桃園空港旅客数 年内に3千万人突破へ
桃園空港の運営会社は6日、今月下旬に今年の空港旅客数が過去最高の3000万人を突破する見通しだと発表した。2004年に初めて旅客数が2000万人を突破したが、それから9年で1000万人増加したことになる。これには中国との直行便や国際線路線の増加が背景にあると見られる。桃園空港の温永松副社長は「主な乗り継ぎ客は東南アジア、アメリカ方面」だと話し、利用者の増加を歓迎している。
台北インフォマンス、大手が業績好調
台北資訊月(インフォマンス)が8日閉幕した。9日間にわたる開催期間中、入場者数はのべ95万人に達し過去最高を記録。出展企業のうち、華碩(エイシース)は売上高が2億台湾元を突破し、過去最高記録となった。14型・15型ノートPCのXシリーズ、変形ノートPCのASUS Transformer Book T100、タブレットのメモパッド、スマホとタブレットの合体機種・フォーンパッドなどに人気が集中した。一方、東芝やソニーの業績は昨年並みだった。
宝島債、今年の発行総額は500億元超
証券店頭売買センターが今年掲げる宝島債(国内外の企業が台湾で発行する人民元建ての債券)発行総額は、中国交通銀行、農業銀行に続き、中国銀行、建設銀行もそれぞれ20億人民元の債権発行を決めたことで106億人民元に達した。台湾元に換算すると500億元を超える見込み。
HTC、米国でのシェア下落
外電によると、市場調査会社の米コムスコアの8月〜10月の調査において、宏達国際電子(HTC)の米国スマートフォン市場でのシェアは8%から6.7%へ下落し、4位となった。トップはアップルで40.6%、2位はサムソンで25.4%、3位はモトローラで7%。5位のLGは6.6%でHTCのすぐ後ろに迫っている。
統一超商、ダスキンから永久ライセンス取得
統一超商は6日、日本の清掃業界大手、ダスキンと永久ライセンス契約を締結した。統一グループの流通事業にとって永久ライセンスの取得は4つ目となる。 両者は1994年に合弁会社の楽清台湾を設立、出資比率は統一が51%、ダスキンが49%。現在、楽清台湾は4万7000余りの顧客を抱え、清掃用具のレンタル業者として最大規模を誇っている。台湾各地に計17カ所の営業拠点を持っている。
台鉄の車両修理工場、創意文化園区へ転身
台北市都市発展局は6日、市民大道沿いに位置する「台北機廠」(台湾鉄道の車両修理工場)の都市計画変更申請を11月にすでに済ませ、約17ヘクタールの土地のうち4.43ヘクタールを創意文化園区に指定し、台北市立美術館の第二分館建設用地に充てると発表した。将来的には付近の信義計画区、台北ドーム、松山文化創意園区と合わせ、地域の観光促進を図る。
外国人の生活支援HPリニューアル
内政部入出国及移民署は7日、台湾に居住する外国人の生活の質を高めることを目的とする専門サイト、「外国人在台湾」の“リニューアルオープン”を発表した。日本語をはじめ7カ国の言葉で台湾での暮らしの情報などが紹介されている。2005年の開設当初は中国語と英語の2バージョンだけだったが、昨年11月に日本語版も加わった。ビザ発行や通関、保健医療、就労規定、教育制度、住宅賃借などなど幅広い情報が紹介される。
“超高級自転車”が人気のワケ おしゃれグッズも充実、狙いは女性客
画像冷めない自転車ブーム。フレームだけで147万円、完成品は220万円という高級自転車も登場している=大阪市中央区の「ベックオン」
節約や健康志向などで盛り上がりを見せる自転車ブーム。近ごろは“ママチャリ”ではなく、速くて小回りが利く「クロスバイク」など高級車種が人気を集めている。東日本大震災での帰宅難民問題などをきっかけにした自転車通勤の「ツーキニスト」や、趣味やエクササイズ目的のユーザーも急増中で、高級自転車市場は活況だ。
日本最大級のスポーツ自転車展示会「サイクルモードインターナショナル」が11月9〜10日、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開かれた。国内外から65社・団体が出展し、約1万5千人の自転車愛好家が大集結。デザインや使いやすさ、耐久性に優れたクロスバイクやロードバイクなどが注目を集めた。
大阪市内では近年、こうした高級車種を扱う店が相次いでオープン。「ベックオン」(同市中央区)は、ネット販売を専門に手がける「ワールドサイクル」(堺市)が今年10月に出店した初の実店舗だ。
店内には150台超のスポーツ自転車がズラリ。中でも目を引くのは、フレームだけで1台147万円(税込み)というカナダ・サーヴェロ社が手がけた“超”高級車だ。軽い炭素繊維を使い、熟練職人が手仕上げした操作・耐久性に優れた逸品で、ハンドルや変速機などを組み込み完成させると、220万円にもなるという。
かっこいいヘルメット、個性的なウエアなどおしゃれグッズも充実し、店舗の品ぞろえも拡大中。「他店との相乗効果を期待している」と、ベックオンの金森孝憲店長は需要の高さを見込んでいる。
高級自転車はパーツを吟味し、愛車に手を加える“機械いじり”好きの男性ユーザーが中心だった。だが、今やメーカーや販売店が注目するのは女性客だ。登山好きの「山ガール」や鉄道ファンの「鉄子」など、旧来男性が多かった趣味に女性が進出。自転車は美容やファッションと関わるだけに、業界は女性の需要に期待を寄せている。
大阪・御堂筋沿いに昨年3月オープンした「リブ/ジャイアント大阪」(同市中央区)は、世界最大の台湾自転車メーカー、ジャイアントによる初の女性向け店舗。小柄な女性用に開発されたスポーツ車やファッションをそろえる。
台湾の海運会社、長栄と陽明がそれぞれ世界5位と15位
国連貿易開発会議(UNCTAD)が発表した「2013年世界海運報告書」で、台湾の長栄海運(エバーグリーン・マリン)と陽明海運(ヤンミン・マリン)がそれぞれ世界5位と15位の海運会社となったことが、分かった。
この報告書によると、長栄は187隻の貨物船、コンテナ荷動き量70万9702TEU(20フィートコンテナ換算)で、昨年より順位を1位上げて世界5位となり、4.4%の世界シェアを誇っているという。同社の荷動き量は2012年の報告書の57万843TEUと比較して24.3%増加しており、トップ10の企業中最大の成長率をはじき出した。
一方の陽明は86隻の貨物船、コンテナ荷動き量36万3057TEU、世界シェアは2.3%で昨年と同じく世界15位。第1位はデンマークのマークス・ラインで、以下スイスのMSC、フランスのCMA CGM、中国のCOSCO(中国遠洋運輸)と続いた。
なお、報告書によれば、中国大陸内部市場の需要が増加し、アジアと発展途上国同士の南南貿易などが活発となった影響で、コンテナ運送量が増加したとしながらも、輸送需要に対して供給が過多になっているとし、輸送料の削減は企業の利権を損ない、燃料高や価格変動の際にはコストをまかない切れなくなる恐れがあると指摘している。
また、台湾の今年のコンテナ取扱量は中国大陸、シンガポール、香港、韓国、マレーシア、アラブ首長国連邦に続いて第7位だった。
台湾でも食品偽装表示ゴロゴロ 消費者団体が改善要望
中華民国消費者文教基金会(消基会)は6日、包装食品16品を対象に抜き取り検査を実施したところ、多くの商品に偽装表示が見られたとし、政府に対して業者に改善を求めるよう要望した。
消基会は最近相次いで発覚している食品の偽装表示を重く受け止め、11月に10台湾元〜109元(約35〜380円)で販売されているスナック菓子やインスタントラーメン、飲料、冷凍食品などの包装食品を対象に抜き取り検査を行い、表示と内容に差異がないか調査を実施したという。
調査報告によるとスナック菓子類には「ピーチミントキャンディー」にピーチが、「ワタリガニバー」にはワタリガニが、「ライチナタデココ」にはライチが、「たまごプリン」にはたまごがそれぞれ“入っていない”ことが分かったほか、「フルーツグミ」や「キャラメルバナナチップス」、「シーフードラーメン」などでは、“フレーバー”(口味)の文字がパッケージに書かれているものの、商品名に比べて小さな文字で表示され、消費者の誤解を招く恐れがあると指摘した。
また、それ以外にも「白ブドウシャンパン」や「イチゴ牛乳」、「アップルミルクティー」などの飲料では、包装上に“フルーツ”(水果)の文字が書かれていながら果汁表示がなく、“風味”や“口味”と言った表記もないことから、大量の添加物が使用されているのではと疑問を呈している。また、冷凍食品の「エビ団子」にもエビが入っていない上、成分表示にも“エビ風味”の“正体”が明記されておらず、「不当表示も甚だしい」としている。
消基会では関係機関に対し、これらの商品が「食品衛生管理法」の第19条が定める、食品と食品添加物、食品洗浄剤などの表示、宣伝および広告は不実があってはならず、誇張や誤解を招いてはならないとする規定に違反しており、同法29条に基づき、業者に早期の回収と改善を求めるよう訴えている。
東呉24時間マラソン大会 日本男女がそろって優勝
東呉大学(台北市)が主催した「2013ニューバランス東呉国際ウルトラマラソン」が8日に2日間の会期を終え、日本の男女選手が24時間コースの種目でそろって優勝、原良和(=写真左)は8連覇に挑戦した関家良一を破り総合優勝を勝ち取り、工藤真実(右)は女子優勝の防衛に成功した。
この大会は大学のグラウンドを24時間走り続けるという過酷なレースで、7日の午前9時から始まり、今日の午前9時に終了。国内と海外から計42人の選手が参加、そのうち37人が完走、体調を崩した関家を含む5人が途中棄権となった。
原は684周、273.650キロの累積距離で総合優勝、工藤は527周、210.906キロの成績で女子優勝に輝いた。
医師の原は、2回目の挑戦で調子は悪くなかったが、優勝できるとは思わなかったと感想を述べ、ボランティアや応援の学生ら、参加者に感謝の意を表した。
世界記録を持つ銀行員で、8日に台北で初めての著書の中国語版を発表した工藤は、途中で何回も諦めたくなったが、応援してくれた友達と学生たちのおかげで完走でき、生涯忘れられない大会になったと感想を述べた。
一方、台湾代表で軍人の鄒双喜大佐は590周、236.035キロで総合成績5位となり、台湾の挑戦者のうち、3年連続で1位を保った。
平岡祐太も出演の台湾ドラマ、2000万円投じ鹿児島ロケ実施
三立テレビのドラマ「熱海恋歌」がこのほど、600万台湾元(約2083万円)の費用を投じて鹿児島でロケを行った。台湾ドラマが海外で撮影を実施するのは異例のことで、桜島、霧島温泉、肥薩おれんじ鉄道、垂水千本イチョウなどの風景や観光スポットが登場する。
総制作費が1億5000万元(5億2090万円)とも言われる「熱海恋歌」は、映画「陣頭」の馮凱(フォン・カイ)監督によって撮影されており、台湾テレビドラマとしては初めて映画規格の機材を使用した作品として注目を集めている。1970年代の北投(台北市)を舞台に、旧・新北投駅舎や北投公園などでロケが行われ、日本からも俳優の平岡祐太が出演している。
鹿児島では出演者の1人李千娜が、1分間のシーンのために1時間かけて600万円相当の「大島紬」に袖を通すと、平岡は「120点」と大絶賛。また別の共演者の李李仁は「“熱海恋歌”は感情だけでなく、音楽、人文、グルメなども取り上げ、完全に映画規格の撮影をしている」とし、このドラマのために多数のオファーを断わったと明かし、情熱と意気込みを語った。