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お風呂大好き日本人!海外の入浴文化との違いを専門家が解説

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「夏はシャワーで済ます、は大丈夫?専門家に聞いてみた!」という記事をリリース。血液循環や疲労回復には、シャワーだけでなく浴槽に浸かった方が良いという専門家の解説を紹介した。
日本人にとっては馴染み深いお風呂だが、海外ではシャワーで済ませるのが一般的だ。では、海外の人は日本人と比べて血液循環が滞り、疲労が溜まっているということなのだろうか。入浴文化に詳しい株式会社バスクリンの石川泰弘さんにお話を伺った。

■“お風呂=汗や汚れを洗い流す場所”という発想

「海外の人は、お風呂はリラックスする場所ではなく、体を綺麗にする場所という考え方でシャワーを浴びています。以前はシャワーすら浴びず、体臭はフレグランスでマスキングしようとしていた位です。お風呂で疲れを取るという発想がそもそも無いのですね」(石川さん)

彼らはお風呂ではなく、アロマセラピーなど、違うもので疲れを取ることをしているのだとか。

「日本人よりも疲れが溜まりやすいということは無いと思いますが、心身の疲れはシャワーで取れることはできません。また、シャワーだけで済ませるのは、睡眠に関してはあまり良いとは思えないですね。ただ、例えばスポーツの世界で見ると、アメリカでもオーストラリアでも入浴のプログラム、つまり交代浴が良いという考えはあります。疲労回復にお風呂が良いということは知っているのですが、現代の文化では家庭環境に元々お風呂がないので、実感としてあまり分からないのでしょうね」(石川さん)

しかし、過去にお風呂に入る文化が全く無かったのかというとそうでもない。大ヒットした映画『テルマエ・ロマエ』にも描かれていたように、実際に古代ヨーロッパの人たちもお風呂に入っていたという。石川さんは、ヨーロッパのお風呂文化が廃れた理由は大きく分けて2つあると続ける。

「1つは、ペストという伝染病がお風呂を媒介して広がってしまったという噂によるもの。もう1つは、当時のキリスト教では人々にストイックな生活を求めており、お風呂で気が緩むのはもってのほかという風潮が広がったためと言われています」(石川さん)

こうして、中世からはお風呂に入らないのが当たり前になったのだとか。そして現代、日本人は世界一お風呂好きな国民として知られている。日本が長寿大国であるのはお風呂好きだからではないかとする声もあるほどだ。

「入浴をすることで血液循環が良くなり、体中に酸素や栄養が運ばれます。また、自律神経のバランスが取れることで病気になりにくくなり、良質な眠りにも効果的です。心身ともに健康につながるのがメリットですね」(石川さん)

日本人が世界に誇るべきお風呂文化。毎日シャワーだけで済ませているという人は、今一度その価値を見直してみてはいかがだろうか。




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