桃園球場で停電、チアガールが「リリーフ」
プロ野球のナイターでのハプニングをチームのチアガールたちが見事に「リリーフ」。台湾北部・桃園県の桃園国際球場では30日の夜、ラミーゴ・モンキーズと統一セブンイレブンライオンズとの試合が行われたが、6回に照明塔が突然停電、グランドとスタンドは暗闇となった。
ここで登場したのが、ホームのモンキーズが誇る美女軍団のチアガール、「ラミガールズ」。モンキーズでは今年から、アンプを使っての大音量での応援を採用。この日は使用できる電源を使っての音楽が鳴り響く中、チアガールたちがダンスで盛り上げ、観客たちは携帯電話の照明をつけて、スタンドが星の海のように輝いた。
突然のハプニングにもしらけないファンたちの熱い応援を受けて、モンキーズの洪一中・監督もグランドに出て観客たちと交流するなど、試合の中断を逆に臨時のイベントに変身させた。試合はモンキーズが4対0で勝ち、突然の停電はモンキーズにとって勝利と、ファンの心をつかむ結果につながった。
なお、台湾プロ野球は前期ほぼ2/3を消化、5月30日までの順位は、トップが義大ライノズ、3.5ゲーム差でライオンズが2位、トップから8ゲーム差で兄弟エレファンツが3位、最下位はトップから10.5ゲーム差で、昨年の年間王者のモンキーズ。
来年の春節休み6日・3連休は5回=行政院
行政院が策定した来年の公務員の勤務日程によると、来年の休日は114日となる。このうち春節休みは1月30日〜2月4日までの6日間。このほか3連休が5回(2月、4月、6月、9月、10月)ある。行政院が翌年の公務員の勤務日程を公表するのは9月下旬から10月初めが慣例だった。しかし今年から上半期中に公表することにしていた。
女優の陳妍希30歳、出世作は9月に日本公開
人気女優の陳妍希(ミシェル・チェン)が31日に30歳の誕生日を迎えた。4年前のデビュー作『聴説』の出演料はわずか5万台湾元だった。ところが2011年の『あの頃、君を追いかけた』の大ヒットで人気女優の仲間入りを果たした。最近出演した中国製映画の出演料は600万台湾元に上ったという。5月には初のCDアルバムを発表、6月にはミニコンサートを開催する。なお『あの頃…』は9月に日本公開が決まった。
彰化県長の実弟を収賄などで起訴
彰化地検は30日、収賄や横領の罪で卓伯源・彰化県長の弟の卓伯仲容疑者を起訴した。
卓伯仲被告は県長の弟であることを利用して県政に介入、県が発注したカレンダーやゴミ袋の製作にからんで受注業者から賄賂を受け取ったという。
台北観光スポット投票イベント AKB48メンバー3名、台湾へ!
(台北 1日 中央社)台北市の観光伝播局ではAKB48メンバー3名を台湾に招き、台北のグルメや文化を体験してもらう企画を打ち出した。誰が台湾に招かれるかはまだわかっておらず、今月6月末に公表されることになっている。
同局・台北旅遊網の日本語サイトではPR動画で、高橋みなみ、渡辺麻友、加藤玲奈が「台北の見どころ101」人気投票への参加を呼びかけている。投票参加者には台湾限定のAKBグッズとして渡辺直筆のサイン色紙などが当たる。
投票は、レトロな台北、温泉の台北、美食の台北の3つのテーマに分かれ、選ばれた3人が実際に体験している模様がBS日テレで特別番組として放送される。
台北旅遊網(タイペイ・トラベルネット)日本語サイトは( www.taipeitravel.net/jp/ )。
グッズを買いアイドルを追っかけ!日本マニア増加中=台湾メディア
台湾では10数年前に「哈日族」という流行語ができ、日本の文化を好む“日本マニア”をそう呼んできた。台北市内の繁華街・西門町の萬年商場というビルで、日本の雑誌や文房具・アイドルグッズなどを買い集め、カラオケでJ−POPを歌うなどして、満足していたとのこと。「だが現在の日本マニアは、現地に飛んで惜しまずにお金を使う」と、台湾メディアが報道した。
日刊紙「中國時報(チャイナ・タイムス)」は「日本好きな人間は、台湾でおとなしくしていない。日本に行ってコンサートや映画を見たり、スターを追っかけたり、グルメを楽しんだりと行動的だ」とし、「高校生はテレビやゲームで日本語を自主学習している子たちが多いが、日本語のウェブサイトの内容は理解できる。コンサートチケットの購入方法やお得クーポンの入手方法など、把握しているようだ」と伝えた。
例を挙げ「例えばジャニーズ・アイドルのコンサートチケットを購入するには、ファンクラブに入会することが鉄則。友人に頼んだり、親に相談したりする台湾の若者は多い。親がインターネットを使って、我が子のために高額なコンサートチケットを手配したケースが話題になったほどだ」などと報道。「松田聖子、SMAP、嵐、AKB48など、それぞれの年代を代表するアイドルファンを続けている台湾人は存在する。コンサートだけでは満足できなくなり、木村拓哉の母親が経営するショップや後藤真希の実家のレストラン、浜崎あゆみのお気に入りの店などを訪ねた台湾のファンがいた」と、海外のスターである日本の芸能人に夢中になっている台湾人が少なくないことを紹介した。アルバイトしたお金を使って、日本に行ってコンサートや映画を見る学生たちの姿が目立つようだ。
中國時報は続けて「現在の台湾では日本のドラマや音楽、本に雑誌、流行商品は、実は日本とほぼ同時に触れられるケースがほとんど」という現状を伝え、「日本の歴史・文化・思想・習慣は台湾に影響を与え、台湾人が日本好きなのは根付いている」と、とことん親日家であると訴えている。また「関西取材の時に訪ねた神戸牛の有名なレストランには台湾観光客がよく来店するそうだが、インターネットで予約を入れてくるらしい」といった、情報も掲載。中国語の話せるスタッフがいなくても、ネットを使えば確かに予約は可能だ。「台湾人を始め、円安の影響で日本へ旅行するアジア各国の人々がどんどん増えている」と報道を結んだ。
好きな芸能人に会いに行く行動的なファンのほかにも、ショッピングや美食などさまざまなテーマで、台湾人は日本を旅するのであろう。2010年10月には、東京・羽田空港と台北・松山空港を結ぶ便が就航し距離がぐっと近くなった。台湾の人々は円安の日本に来てもらい、個々の求める日本を思う存分楽しんでほしいものだ。
鴻海精密工業、日本にディスプレー研究開発拠点設立
台湾の電子製品受託生産大手、鴻海(ホンハイ)精密工業<2317.TW>は31日、日本にディスプレーおよびタッチパネルの研究開発(R&D)センターを設立したと発表した。
主力の受託生産は利益率が低く、ディスプレー事業を強化し事業の多角化を目指す。
新たなR&Dセンターは、台湾、中国に次いでアジアで3カ所目。投資額は明らかにしていない。
ホンハイの広報担当、ローラ・リュ氏は「堺工場に近く、ディスプレー事業の拠点であるため、日本での設立を決定した」と説明した。
漁船銃撃事件、中華民国台湾の調査団が帰国
台湾の漁船がフィリピン公船に銃撃した事件の調査チームが帰国した。今月9日、台湾の漁船がフィリピンの公船に銃撃され、漁業者一人が死亡した。中華民国台湾とフィリピンの調査団はそれぞれ、相手国を訪れて事件について調査を行った。
台湾の調査団は4日間の調査を終えて31日午後1時45分に帰国。調査では、フィリピンで漁船を銃撃した船への乗船調査、使用された銃器の調査、事件発生時の録画映像の取得、当事者への事情聴取などを行った。
調査の過程で、フィリピン公船の指揮官は、自分も発砲したことを認めたが、最初の一発は重機関銃でのものではなく、ばらばらの発砲だったと釈明した。また、事件に関わった沿岸警備隊の隊員は、波が激しく、燃料が切れそうだったため引き返したのであり、漁船で死者が出ていたとは知らなかったと話したという。中華民国は、非武装の漁船への発砲や、銃撃によって動力を失った漁船をそのままにしてフィリピン公船が現場を離れたことを非難している。
台湾の調査団は台湾・フィリピン刑事司法共助協定に基づいて双方の司法機関を通して調査協力を行ったと説明し、調査報告をできるかぎり早くまとめると強調した。
なお、馬英九・総統は31日午前、キリバス共和国のアノテ・トン大統領と会見した際、調査は最終段階に入っているとして、遺族たちの正義を回復できることに期待した。
蕭・前副総統:台湾の思いやりに日本はを感動
蕭万長・前副総統が、台湾の思いやりが日本を感動させたと話している。蕭万長・前副総統は31日、台湾の助け合い行動に関するフォーラムに出席してあいさつした。
蕭万長・前副総統は、台湾におけるソフトパワーは近年、絶えず強まっているとして、特に「思いやり」こそが台湾の社会で人を最も感動させるパワーだとの見方を示した。蕭・前副総統は、台湾南東部・台東の市場で野菜を売りながら寄付を続け、世界的にも注目された女性の陳樹菊さんなどを例に挙げ、台湾の社会のすみずみで黙々と善行に努める人たちの存在を指摘。
蕭・前副総統はそして、二年前に日本で起きた東日本大震災に触れ、台湾が発揮した思いやりは日本の人たちを大変感動させたと述べた。蕭・前副総統は先ごろ日本を訪れた際、日本の人たちは自分が台湾から来たことを知ると何度も礼を言ったと説明し、台湾の思いやりが国際的に評価されていることの現われだと強調した。
禁煙デーにあわせ、初の全面禁煙ゴルフ場
5月31日は世界禁煙デー。台湾中部台中市にある豊原ゴルフ場は世界禁煙デーを翌日に控えた30日、施設内の全面禁煙を宣言した。台中市衛生局の黄美娜・局長は30日の朝、このゴルフ場のグリーン上でパットを打って、台湾初の「全面禁煙」ゴルフ場誕生を宣言、より多くのスポーツ愛好者が、煙害の問題を重視し、ともに煙害のない環境づくりを推進しようと呼びかけた。
豊原ゴルフ場の張炳坤・総経理は、禁煙にすることで顧客が減ることは考えないようにしているとして、「喫煙しないことがもっとも健康的なことだ。だから、ここへ来る人すべてが別の人が喫煙することで、不本意にタバコの煙を吸い込んでしまう『二次喫煙』を避けられるようにしたい」と話した。
台中市衛生局によると、台中市の成人のうち喫煙する人は17.3%で、台湾の行政院直轄五都市のうち二番目に少ない。1位は台南市の15.4%。
一方、行政院衛生書国民健康局の邱淑媞・局長は30日、世界禁煙デーの記者会見に出席、タバコの価格引き上げは禁煙に努める人を助けるとの見方を示した。邱・台中市衛生局長は、台湾では25歳から49歳までの壮年男性のうち半分がタバコを吸っており、平均で1ヶ月に台湾元2100元(日本円約7000円)あまりをタバコに費やしていると指摘。さらにビンロウと呼ばれる嗜好品の費用も加えると、喫煙は、家族に「二次喫煙」を強いる他、家計にも大きな影響をもたらすと説明、タバコの値段が上がることは、禁煙する人を増やし、末端の人たちの家族や家計を助けることになると訴えた。
台湾高速鉄道、夏休みは大学生らの優遇拡大
台湾新幹線こと台湾高速鉄道が、夏休みの季節に入るのをにらんで、大学生や専科学校の学生を対象にした優遇プランを拡大する。台湾高速鉄道は31日、7月1日から9月1日までの、大学生・専科学校学生優遇プランを発表した。
台湾高速鉄道ではすでに、これらの学生を対象に、ラッシュ時以外で特定の列車、週に212本について、3割引から5割引のサービスを行っている。7月からはこれを拡大、3割引を14本、5割引を23本増やし、3割引が158本、5割引が91本のあわせて週249本とする。予約は6月4日から受け付ける。
台湾の学校では、8月から翌年の7月までが一つの年度となっており、一学期の始業は9月。
2013年の台湾の富豪トップは蔡衍明・旺旺総裁、『フォーブス』誌
米『フォーブス』が発表した2013年の台湾の富豪ランキングトップ50によると、トップは旺旺(Want Want)グループの蔡衍明・総裁で、資産総額は106億米ドルに達した。同総裁は2年連続でトップとなった。
また、2位は富邦金融控股の蔡万才・総裁とその家族で資産総額は81億米ドルだった。
2011年に資産総額88億米ドルでトップを飾った王雪紅・陳文?夫妻は、2013年の資産総額が22億米ドルでトップ10から外れ、13位となった。
台北市の空軍総部跡地の再開発計画、行政院がストップ
行政院は29日、台北市の空軍総部跡地の再開発計画を停止した。この計画は行政院経済建設委員会が進めていたもので、台北市仁愛路3段に位置する2万1000坪の土地が対象。ここに日本の六本木に似たオフィス、ショッピングモール、ホテルなどの機能を兼ね備えた複合施設となる「台北城中城」を建設することを目指していた。
これについて江宜樺・行政院長は、この土地は台北市の最も価値を持つ場所にあり、その開発は慎重に考えて企画すべきであり、都市の未来の長期的な発展を考慮したものでなければならず、このため今後は財政部と国防部が責任を負い、行政院経済建設委員会が支援する形で開発の方向を検討するよう指示すると表明した。
同院長は、空軍総部跡地の再開発計画を停止したことについて、光華社区(金山南路2段、杭州南路2段、金華街)、双子星(市民大道、重慶北路)の再開発計画と地理的に近く、開発内容がいずれも大型ショッピングセンターを含むものとなっており、個別に見れば問題はないが、総体的に見ると重複しており、このため財政部に対して3つの場所が相互補完関係を構築できるよう3つの開発計画の再検討を指示すると語った。
DRAM業界Q2は全面増益、価格上昇が追い風[IT]
製品価格上昇に伴い、台湾プラスチックグループ傘下のDRAMメーカー、華亜科技(イノテラ)と南亜科技(ナンヤ)は第2四半期の利益が大幅に増えるとの見通しを、業界関係者らが明らかにした。メモリーモジュール大手の威剛科技(エーデータ)、創見資訊(トランセンド)もそろって増益となりそうだ。
5月31日付経済日報によると、第2四半期の純利益は、華亜科が35億台湾元(約118億円)、南亜科は20億元で両社合計で60億元に迫る見通し。証券筋によると、別のDRAMメーカーの瑞晶電子(レックスチップ)や華邦電子(ウィンボンド)も利益確保の見通し。数年ぶりに業界全体が黒字となりそうだ。
業界関係者によると、4月はDRAMの買い手が調達を手控えたこともあり、メーカー各社は生産力を増強せず、安値での出荷を見送った。加えて、サムスン電子が自社製スマートフォンやタブレット端末、スマートTVへ波及しないよう汎用(はんよう)DRAMの価格を抑えたことが手伝って、4月のDRAM価格は極めて小さい値動きに終始した。
ところが5月に入り、サムスンと米アップルがDRAMを囲い込んだため供給が不足し始めた。ノートPCのOEM(相手先ブランドによる生産)各社も5月中旬からDRAMの調達を始めたこともあり、2年ぶりの高値へと上昇した。
市場調査会社の集邦科技(トレンドフォース)によると、30日現在の「DDR3・4GB・DRAM」は1個3.3米ドル(約333円)、「DDR3・2GB・DRAM」は1.81米ドルの高値になった。前月に比べ1割近い値上がりだが、品不足のためサムスンも騰勢を止められない。
集邦科技によると、価格上昇が後押しして、世界のDRAMの生産高は前年比30%増える見通しだ。過去2年間続いた製品の値下がりと生産縮小の苦境からようやく脱却できそうだ。NAND型フラッシュメモリーも携帯端末の需要拡大と価格の下げ止まりで、今年の生産高は前年比27.2%増の257億米ドルになるとみられる。
台湾電力、きょうから夏季料金 平均的家庭で月440元増
台湾電力公司では6月1日から9月30日まで夏季電気料金調整を実施する。これにより、平均的な家庭で使用量が月当たり95度(kWh)増えれば、夏以外の季節に比べてひと月に440台湾元余り(約1500円)高くなる計算になる。
台湾の電気使用量は平均的な一般家庭の場合、夏は月あたり397kWh、夏以外は302kWh。1kWhにつき12〜25%増しの夏季調整で、95kWhの増加で計算すると441元多い出費となる。
9月の夏季料金調整期間が終わると、今度は10月から値上げも予定されているが、こちらは大量使用者に向けてのもので、2カ月合わせて660kWh以下の一般家庭では1600元以内ですみ、この値上げの影響はないという。
元楽天のリンが3勝目 完全復活の予感/台湾プロ野球
台湾プロ野球は31日、モンキーズ2−5エレファンツ(台中インターコンチネンタル球場)、ライノズ3−1ライオンズ(台南球場)の2試合が行われ、エレファンツの先発右腕、リン・オンユ(林恩宇)が2006年9月以来最多の8三振を奪うなど、7回を無失点に抑える好投で今季3勝目を挙げた。
150キロ台の速球にスライダーやフォークが武器のリンは2005年、コブラスに入団、12勝(8敗)、防御率1.72で新人王、最優秀選手、最優秀防御率、ベストナイン、ゴールデングラブ賞の5冠に輝いた。2006年12月、台湾プロ野球を代表する豪腕として楽天と契約、2007年4月に一軍デビューを勝利で飾ったが、肩の故障もあり2009年11月戦力外通告を受けた。
2010年の台湾球界復帰後はひじを痛めるなど、ファームでの調整が続いていたものの、今年は開幕から先発ローテーションに入り、チームの3年ぶりの優勝に欠かせない戦力として期待されている。31日現在の成績は3勝3敗、防御率3.59。
台湾、心臓突然死に備えてAED設置に取り組み 「一人でも多く救おう」
台湾では心臓疾患による死亡者数が十大死因のうち2位(2011年)を占めているという現状を受け、行政院衛生署では2015年末をめどに自動体外式除細動器(AED)を人口10万人あたり44台設置することをめざしている。
衛生署では、心臓停止患者に対し1分間以内に電気ショックを与えることができれば救命率は90%に達するが、処置が1分遅れるごとに生存率は7〜10%下がるとし、AEDの使用で約15%の死亡率が抑えられるとしている。台湾の心停止患者は毎年約2万人余りおり、AEDの使用で年間約3000人が命を失わずにすむことになる。
また実際に、近年、救急車にAEDを備えるようになってからは、患者の生存率がこれまでの1%未満から5%に上がっているという。
衛生署では今後、駅やバスターミナル、長距離交通機関、観光エリア、学校など人が大勢集まる場所を対象にAEDを設置するとしている。
ひったくりに遭った中国女性、台湾の警察を絶賛
台湾を訪問中の中国大陸女性が先日ひったくりの被害に遭ったが、通報からわずか1日ほどで犯人は御用に。初めて目にした台湾警察のスマートで鮮やかな犯人逮捕に、女性は「大陸では考えられない」とたいそう感激していたという。
30日付の「中国時報」によると、この女性は、台湾に暮らす親戚を訪ね約2カ月前に福建省福州からやってきた郭さん(44)。28日早朝、台中市の路上を歩いていたところ、後ろからやってきたバイクに乗った男に現金2万台湾元(6.7万円)余りなどが入った手提げバッグをひったくられた上、もみ合った際に転んで顔などに擦り傷を負った。
郭さんの親戚や友人も大陸で同様の被害にあったことがあり、毎回通報しているものの犯人がつかまったことは一度もない。半ばあきらめつつ通報したところ、翌日には犯人が捕まったとの知らせが届いた。2万元はすでに跡形もなく消え、バッグの取っ手はちぎれてしまっていたが、郭さんは「台湾の警察はすごい!」と感動しきりでお礼の言葉を繰り返した。
犯行に使われたバイクは事前にナンバープレートが取り替えられていたが、警察は監視カメラの映像からひったくりの前科がある犯人の男(23)を割り出した。
台湾、“毒入りでんぷん”問題で今後の対策打ち出す
今月中旬、大手コンビニのおでんから人体に有害なマレイン酸が検出されていたことが報道で明るみとなり、その後の調査でおでん以外にもおやつやスイーツなど台湾を代表するグルメの多くにマレイン酸入りのでんぷんが使用されていたことがわかった。これを受けて行政院衛生署は27日、問題のでんぷん225.69トンの廃棄処分を発表、また29日には行政院が今後の対策を説明した。
行政院では国民の食の安全を守るため、法務部では化学原料を扱う業者が食品製造者に対して食用ではない化学原料を任意に販売することの禁止を検討、消費者保護処では食品トラブルの解決と指導を強化、衛生署では早急に方針を策定し、違法製品の廃棄処分や違法行為のあった業者の厳罰を行うとしている。また、外交部および経済部貿易局はただちに海外代表機関に対して、これまでの経過や対策について説明するとした。
台湾では化学物質の管理は環境保護署、労工委員会、経済部、衛生署などの各部署で行われているが、行政院では今後、関係省庁にまたがる総合的な管理体制を構築したいとしている
中国人客、お供え物を堂々盗み逮捕=台湾
廟の供え物として参拝者が持ち寄った食べ物などをまるごと持ち去った中国大陸客が逮捕されていたことが分かった。台湾の人のみならず、同じ大陸からの旅行客も「普通はそんなことはしない」とあきれている。
「聯合報」が報じたところによると、この大陸女性(59)は台湾に嫁いだ娘に会うため3月に個人で来台、5月末までの滞在を予定していた。女は今月25日、台北市内の龍山寺(=写真)を訪れ、お堂に並んだテーブルに積まれた食べ物を片っ端から用意していたビニール袋に詰め、足早に立ち去ろうとした。
270年以上の歴史を誇り観光スポットとしても知られる龍山寺は、さまざまな神様を祀り地元の人々の厚い信仰を集めており、この日は土曜の午後とあって、旬のライチやパイナップル、縁起物のチマキなど様々なお供え物が所狭しと並べられていた。
女は警察の取り調べに対し、「他の人も持ち帰っていた」「大陸の廟ではみなこうしている」と釈明、悪意はないと強調したが、参拝客が持参したお供え物を持ち帰ることはあっても、他者の奉納品に手をつけるのがタブーであるのは大陸も同じ。一部始終を目撃した警備員は「明らかな窃盗行為だった」と話している。
「海角七号」大阪版 対日窓口新会長の母親、今年想い出の地訪問へ
このほど台湾側の対日本窓口機関・亜東関係協会の新会長に就任した李嘉進氏(=写真)。その両親は戦時中の日本・大阪で知り合って結婚した。この日本統治時代と現代をまたぐカップルの物語を、27日付け中国時報が4年前大ヒットした台湾映画「海角七号/君想う、国境の南」になぞらえ、李会長のインタビュー内容とともに伝えている。
物語は日中戦争勃発後、ちょうど太平洋戦争が始まる頃で、主人公は李会長の父親、李樹林さんと母親の黄錦雀さん。李さんは当時、“改姓名の許可”政策で木村樹一と名乗っていた。
日本植民統治時代の台湾から、李さんは昭和15(1940)年兵庫に、黄さんは17年に福井に渡って働き始めた。この時代、日本の二等国民扱いされていた台湾の出身者にとって、自ら進んで日本内地に赴き働くことは向上心と努力の証でもあった。
戦争の影が濃くなると各地の工場は閉鎖を余儀なくされ、李さんと黄さんはそれぞれ大阪の職場に移って働き始めた。
二人が出逢ったのはそんな時。昭和19(1944)年に知り合いを通し、結婚相手として紹介された。李さんは写真をひと目見るなり話を決め、500円の大金を婚礼準備金として贈った。当時、厚生省が交付した職業手帳によると、昭和16年の李さんの日当たり工賃は3円20銭で、かなり有能な働き手だったことがうかがえる。
結婚後、二人は大阪市生野区大瀬町一丁目(当時)に居を構え、長男の李嘉亮さんを生んだ。非常時で生活は苦しかったが、若い夫婦は小さな幸せをかみしめていた。
敗戦後は華僑団体を通して中華民国国籍への変更を行い、木村樹一から李樹林へと名前を戻して一家で台湾に戻った。大瀬町での二年間はそれっきり語られることはなかった。
しかし、「数年前、父が亡くなってからというもの、母は毎日のように当時の写真を見ながら物思いにふけったり昔話をするようになった」と李会長。老いた母親を想い出いっぱいの大瀬町一丁目に連れて行こうと思い立った。
とは言え、あれから70年ほど経っている。前もって台湾とゆかりの深いジャーナリスト・野嶋剛さんに相談したところ、大阪市生野区の熱心な協力の下、大瀬町一丁目エリアの住宅五棟を探し出すことができた。建物自体はとうの昔に改築されているものの、黄さんご自身に昔の街並みの面影や夫婦の想い出を少しでもたどってもらえたらとしている。
台北・猫空ロープウェイ きょう6月1日運行再開/台湾
台北市文山区の観光地を結ぶ猫空(マオコン)ロープウェイの今年度のメンテナンスが終了し、きょう1日から運行が再開されることになった。
同路線は先月13日から31日までの20日間近く、年に一度の大規模検査と修理が行われていたがこれが全て終わり、きょうから営業再開となったもの。
ロープウェイを運営している台北捷運公司では、市民に現地での混雑を避けるため乗車券のネット予約を呼びかけているほか、6月1日〜8月31日は夏季限定「猫空ロープウェー往復お得切符」を売り出し、この乗車券の提示で猫空観光エリア21店の割引が受けられるキャンペーンも行っている。
日台観光サミット開催 安倍首相、録画挨拶で台湾震災支援に感謝
「2013日台観光サミットin三重」が5月31日、三重県志摩市で開催され、ビデオを通した挨拶で安倍晋三首相は、台湾は日本の重要なパートナーであり、今回の観光サミットを通して日台の観光交流がさらに強化されることを期待すると述べた。
日台観光サミットは2008年より台湾と日本で持ち回りで行われているもので今回で6度目。日本観光振興協会の西田厚聡会長、台湾観光協会の頼瑟珍会長、中華民国交通部観光局の謝謂君局長、鈴木英敬三重県知事はじめ、観光業者など台日双方から200人余りが参加した。
安倍首相は会場で放映された録画の中で、一昨年の東日本大震災の際、日本に温かい支援の手を差し伸べてくれた台湾は、民主・自由・法治という日本と同じ価値観を有する重要なパートナーで人的な交流の規模も年々拡大していると指摘した。また、井手憲文観光庁長官も、日台の絆は世界で最も強く、去年の人的往来は延べ299万人と記録を更新しているが、今後さらに増加が見込まれるとした。
これに対し、台湾観光協会の頼会長は、台日観光交流は人数だけでなく、その形もバラエティーに富んだものとなり、新しい段階を迎えつつあるとし、人的往来が400万人を超えることを期待したいとした。
会議では日本旅行業協会や台湾交通部観光局国際課、台湾観光協会の代表や担当者らによる日台観光の現状などについて発表があり、午後には参会者同士の意見交換が行われた。
今回サミットの開催地となった三重県について沈斯淳駐日代表(大使相当)は、同県は伊勢神宮や鳥羽水族館、ミキモト真珠島、伊賀の忍者、鈴鹿サーキットなど魅力たっぷりで、台湾とは観光面での協力が着実に進んでいるほか、経済投資面でも新たな成果が出始めていると述べている。
【 台日観光交流の規模 】 交通部観光局によると、2012年に台湾から日本を訪れた旅客は延べ156万300人(前年比37.3%増)、日本から台湾へは143万2315人(同10.62%増)で、台日合わせて299万2615人にのぼる。同局では3年後の2016年に400万人達成を目標に掲げている。
台湾行政院、2014年祝祭日発表 “3連休”5回+“6連休”
行政院人事総処は30日、中華民国103年(2014年)の公的機関の勤務日および休日・祝祭日を発表した。これによると、2014年の休日は全部で114日間。また、3日以上続く連休は6回となる。
3日以上の連休は6連休の旧暦の除夕(大みそか)・春節休暇(1/30〜2/4)、また、3連休は、2・28平和記念日(2/28)、児童節(子どもの日)・民族掃墓節(清明節)(4/4〜4/6)、端午節(5/31〜6/2)、中秋節(9/6〜9/8)、および、国慶日(双十節・辛亥革命記念日)(10/10〜10/12)の5回。
台湾の祝日は現在全部で9日あり、2001年からは公的機関の完全週休2日制が導入されている。ただし、伝統行事に基づく祝日は旧暦によって定められ、毎年日付が変わるため、行政院人事総処が翌年のカレンダーを事前に公表する。
今回のカレンダー公表は例年より3カ月以上早く、企業や国民が早めにスケジュールを立て休暇を有効に使うことができるようになっている。