中興電工、野村製作所と合弁設立へ
中興電工は3日、工作機械大手の野村製作所(大阪府岸和田市)と1億2000万円を共同出資して、合弁会社の野村中興機械を開設するにあたり協力協定を締結したと発表した。出資比率は野村が51%、中興が49%。野村が技術を提供し、中興が製造を担当。ハイエンド機種製造を目指す中興と、台湾・中国・東南アジア市場進出を狙う野村の思惑が一致。来年第2四半期に生産を開始する予定だ。
許文龍氏に旭日中綬章を伝達
日本政府の今年秋の叙勲で旭日中綬章を受賞した化学メーカー、奇美実業の創業者で、奇美文化基金会の許文龍会長に対する勲記と勲章の伝達式が3日、交流協会台北事務所で行われた。日台経済発展に多大な貢献を残した許氏は日本語で「感謝感激」と喜びを語った。許氏は「私たちが子孫に残すべきものは金銭ではなくて、永続する自然生態、及び深く厚みのある芸術、人文遺産です」と述べた。
エバー航空、仏ラデュレのマカロンを機内提供
エバー航空は今月から、フランスの有名菓子ブランド「ラデュレ」のマカロンをパリ〜桃園のビジネスクラスで提供する。ラデュレはマカロン発祥の店で1862年創業、パリの観光地ともなっている名店だ。同じく今月から、日本〜台湾便のビジネスクラスではヨックモックの銘菓「シガール」も提供される。11月にエバー航空のネット商店で扱いを始めたところ爆発的な人気となったことから、さらに協力関係を深めたという。
枝豆の新品種を日本に初輸出
行政院農業委員会農芸研究室によると、台湾が独自に品種改良した枝豆の新品種「高雄11号−香蜜」が、初めて日本へ輸出されている。濃厚な芋の香りを持つのが特色で、その数量は年内に約1000トンに達すると見られている。10年の育成を経た香蜜の栽培面積はすでに180ヘクタールに達している。種からは豆乳が作れるといい、消費者は従来とはひと味違うおいしさを楽しめそうだ。
洗濯用洗剤から殺虫剤成分を検出
主婦連盟環境保護基金会などが、市販されている35種類の洗濯用洗剤を調べたところ、台湾妙管家の防ダニ洗剤から殺虫成分のペルメトリンが検出されたと発表した。洗剤が衣服に残留していると、皮膚が刺激を受け、アレルギーを起こす恐れがある。妙管家は3日、自主的に商品を回収し、返品に応じると発表した。主婦連盟などは6月に確認していたが、慎重を期すためさらに詳しい検査をし、野菜に許されている数百倍の濃度のペルメトリンを検出した。
台湾は東アジア4位、公的部門の清廉度
国際NGOのトランスペアレンシー・インターナショナルが3日発表した2013年の腐敗認識指数番付で、台湾は100ポイント満点中61ポイントと、177カ国・地域のうち36位だった。昨年から一つ上がった。東アジアではシンガポール(世界5位)、香港(同15位)、日本(18位)に次いで4位。過去1年間に有力政治家の汚職が相次いで発覚したことを指摘されながらも、腐敗対策部会の取り組みが評価され、今回の順位上昇につながった。
基隆に登場の巨大アヒル、オルゴール型に
台湾中で大ブームを巻き起こした巨大アヒルこと「ラバーダック」が今月下旬から基隆港で公開されるのに先立ち、会場の設計を担当した広告デザイナーの范可欽氏が展示の概要を発表した。土台が360度回転し、会場周辺にいればどの角度からでも正面の顔を望むことができる。ラバーダックは12月21日から基隆港の海洋広場前で約50日間にわたって展示される。関係者は期間中600万人の人出を見込んでいる。
小学校から100年前の資料
南投県埔里鎮の育英小学校(旧埔里小学校)の資料室から、100年前の日本人小学校時代の資料が発見された。中に霧社事件に関与した花岡一郎と二郎の学籍簿もある。現在、埔里鎮図書館で展示中。当時、南投県で日本人が通う小学校があったのは現在の南投市と埔里鎮のみ。あとはすべて公学校。埔里小学校は明治45年(1912年)の創立で、埔里社尋常高等小学校という名前だった。
中華民国の防空識別圏は死守する=台湾国家安全
中国が防空識別圏を設定したことについて、台湾国家安全局の蔡得勝局長は4日、「民間航空機の安全を守ることは重要だが、中華民国の防空識別圏は死守する」と述べた。
米国は「中国が設定した防空識別圏を認めない」とする一方、東シナ海をめぐる対立は対話によって解決すべきとの見方を示した。アジア歴訪中のバイデン副大統領は4日からの訪中で、習近平国家主席らに「防空識別圏を認めない」という米国の立場を直接伝える見通しだ。
蔡得勝局長は「バイデン米副大統領の訪中は半年前には決定していた事項だが、防空識別圏をめぐる米国の考えを中国に明確に伝えるものと信じている」と述べた。
米政府が民間航空会社に対し、中国へ飛行計画を提出するよう勧告したことについて、蔡得勝局長は「中華民国の基本的な立場は民間機の安全が第一ということ」と述べる一方、中国と台湾の防空識別圏が重なっていることについて「われわれの防空識別圏を守るためには武力行使もあり得る」と語った。
タッチ搭載ノート、ASUSが世界シェア1位
市場調査会社の米ディスプレイサーチがこのほど発表したリポートによると、今年上半期のタッチパネル搭載ノートPC市場で、華碩電脳(ASUS)が出荷量ベースで世界シェア1位となった。全体の26.3%に当たる165万1,000台を出荷した。
以下は▽2位:中国・聯想集団(レノボ)(出荷台数92万3,000台、シェア14.7%)▽3位:宏碁(エイサー)(84万6,000台、13.5%)▽4位:米ヒューレット・パッカード(HP)(58万1,000台、9.3%)▽5位:ソニー(50万1,000台、8.0%)――の順。全体の出荷量は620万台で、ノートPC市場の7%にとどまった。
ディスプレイサーチはタッチパネル搭載ノートPCについて「価格が比較的高いことと、魅力的な用途を提示できないことが普及の足かせになっている」と指摘。ただ、時間が経てば市場へ浸透していくとして、今年通年の世界出荷量は1,980万台、2017年には6,420万台に達してノートPCの4割を占めると予測している。