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【東日本豪雨】被災地で空き巣横行 うわさ話も飛び交い住民に不安

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鬼怒川が決壊した茨城県常総市の被災現場で、住民が避難して不在の隙を狙った“火事場泥棒”ともいえる空き巣被害が相次いでおり、県警常総署が警戒を強化している。

 常総署によると、13日までに十数件の被害が報告されている。10日の避難直後で、本石下地区や若宮戸地区で多くの申告があり、パトロールを強化してからは減少傾向にあるという。

 戸締まりをしてから避難した若宮戸地区の男性は11日午後1時ごろに自宅のようすを見に帰ると、窓がこじ開けられていたという。

 男性は「貴重品は持って避難したのでよかった。人が災難で苦しんでいるときに、盗みを働くなんてろくでもない。卑怯(ひきょう)だ」と怒りをあらわにした。

 同市小保川から避難している女性(55)は、同じ敷地内に住む伯母(90)の家に空き巣が入ったという。「慌ただしく伯母を連れて出たので、鍵を閉め忘れてしまった。捜査が終わるまで片付けもできない…」とため息をついた。

 鬼怒川の堤防決壊で浸水した常総市新石下の実家と同僚の家の片付けに来たつくば市の男性教諭(45)は、「『自衛隊員の服装をした空き巣がいるらしい』というような噂話があちこちで飛び交い、みんな不安に感じている」と話す。

 男性は「つくば市に避難するよう両親に促したが、『泥棒が心配で、夜は家をあけられない』と自宅にとどまっている。食事やお風呂などは、被害のなかった知人の家に通わなければならず、疲れがたまっていると思う」と、高齢の両親を気にかけた。




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