてはならないとし、台電が今抱える課題に正面から向き合おうとする者がいないのを見ると心境は実に複雑だとした。
また、徐氏は孫氏が経済部長や行政院長を務めていた1970年代を振り返り、台湾は国連脱退、華・米断交、2度にわたるエネルギー危機を経た当時、情勢は今よりもずっと厳しかったとし、台湾が困難にぶつかっている時にこそ孫氏のように国を新しい方向へと牽引する本物のリーダーが必要だと述べた。
孫運セン氏は台電時代に台湾の電力普及に力を尽くし、1969年、蒋介石総統の命を受け経済部長となった。貿易はいったん黒字に転じたが、1971年の中華民国国連脱退、73年の第1次オイルショックなどで台湾経済は大きな打撃を受ける。1970年代、蒋経国内閣の経済建設政策が進む中、孫氏は「工業技術研究院」(ITRI)を設立、半導体産業をその後の経済発展の柱と定め、米企業からの技術移転を図ったが周囲の反対に遭った。1980年にようやく「新竹サイエンスパーク」操業にこぎつけ、電子産業はその後20年にわたって台湾の基幹産業として大きな発展を遂げた。
台鉄縦貫線、架線支柱部の故障で一時単線運行/台湾・基隆
台湾鉄道の縦貫線(西部幹線)のうち台湾北部の七堵−五堵間で架線支柱部に不具合が見つかり、修理が完了するまで約3時間、この区間は単線での運転となった。この影響で計45便が遅れ、1万4000人の足に影響が出た。
30日午前6時30分過ぎ、回送電車の運転士が七堵(基隆市)−五堵(新北市汐止区)間の台北行き方向・東線の架線の支柱が傾いているのを発見。後続電車の運転士もこれを確認し、七堵へ後戻りした。このあとは西線のみの単線運行が続き、平均40分程度の遅れとなった。
架線支柱部が傾斜していたのは支柱を支えるガイシが破損したためとみられるが、詳しい原因は現在も調査中。現場には午前8時前から工事用車両が入り、9時20分過ぎに修理を完了、上下線とも通常のダイヤによる運行に戻った。
台鉄では45分以上の遅れとなった特急や急行8便につき、台鉄駅窓口で1年以内の払い戻し措置を取ると発表した。
日本が3連勝で首位浮上/台湾開催の野球ウインターリーグ
プロ野球のアジア・ウインターリーグは29日、台中インターコンチネンタル球場で4日目が行われ、巨人の大森剛・育成部ディレクターが指揮を執った日本はドミニカ共和国に15−0で圧勝し、3連勝を飾った。
26日の開幕戦で台湾に敗れ、黒星スタートとなった日本だが、27日の台湾戦では今大会での初勝利を挙げ、28日にもドミニカ共和国を破った。
29日の試合では1番・中堅の釜元豪(ソフトバンク)が4安打3得点と活躍するなど6回で13点を奪い、驚異的な得点力を見せた。投手陣では先発した吉本祥二(ソフトバンク)が5回で四球を3つ出しながらも、相手打線を1安打無失点に抑え込んだ。
30日午後5時時点での順位だが、3連勝と絶好調の日本は3勝1敗でトップを走り、韓国(2勝2敗)が2位、最下位には同じ2勝3敗の台湾とドミニカ共和国が並んでいる。
三浦春馬と板野友美、来月来台 ファッションショー台湾イベントで
ファッションイベントの「ファミリーマート・アジアコレクション・ビッグステージ」が12月7日、台湾大学体育館(台北市)で開催され、日本から俳優の三浦春馬とAKB元メンバーの板野友美が招かれ出席する。中国時報が30日付で伝えた。
三浦は現在、中国大陸女優のリウ・シーシー(劉詩詩)と共演の映画「真夜中の五分前」(深夜前的五分鐘)を撮影中。板野が歌を2曲披露するほか、ケンジ・ウー(呉克群)、ウェイ・リーアン(韋礼安)、リン・ユーチュン(林育群)など台湾実力派人気歌手や日台の有名モデルも招かれており、コンテストはモデル部門と歌唱部門とに分かれて競われる。
当日はYahoo!奇摩と中天テレビの協力でインターネット中継され、また、中天綜合チャンネルで12月14日午前10時に再放送される。
台湾、今年のGDP伸び率下方修正 2年連続2%台割り込む
輸出が大幅に下方修正された影響で、行政院主計総処が29日発表した2013年の台湾の経済成長率(GDP)見通しは8月に発表した2.31%より0.57ポイント低い1.74%となり、2年連続の2%未満の低い伸びとなった。
今年第4四半期については個人消費がやや引き上げられたものの、輸出の判断は大きく下向きになったため、GDP伸び率は8月発表時点の2.61%より1.39ポイント少ない1.22%へと下向き修正が行われた。
来年通年の場合は8月の公表時より0.78ポイント低く2.59%となるなど、こちらも輸出の弱含みで3%を割り込むと予想されている。