人口男女比が逆転 “女性余り”の時代へ
内政部は5日、今年11月時点で女性の人口が初めて男性を超えたと発表した。統計によると、総人口のうち男性は1168万3187人、女性は1168万4133人。女性を100とすると男性の比率(性別比)は99.99で、前年同月比で0.3の減少、今年10月比では0.02の減少となっている。近年は女性の比率が上がり続けており、47年後の2060年には93.1と予想されている。
再び翻ったハヤシ百貨店の旗、 81年前の開業祝う
今から81年前、日本統治時代の1932(昭和7)年12月5日に台湾南部初のデパートとして開業したハヤシ百貨は台南で最も高い建物として知られ、台湾では珍しかったエレベーターを設置した“ハイカラ”なデパートだった。来年地元企業の手によって再オープンが予定されている。5日に当時の旗のレプリカが屋上のポールに掲揚された。
裕隆が苗栗工場を拡張・増産
台湾自動車市場の活況と自社ブランド車ラクスジェンの新車「U6ターボ」の予約好調を受け、日産系の裕隆自動車は苗栗県三義工場の敷地を拡張する。現在工場隣接地の地目変更を行っており、2年かけて工場を拡張する。U6は来年1月に納車開始だが、成約数は1100件を超えている。裕隆は今後新車投入ペースを早め、ラクスジェンは8車種に倍増する計画だ。
台日民間漁業者間会合、蘇澳で開幕
台湾と日本による2回目の漁業者間会合が5日、宜蘭県蘇澳鎮で始まり、はえ縄漁場での操業ルールなどについて話し合いが行われた。台湾側から外交部と漁業署の関係者、各地の漁会代表、日本側から沖縄県漁業協同組合の国吉真孝会長らの漁業者代表、水産庁と外務省の関係者が出席している。共同水域での操業は双方の漁具が絡み合ってトラブルが起きることが多く、今回はこの問題について意見交換が行われている。
スマホ・紅米機9日に発売
遠伝電信は5日、中国小米科技のスマートフォン「紅米」機を9日から発売すると発表した。同社のスマホとしては「小米2S」に続いて2機種目。「紅米」機も本体が3999台湾元と低価格を売りにしており、3G通信と組み合わせ、本体価格無料のプランで提供される見通しだ。1万台限定の予約購入分は開始15分で完売した。中低価格路線にシフトする宏達国際電子(HTC)に大きな圧力を与えそうだ。
MRT環状線デザイン、既存概念から脱却
建設が進む台北MRTの環状線のデザインのコンセプトが明らかとなった。ラインカラーでもある「躍動するイエロー」を基調にしながらも、各駅にはそれぞれ異なる色を与え、無機質になりがちな各施設にカラフルな色彩をまとわせ、斬新な「レインボーMRT」を表現する。環状線は現在、新北市の大坪林〜新北産業園区を結ぶ14.5キロの区間で工事が行われ、2016年の完成を目指している。
台北・公館のロータリー取壊しへ
台北市羅斯福路と基隆路の交差点にある公館ロータリーが交通の妨げになっているため、取壊しが求められてきたが、付近の里長(町内会長)14人が5日、連名で市に取壊しを請願した。台北市工程処が来年にも住民の意見を聞き、決定を下す。同ロータリーは渋滞の名所となっているばかりでなく、事故多発地としても有名。原因はロータリー内の車の優先権が疎かにされていることにあり、接触事故が絶えない。
猫空ロープウェーにハローキティ登場
台北市南部の観光地、猫空ロープウェーが4日間にわたる年度メンテナンスを終えて6日に営業再開するのにあわせ、これから1年間、ハローキティがイメージキャラクターを務めることになった。今後は列車内や駅構内のいろいろな所でキティに会うことができる。台北MRTによると、キャンペーンでは猫空ロープウェーのゴンドラ計145基にハローキティ―のラッピングが行われ、車内にもシールが貼られる。
日本の中年男性47人、「忠臣蔵」演じ友情訴える
東日本大震災発生から1000日目にあたる12月4日を前に、台湾日本人会が「ふれあい ふぇすてぃばる」というイベントを開催。多額の義援金を送った台湾の人々に、感謝の気持ちを伝えた。
台湾の日刊紙「自由時報(ザ・リバティ・タイムス)」は、台湾日本人会が同イベントが「感謝を倍返し、ありがとう台湾! 頑張れ日本!」というテーマで行われたと伝え、「47歳以上の日本人のおじさん47人が、“OJS47”というグループを組み「忠臣蔵」を演じて披露した」など、内容を報道。
続けて「1701年の元禄時代が舞台で、赤穂浪士47人の復仇事件を描いた作品。歌舞伎の演目としても、よく知られている」と「忠臣蔵」について説明。「男性同士の友情が表現されており、日本と台湾の友情も同じでありたいと、出演者たちは願った」と伝えた。「日本と台湾の友好促進のための舞台だった」と受け止めたようだ。
台湾日本人会の発表によると、この日はステージで楽器演奏やダンスなども披露されたとのこと。ゲストによる津軽三味線の演奏もあったそうだ。今年で25回目を迎える歴史あるイベントで、特に台湾の人々の東日本大震災への義援の心に敬意と感謝を表したかったとのこと。台北市内の繁華街にあるデパート「太平洋SOGO」を会場に、抽選会もありにぎわったようだ。台湾在住の日本人にとっては、恒例のイベントだと言えるだろう。
中国が東シナ海に設定した防空識別圏(ADIZ)を巡り、韓国や台湾も反発を強めており、アジア地域の緊張が高まっている。
韓国は自国の防空識別圏を拡大して対抗する構えだ。中国は、東シナ海に続いて、南シナ海でも防空識別圏を設定する方針を示し、ベトナムやオーストラリアなども中国の動きを警戒している。
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は6日にバイデン米副大統領と会談し、防空識別圏についても話し合う。韓国が自国の識別圏を拡大することに、バイデン氏が北東アジアの新たな火種になりかねないと懸念を示すとの観測もあるが、韓国は方針転換せず、今週中に拡大案を最終決定するとみられる。
金寛鎮(キムグァンジン)国防相は5日の国会答弁で、韓国の防空識別圏を中国と管轄権を争う暗礁・離於島(イオド)(中国名・蘇岩礁)を含む範囲まで拡大する方針を表明した。その理由について、金国防相は「国益を最大限に維持し、離於島の周辺海域を統制するため」と述べた。
朴政権は、蜜月関係にある習近平(シージンピン)政権が事前の相談なく、離於島を含む地域に識別圏を設定したことに「一方的で容認できない」と反発していた。離於島は日本の識別圏にも含まれ、日本との外交摩擦に発展する可能性もある。
この日の国会で、議員から中国や日本との緊張を一層高める事態にならないかと質問されたのに対し、金国防相は「周辺国に十分説明する」と話した。
ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン副報道官は5日の定例記者会見で、中国の防空識別圏設定について「関係国の懸念も含め、強い関心をもって注視している」と述べ、中国への警戒感を示した。この問題でベトナムが公式に見解を表明するのは初めて。
南シナ海でベトナムと領有権を争っている中国は11月下旬、初の空母「遼寧」をこの海域に派遣するなど実効支配を強めようとしている。ビン副報道官は「(南シナ海での)全ての活動は、各国の主権と国際法を尊重すべきだ」と述べ、中国の活動をけん制した。
東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国は、中国に圧力をかける方針だ。オーストラリアも「現状を変更する威圧的かつ一方的措置」と批判し、同国のビショップ外相は6〜7日の北京滞在中、中国の王毅(ワンイー)外相と会談し、この問題を取り上げる姿勢を示している。
ASUSのノートPC、Q4出荷量2割増も
パソコン(PC)世界大手、華碩電脳(ASUS)の第4四半期の出荷量が前期比15〜20%増える可能性が出てきた。従来の予想は8.8%増だった。10、11月に海外からノートPCの追加受注が相次いだためで、受託製造の広達電脳(クアンタ)も恩恵を受けそうだ。
5日付蘋果日報によると、華碩は今四半期の出荷をノートPCで490万台、タブレット端末で3%増の360万台と予測。しかし10月以降、欧州や中国の市場でノートPCの需要が予測を上回り、追加受注が相次いだ。10月に発売した変形タブレット「トランスフォーマー・ブックT100」も好調だった。
受注が予測を上回ったため生産に必要な半導体メモリーが不足しており、12月分は最大で5%不足する可能性もあるという。
台日漁業者間会合、トラブル解決手段の構築などで合意
台湾と日本の漁業者らによる2回目の会合は6日、台湾北東部の宜蘭県で閉幕した。協議の主要目的、釣魚台(日本名:尖閣諸島)周辺の共同水域での操業ルール策定については今年5月の初回会合の時と同様、議論が平行線のままに終わったが、台湾漁業者の第三者賠償責任保険加入の義務化やトラブルの早期解決に向けたメカニズムの構築などで合意した。
台湾側団長の陳春生・蘇澳区漁会(漁協)理事長によると、台湾では一部の漁業者が第三者賠償責任保険に入っていないことから、漁船同士の衝突などトラブルが発生した場合、日本の漁業者が賠償が受けられないケースが多いという。こういった不利益をなくすため、担当機関の漁業署に対し保険加入の義務化を進めるよう求めることになった。
また、台日双方の漁協と漁業者で「トラブル対応チャンネル」を立ち上げることも決まった。中国語や日本語に堪能なスタッフで運営するラジオチャンネルを通し、現場の状況を随時把握することでトラブルの早期解決につなげたいとしている。
なお、3回目の漁業者間会合の必要性も確認されたが、開催の時期や場所は未定。
台湾新幹線、壁掛けカレンダーを初めて発行 美人社員が話題に
台湾高速鉄道は6日、自社職員を主人公とする来年度の壁掛けカレンダーを発行、1月と10月にはそれぞれ美人車掌とパーサーの姿が印刷され、話題を呼んでいる。
1月分に載っているのは今年34歳になる車掌の李イク芬さん)。高鉄が開業した2007年に入社、英語やフランス語に堪能という。背が高く親しみやすい笑顔の彼女はエバー(長栄)航空の客室乗務員を務めたことがあるが、航空会社より現在の仕事のほうがより専門性が高くやりがいがあるとしている。(イク=日の下に立)
10月は5年のキャリアを持つ林エン柔さん(右)で、李さんと同じく客室乗務員の経験を持ち、今年30歳の彼女は好感度が高い。1人で初めて新幹線に乗ったという老婦人に気づき、その不安をやわらげようとお供をしていたところ、プラットホームでこのお年寄りを待っていた家族から「ありがとう」と手を握られたことは今も忘れられないと語る。(エン=草かんむりに宛)
高鉄では取引先などへの贈答用として卓上型カレンダーを製作してきたが、これまでは同社の車両や設備、鉄道沿線の風景が主な内容だった。今年はコントロールルームやメンテナンスなどを担当するスタッフなどが主人公の壁掛けカレンダーを3000部発行。非売品だが利用者に自社のサービス精神が伝わればと、将来は電子化の可能性もあるとか。
台湾・馬総統、南シナ海での大陸防空圏設定に反対
馬英九総統は5日、台北市内の総統府で日本の毎日新聞の取材を受け、中国大陸の防空識別圏の設定、台日関係、台米関係などについて答えたが、総統府は6日、その内容を公表した。
中国大陸が東シナ海における防空識別圏の設定を先月23日に発表したことについて馬総統は、中華民国領土である釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)を含んでいるため、わが方でもこの問題を注視しており、政府は主権のみならず漁業者の権利を守る立場を表明しているとし、協議を通じて解決すべき問題で、「中国大陸には今後、南シナ海で防空識別圏を設定することがないよう呼びかけていく」と述べた。
馬総統は今回の中国大陸の主張による台湾との重複区域は2万3000平方キロに及ぶが国軍の演習は影響を受けないとした。また、「大陸当局に政府の厳正な立場を表明」し、「大陸のこの行動は両岸関係の前向きな発展に資するものではない」と強調した。
民間機の運航については安全を最優先し、台北飛行情報区を通過する路線について航空会社の要望があれば大陸側に飛行計画の提出を代行するとし、日本の防空識別圏との重複空域についても日本側に対して飛行計画の提出を行っていると説明した。
日本時代のハンセン病療養所「楽生院」、修復・再開所へ
日本統治時代の1930(昭和5)年に設立された台湾で最初の公立ハンセン病療養所、「楽生療養院」(新北市新荘区)は2000年代以降の地下鉄の車両基地建設のため、施設の多くが取り壊されていたが、地元関係者や文化部の働きかけで来年にも修復工事が始まり、2020年には医療資料館や人権記念公園なども併設される「ハンセン病総合施設」として利用再開の見通しとなった。6日付の中国時報が伝えた。
台北郊外の「楽生療養院」は開設当初は病舎3棟、入所者100人と小規模なものだったが、ハンセン病患者への強制隔離政策で1969年には病舎61棟、入所者1050人の大型施設となった。1994年に台北メトロの車両基地の建設予定地に選ばれたことをきっかけに、療養施設の歴史的価値や入所者の人権問題などが一般市民にも広く認識されるようになり、2009年には楽生院が当時の台北県(現・新北市)政府から文化的景観と歴史的建造物に指定され、行政院長(首相)も過去にあった患者への差別について謝罪を行った。
楽生院に新しい役割と生命力を与えようと、衛生福利部では同療養所の総合発展プロジェクトをまとめる際に日本の多磨全生園(東京都)の経験を参考にしたほか、楽生院関連の資料の収集なども近日中に始める予定だという。
キティデザインの猫空ロープウェイ運行初日、長蛇の列
台北市の有名なお茶の生産地・猫空のロープウェイに6日からハローキティがラッピングされたゴンドラが登場、初日正午の時点で利用者数はすでに延べ1900人に達し、先月の同じ時間帯と比べると73%の大幅増となった。
運営元の台北メトロ(MRT)はこれに合わせて無料でロープウェイに2回搭乗可能なIC乗車カードを3種類発売、どれもファンの心を捉えて離さない愛くるしいキティちゃんの姿をデザインしたもの。
2007年の開業以来、利用者数が1500万人を上回るなど猫空ロープウェイは台北市にとっての重要な観光施設だが、メンテナンスコストが高いのに加え、台風襲来による土砂災害などで営業停止を余儀なくされることも多く赤字経営が続いてきた。
これを受けて市政府ではハローキティを1年間イメージキャラクターに起用することを決定、カク龍斌市長はキティちゃんがもたらすビジネス効果に期待したいとしている。(カク=赤におおざと)
台湾鉄道、花蓮限定の駅弁新発売 山の幸・海の幸堪能
台湾鉄道では5日から花蓮や台東のご当地グルメを使った駅弁の販売を開始する。
「花東特蔬弁当」と名付けられたこの駅弁は、塩味豚肉の原住民風炒めやシイラのフライをメインディッシュとし、地元の特産である紫色のさつまいもやしじみ団子、ローゼル(またはしそ梅)、クワレシダ(過猫)、キャベツ、干し豆腐の煮込みなど郷土の味がふんだんに盛り込まれている。
花蓮駅で毎日100個の限定販売となり、値段は100台湾元(約345円)、販売時間は昼食は午前10時30分〜午後1時30分、夕食は午後4時〜午後6時30分となる。