不動産最高値は台北101=1坪502万
台北市地政局は12日、2014年の不動産公定価格を発表した。全国一に躍り出たのは台北101ビルの1坪当たり502万台湾元。15年連続台湾一を誇った新光摩天楼ビルの499万元を抜いた。台北市の公定価格は昨年より13.2%上昇した。一方、高雄市では中山二路と三多四路の交差点にある大遠百貨店が109万元で、9年連続トップの太平洋そごう百貨店を抜いた。
三井不動産、台北市・新北市に投資照準
経済部投資業務処は12日、三井不動産と投資意向書を締結した。同社は今年初めに新北市と林口アウトレットBOT案の契約を締結、開発に着手している。三井不動産アジアの篠塚寛之代表によると、三井不動産は2017年までに全世界で5000億円規模の投資を予定している。うち一定の割合は台湾向けになると説明した。初期計画として台北市、新北市、桃園地域の商業複合型マンション開発への投資を検討していると述べた。
台湾高鉄とJR九州の乗務員が実務交流
JR九州の客室乗務員5人が12日、台湾高速鉄道の営業列車に乗務し、初の実務交流を行った。普段とは異なる制服を身にまとったパーサーの登場に車内の乗客も興味深く見守った。台湾高鉄台北運行センターの李春福さんによると、今回の交流は両社の客室乗務員のスキルと経験を分かち合い、双方のサービス向上を目的に実施された。今月9日から2週間の日程で行われている。
寒舎グループ、15年は外食部門強化
シェラトンやル・メリディアン系ホテルを運営する寒舎(マイハンブルハウス)グループの今年の売上高が40億台湾元を突破した。蔡伯翰CEOは、2015年は外食部門を強化することを明らかにした。従来、台湾では夕食を自宅で食べる人が多かったが、台北市内の30〜40代の会社員は残業が多く、外食が増えている。中でも、信義区内に勤務する会社員は消費能力が高いことから同区内に積極的に進出していく方針だ。
スイス銀行、台湾に5億元を追加投資
スイス銀行は12日、1500万スイスフラン(約5億台湾元)を追加投資し、台湾における財務管理サービスのプラットフォームを全面的に拡充すると発表した。プライベートバンクの顧客層を、従来の投資可能金融資産500万ドル以上から同100万ドル以上に引き下げたほか、2014年と15年には財務管理業務の人材募集を行い3割増強する予定。自由貿易モデル区での国際金融業務支店(OBU)による外資流入促進を期待しての施策だという。
亜東協会会長「台湾は東北地方を忘れない」
交流協会主催の天皇陛下誕生日祝賀レセプションが11日台北市内で行われた。亜東関係協会の李嘉進会長は東日本大震災の支援に触れ、「台湾は永遠に東北地方を忘れない。台日間の絆は今後も深めていく」と述べ、緊密な台日関係を維持したい考えを示した。交流協会台北事務所の樽井澄夫代表も日台野球親善試合の開催、故宮博物院日本展の決定などに触れ、日台関係をさらに広く、深く、緊密なものにするよう努力したいとの考えを語った。
ゴミ拾い日課の日本人男性表彰=南投・埔里
南投県埔里鎮でロングステイし、山でゴミ拾いを日課にしている日本人男性が町から表彰された。表彰されたのは今年68歳になる千葉県の佐藤史朗さん。この4年間、年に2回ほどロングステイで台湾を訪れ、1年の半分ほどを埔里で過ごしている。山に登ったついでに観光客が捨てていったゴミやタバコの吸殻を拾うのが佐藤さんの日課だ。これが新聞やテレビで報道されると、市民から大きな反響が起こり、埔里鎮役所は表彰することにした。
小津安二郎生誕110年、映画上映会開催
台湾でも根強い人気の小津安二郎監督は12月12日が誕生日であり命日でもある。今年はちょうど生誕から110年、没後60周年であることから、同監督関連作品の記念上映会が台北市内で行われる。光点華山では遺作となった「秋刀魚の味」、光点台北では「東京物語」が上映される。また、光点台北では小津作品に大きな影響を受けたとされる侯孝賢監督の作品も合わせて上映される。
鴻海、着用型端末の育成基金設立か[IT]
EMS(電子機器受託生産)世界最大手の鴻海精密工業は、着用型端末の育成を目的とした新たなベンチャーファンドを来年にも設立する見通しだ。2億台湾元(約7億円)を運用し、ベンチャー企業20社程度に出資する計画とみられる。
12日付工商時報が市場情報として伝えた。鴻海は先の入札で第4世代移動通信(4G)の事業免許を取得しており、新たな事業機会の開拓に向け着用型端末とネットワークテクノロジーのベンチャーを囲い込む狙いとみられる。鴻海が選定した企業にはファンドからの出資に加え、同社が開発中の「台北資訊園区」のインキュベーション施設へ優先的に入居させ、技術開発を支援する計画という。
ただ、鴻海の広報担当者は「あらゆる投資を視野に入れている」と強調。着用型端末やネットワークテクノロジーに特化したファンドの可能性については「現時点ではさまざまな投資対象を検討中」と述べるにとどめた。
日本人になりすました男が地下鉄車内で喫煙、あやしい日本語で「すいません」
台湾東森テレビによると、台北の地下鉄車内で日本人になりすました男が足を組んでタバコを吸うという騒ぎを起こしていたことが分かった。12日付で中国新聞網が伝えた。
メガネを掛けた小太りの坊主頭の男が車内でタバコを吸う様子を撮影した動画がネット上で公開された。優先席に足を組んで座り、堂々とタバコを吸っている。周囲の乗客が注意してもどこ吹く風。独り言をよく聞いてみると、どうやら日本語らしき言葉を発している。中国語で「李登輝」元総統の名前もつぶやいた。
駅員が注意すると、ここでようやくタバコの火を消した。ここでも吸殻を拾いながら、日本語で「すみません」を連発したという。これを見たネットユーザーからは「日本人じゃないだろ?日本人のふりをするな」などの批判があがっている。
来年のタブレット出荷は20%増にとどまる=台湾調査会社〔BW〕
台湾の市場調査会社トレンドフォース(集邦科技)は、2014年の世界のタブレット出荷についての予想を発表した。同社によれば、出荷台数は2億2900万台、年間成長率は20%前後にとどまる見込み。基本ソフトの「ウィンドウズ8」がタブレットの商用アプリケーションを後押しする可能性は小さく、ハードウエアには価格圧力がかかっている。ハードウエアの差別化は困難で、12インチ以上のタブレットや高解像度製品は価格面などの問題を抱えているという。
日本企業がアジアの証券取引所に上場するケースが増えてきた。
中古車販売のオートサーバー(東京)は来年1月、日本企業で初めて台湾の市場に上場する。シンガポールや香港にはすでに複数の日本企業が上場している。現地での知名度アップや資金調達先の多様化を狙い、経済成長の潜在力があるアジア市場に上場する動きが広がりそうだ。
オートサーバーは新興企業向けの台湾・グレタイ証券市場への上場を予定している。中国本土で中古車のネットオークション事業を展開しており、中華圏での知名度向上につながると判断した。台湾の証券市場は、取引の約6割を個人が占めているため、上場で一般の認知度向上に向けた情報発信を強化できる。アジアの他の市場に比べて上場コストも低いという。
一方、日本企業誘致に力を入れている台湾証券取引所は今月、都内でセミナーを開催。李述徳会長が「台湾市場を通して中国やその先に広がるアジア市場に進出し、企業価値を高めてもらいたい」と呼びかけた。会見で李会長は、すでに日本企業2社が上場準備に入っているとして、「台湾での日本企業上場は増えていく」と強調した。
アジア市場では、日本企業が子会社や合弁会社を現地の証券取引所に上場させるケースが多いが、2011年に金融サービスのSBIホールディングスが香港証券取引所に上場。今年は不動産のトーセイなど日本国籍の企業2社がシンガポールの市場に上場するなど、本体企業が直接上場するケースも増えている。あずさ監査法人が今年3回開催した、アジア市場への上場セミナーには200人超が参加するなど、企業の関心も高まっている。
三井不動産アウトレット、台湾企業と合弁設立 2015年に開業へ
新北市林口区に建設が予定されているアウトレットモールについて三井不動産は11日、遠雄(FarGlory)建設と合弁会社を設立し、本来の計画を大幅に前倒した2015年にも開業させる方針を明らかにした。同社はさらに12日も経済部と意向表明書を締結し、今後の台湾での投資に意欲を示した。
三井不動産は台湾林口アウトレットモールBOT案について11日、台湾の建設大手、遠雄建設と合弁事業契約を結び、今後の開発、運営の事業推進を行うことを明らかにした。設立される合弁会社の資本金は3億5000万台湾ドル(約12億1500万円)とされ、出資比率は三井が70%、遠雄が30%。
三井側は今回の合弁会社の設立で、同社の日本国内で培った商業施設事業と遠雄の台湾での不動産開発事業におけるそれぞれのノウハウを結集させ、計画の円滑推進を目指すとしているほか、今後の共同開発事業の獲得も視野に入れているという。また、アウトレットモールの入居テナントについては順調に準備が進んでいるとし、本来は2017年の開業を2015年下半期に前倒してオープンさせる予定とした。
このほか、同社はきょう経済部投資業務処と意向表明書に調印。三井不動産アジアの篠塚寛之台北支店代表によると、現在は資料収集をしている段階としながらも、今後北部の台北市、新北市、桃園県を中心に商業複合型マンションの開発計画への投資を検討していると語ったほか、状況を見て台湾での投資規模拡大を判断したいとの考えを示した。
三井不動産は2017年までに全世界で5000億円規模の投資を予定しており、経済部ではその3分の1にあたる1600億円分の事業獲得に結び付けたいとしている。
和歌山から台湾へ 深まる日台高校生同士の交流
新北市永和区の永平高校と姉妹校関係にある初芝橋本高校(和歌山県橋本市)の生徒と教諭ら146人が11日訪台し、台湾の文化に触れ、交流を深めた。
この日、永平高校で行われた交流活動では英語と日本語で挨拶が行われ、台湾の高校生によるクラブ活動の発表や元気なパフォーマンスで大いに盛り上がった。さらに、昼食の時間には伝統の“焼肉飯(シャオロウファン)”弁当で日本の生徒たちに台湾本場の味を楽しんでもらったほか、日本人に人気の烏龍茶やバナナも用意して台湾日常の食文化を紹介した。
日本の高校生たちが一番楽しみにしていたのがこの日午後の市内観光。台北メトロに乗車し、台湾の生徒らがガイド役となって市内各地を案内した。
永平高校の生徒らは、日本から来る高校生にたくさん思い出を作ってほしいと願って、この日のために簡単な日本語を覚えるなど準備をしてきた。
李玲恵校長によると、姉妹校締結以来、初芝橋本高校が修学旅行の行き先に台湾を選ぶのは今年で5回目。すでに同校教諭の約9割が永平高校を訪れており、台湾の文化や人情が深く心に残った様子だという。
貧打の台湾、日本に完封負け 苦い4連敗/野球ウインターリーグ
プロ野球のアジア・ウインターリーグは12日、台中インターコンチネンタル球場で15日目が行われ、元中日の郭源治監督率いる台湾が日本に0−4で敗れ、11月26日の大会開幕以来最長の4連敗を喫した。
台湾は3回、一二三慎太(阪神)のランニングホームランで2点の先制を許したが、4回と5回にも四球などで1点ずつ奪われ、さらにリードを広げられた。プロ4年目の林政億(ラミゴ)が4番に座る打線は、日本の先発右腕、歳内宏明(阪神)らの前に沈黙し、4安打8三振に抑え込まれた。6回無失点と好投した歳内はこの試合のMVP(最優秀選手)に選ばれた。
今年で2年目となるアジア・ウインターリーグは12日午後6時現在、リーグ戦全42試合のうち29試合が終了し、順位は日本(12勝2敗1引き分け)、台湾(6勝9敗)、韓国(5勝8敗1引き分け)、ドミニカ共和国(5勝9敗)。
台湾新幹線とJR九州の客室乗務員が両社初の実務交流
JR九州の客室乗務員5人がきょう、台湾高速鉄道の営業列車に乗務し、初の実務交流を行った。普段とは異なる制服を身にまとったパーサーの登場に車内の乗客も興味深く見守った。
台湾高鉄台北運行センターの李春福さんによると、今回の交流は両社の客室乗務員のスキルと経験を分かち合い、双方のサービス向上を目指そうと実施されたもので、今月9日から2週間の日程で行われている。JR九州のパーサー5人はきょう、日本語に精通する高鉄側の乗務員とペアを組み、それぞれ別々の営業列車に乗り込んだ。
第1組として乗務したのはJR九州の有須田知美さん(=写真右)と高鉄の邱淑娟さん(後左3)。邱さんは流暢な日本語で説明を行い、乗車後は有須田さんと一緒にワゴンサービスや旅客案内などを行った。乗客らは黒の制服に華やかなスカーフを合わせたJR九州の客室乗務員の登場に新鮮さを感じた様子で、日本人パーサーが乗務していることを知った高齢の女性が、嬉しそうにお茶を購入する場面もあった。
高鉄側によると、来年1月には邱さんなど日本語が話せる5人の客室乗務員をJR九州へ派遣し再度実務交流を行う予定だという。有須田さんは新幹線システムを採用した高鉄列車に親しみを感じるとし、邱さんは「JRの客室乗務員は優しく心配りができる」と話し、相互学習の貴重な機会を喜んだ。