中租、日本の太陽エネルギー市場進出を計画
中租(チャイリース)グループは、来年には傘下の中租迪和が台湾企業と提携して日本の太陽エネルギー市場に参入する計画で、積極的に事業範囲の拡大を図っている。中租グループの辜仲立総裁は来年の景気は今年よりも回復するとし、日本以外にも上海の自由貿易試験区への進出も考慮していると説明した。
新光三越、来年中国で新店舗
新光三越の呉東興董事長は20日、百貨店市場はすでに飽和状態にありし、毎年の成長が1%〜2%にとどまっているため、来年は中国・蘇州と成都に新店舗をオープンさせる計画があると語った。同時に台湾で業績の振るわない店舗があれば撤退も含めて考慮にいれ、事業規模を調整するとした。
台湾と米国が原子力平和利用協力協定
台湾とアメリカは米国時間の20日、台湾への核燃料供給に関わる「原子力平和利用協力協定」を締結した。双方がそれぞれ国会での承認を経たあと発効する。台湾は現在、アメリカと1972年に署名し、74年に改訂された「台米民間原子力協定」に基づき、核燃料や重要な核施設をアメリカから輸入し、台湾の原子力発電関連施設に供給している。同協定は来年6月22日に40年の期限満了を迎えるため、今回の協定締結となった。
11月海外受注高、411億ドルで過去最高
情報通信機器と電子製品の好調な受注に支えられて、11月の台湾の海外受注高は前年同月比0.8%増の410億5000万米ドルと、過去最高を記録した。経済部によると、クリスマスに向けた需要の拡大やスマートフォンなどの携帯機器の受注増加などで、11月の情報通信機器の受注額は117億4000万ドル(7.3%増)と過去最高だった。
台鉄レトロの特急電車復活
基隆での巨大アヒル「ラバーダック」の展示に合わせ、台湾鉄道は初代自強号(特急)として活躍し、現在は定期運用を退いているEMU100型電車をリバイバル運行させている。同車両は「英国の貴婦人」の愛称で親しまれた人気車両で、復活初日となった21日は、基隆駅のホームに多くの鉄道ファンが集まり、興奮した様子で写真に収めていた。
台湾が世界4位に上昇、日本は2位=野球ランキング
国際野球連盟(IBAF)が発表した今年度の最終世界ランキングで、台湾と日本はそろって前年より1ランク上昇、それぞれ過去最高の4位と2位となった。台湾は今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で初のベスト8進出を果たすなどの好成績により、年間累積548.48ポイントで念願の世界4強入りを達成した。日本は昨年は3位だった
三谷幸喜が来台、「林志玲と仕事したい」
映画「清須会議」の台湾公開に先駆けた21日、脚本・監督を務めた三谷幸喜が来台、ファンの座談会や記者会見などを実施した。今後最もタッグを組みたい芸能人は誰かと問われると女優の林志玲の名を挙げ、カレンダーを贈られるとデレデレになって「恥ずかしい」と感想を語った。3度目の訪台となる三谷だが計5日程度の滞在経験しかなく、次回はしっかりと理解したいとの考えを示した。
台湾会社員の8割近く クリスマスイブに独りぼっち
クリスマスイブがあと2日と迫る中、大手求職サイト、「1111人力銀行」が21日発表した調査によると、約8割の台湾会社員は独りで聖夜を過ごすことがわかった。
調査によると、77.17%が1人でクリスマスイブを過ごす予定と答え、理由としてはそのうちの62.1%が「一緒にクリスマスイブを楽しむ相手がいない」、残り15.07%が「相手がいても、仕事の関係で一緒に過ごせない」と回答した。
調査報告では、仕事の忙しさのあまり会社員が異性と交際する時間がなく、恋愛感情を犠牲にしてきため、仕事場では結婚適齢期を過ぎた男女が増加し、孤独感から「休日恐怖症」まで“発症”する人も見られると分析している。
人力銀行の関係者は、会社員は忙しい仕事のあとも、社交イベントに積極的に参加すべきとし、仕事と私生活の釣り合いを保つことの重要性を強調した。
この調査は12月4日から18日まで行われ、657人から回答を得た。
巨大アヒルに暗雲 関連商品めぐり生みの親と企画側が対立
今月21日から基隆港で公開が行われている巨大アヒルこと「ラバーダック」をめぐり、生みの親とされるオランダの芸術家、フロレンティン・ホフマン氏と基隆のイベントのプロデュースを担当していた范可欽氏の間で意見の対立が発生している。ホフマン氏は21日の記念セレモニーに欠席し、范氏は22日になり不満を表明するなど、和解の糸口は見えていない。
基隆の巨大アヒルは当初、360度回る“回転展示”をするとして注目を集めたが、主催側は15日、ホフマン氏のシンプルで静的なものとするラバーダックの芸術理念を尊重して“固定展示”へ変更することを発表。また、基隆市政府は18日、范氏がイベントに関する市との話し合いに応じず、不便が生じたとして協力関係の中止を言い渡したところ、范氏からプロデューサー職を自主辞任してきたとしている。
またホフマン氏は訪台予定だった20日になり、記念グッズや関連商品が自身の許可がないまま販売されることなどに不満だとして、台湾訪問の中止と21日のオープニングセレモニーへの欠席を表明。展示自体は新しいプロデューサーと主催者側の尽力の下、予定通り始まったが、幸先の悪いスタートとなった。
一方で范氏は21日、契約書には基隆で他社のアヒル人形などを販売してはならないという明記はなかった、ホフマン氏のアヒルは台湾では特許を取得していないなどと反発。22日にも記者会見を開き、本来主催側は10万個のオフィシャル商品を輸入しようとしたが、総額3000万台湾元(約1億443万円)のロイヤルティー支払いが必要とされ、結局1万3000個分の購入にとどまったと他社商品販売の経緯を説明した。
そのほか、高額なロイヤルティーに対して「これが商業的行為でなければ、なにが商業行為に当たろう」と批判したほか、以前ホフマン氏に商品の扱いに関してオフィシャル商品以外の販売と、法律的措置に関する質問をした際には言葉を濁し、具体的な回答を得られなかったと語り、過去の展示においても実際には取締りなどの目立った対応はしていなかったと指摘した。
今年の訪台旅行者数、目標の770万人突破 800万人到達なるか
交通部観光局は22日、今年の訪台旅行者の目標人数である770万人を21日に達成したと発表した。クリスマスや年越しなどの年末の旅行需要を目前に控え、今年中に800万人の大台を突破できるか注目される。
観光局によると、今年台湾を訪れた770万人のうち約7割が観光での訪台としており、最大の“お客さま”である中国大陸からの旅行者は、今年1月〜11月の合計だけで昨年1年間に来台した258万6000人をすでに超えているという。
日本市場は第2の“お得意さま”で、今年は円安の影響により旅行者数が一時期低迷したものの、「台北101と東京スカイツリー」、「台湾鉄道平渓線と江ノ島電鉄」、「玉山と富士山」など、観光協力関係の締結による積極的アピールで9月以降回復傾向にあり、今年の訪台日本人数は140万人を突破するだろうと予測している。
観光局では、今月31日までの訪台旅行者数は約798万人と見込んでおり、クリスマスや年越し需要に望みをつなげたい考え。同局では800万人目の来台者には80種類以上の歓迎プレゼントを準備するとしており、内容については“台湾製”または“台湾で使用できるもの”と説明している。
昨年記念すべき700万人目の訪台者となったのはマレーシアから訪れた女性で、その際は約30万台湾元(およそ104万円)相当の商品などが贈呈された。観光局によると、800万人目の出現が予測された時点で桃園、松山、高雄の各空港や主要な港などに係員を配置し、出迎えの準備に取り掛かるとしている。
旧正月休み、懐かしさを感じる日本の地方都市へ旅行
中国と同じく、新年を春節といい旧暦で祝うのが台湾。2014年の旧暦は1月31日が元旦で、前日の30日から2月4日あたりまでが春節休暇。旅に出る人が多いシーズンで、現地メディアが「最近はノスタルジックな旅が人気」と日本の地方都市に注目した。
「台湾今日新聞網(NOWnews)」によると14年の春節旅行は、温泉と維新の旅を組み合わせた日本のプランを打ち出している旅行会社がいくつかある、とのこと。「“明治維新を感じる都市と温泉”という中国・四国ツアーを設定した会社は、江戸時代の風情が感じられる内容を吟味し、“また海上のアルプス”と呼ばれる青海島を案内する」そうだ。「国の史跡に指定されている萩城で江戸時代に触れ、秋芳洞という鍾乳洞や青海島で美しい日本の景色も楽しめる」プランになっている。人気の温泉旅館の予約も取れるとのことで、東京や大阪など日本の都心部を訪ねる旅行とは違った、地方都市の楽しみ方を提案している。
調べたところ山口県と台湾を結ぶ航空便は就航しておらず、福岡県もしくは広島県発着便を利用し行き来する方法になると思われる。だが12年7月に美祢市が台北観光・交流事務所を開設したり、山口県内の企業が台湾で商談会を開いたりなど、交流は年々活発化している様子。今後も人の行き来が増える見込みがあり、台湾と山口県の関係が強まりそうだ。
ハワイの海で紛失のカメラ、台湾海岸で発見 持ち主に返却
米国人観光客がハワイでのスキューバダイビング中に紛失したカメラが5000マイル(約8047キロ)以上離れた台湾の海岸に漂着し、持ち主に戻される珍事がこのほどあった。
カメラをなくしたのは2007年の8月。今年3月に台湾の中華航空職員2人が海岸で見付け、拾っていた。
カメラの表面などには貝類などが付着していたが、カメラ機能やバッテリー、メモリーカードは作動したという。
2人は、収められていた写真を調べ、ハワイ・マウイ島に登録されている双胴船で名前を見付けていた。
中華航空はその後、交流サイト「フェイスブック」上に「尋ね人」のページを設け、2日後にカメラの持ち主が判明した。
身長175センチ 世界最大のバービー人形が登場/台湾・桃園
桃園県内のショッピングセンターにアメリカ本社公認の巨大バービー人形が21日、お目見えした。身長175センチ、本物の約6倍の大きさで、訪れた買い物客らの目を楽しませている。
ショッピングセンター、台茂購物中心(タイ・モール)の苗延梅社長によると、このほど500万台湾元(約1740万円)を投じて2階建てのクルーザー風の展示空間を制作。ファッション性のあるパーティーとカジュアルな休暇をイメージした雰囲気を演出したという。
普段台湾の平地では見られない雪が舞う装置が組み込まれた展示ブースにたたずむ華麗なバービー人形に、子供だけでなく大人も足をとめて写真撮影に興じており、中にはこのためだけにわざわざ訪れた人もいたとか。
タイ・モールによれば展示は2月16日までで、クリスマスや旧正月、バレンタインデーなどの雰囲気を盛り上げるとしている。
台湾鉄道レトロ特急電車復活運転 ファン大興奮
基隆での巨大アヒル「ラバーダック」の展示に合わせ、台湾鉄道は初代自強号(特急)として活躍し、現在は定期運用を退いているEMU100型電車をリバイバル運行させている。同車両は「英国の貴婦人」の愛称で親しまれた人気車両で、復活初日となった21日は、基隆駅のホームに多くの鉄道ファンが集まり、興奮した様子で写真に収めていた。
第1便は21日午前9時52分に基隆駅に到着。気温11度、時おり強い雨と冷たい風が吹き付けるホームには多くの鉄道ファンがつめかけ、優雅な車体が姿を見せるとしきりにシャッターを押していた。中には「EMU100のために朝7時に基隆に来た」と話す人も。このほかラバーダックの公開に合わせてアヒルのスペシャル塗装が施された電車にも多くの人が記念写真を撮影していた。
台湾鉄道によるとEMU100型電車の復活運転は12月21日〜2月8日までの土日と、1月1日、31日、2月3日、4日に行われ、それぞれ3本運行される。停車駅は樹林・板橋・台北・松山・南港・七堵・基隆の各駅。
JR九州乗務員ら、台湾新幹線での研修終えて涙のお別れ
JR九州の客室乗務員5人が台湾での実務交流を終え、21日帰国の途についた。5人は台湾がすっかり気に入り、涙する人もいた。
この相互交流は台湾高速鉄道とJR九州で、客室乗務員のスキルアップと鉄道会社の知名度向上をはかるため行われているもので、日本人乗務員5人の研修が台湾で今月9日から始まった。
5人は日本語のできる台湾高鉄側の乗務員とペアを組んで列車に乗り込み接客業務を体験。中国語での簡単な会話にもチャレンジして乗客からも好評だった。
2週間の研修が終わり20日に行われた修了式では、台湾高鉄の欧晋徳会長が挨拶の中で今回の交流で鉄道協力の新しい1ページが切り開かれたとし、今後も各界の声に応えるべく鉄道同士の協力提携を続けていきたいとの考えを示した。
日本人乗務員らは今回初めて台湾を訪れ、研修期間中は毎日、台湾高鉄の乗務員らと生活を共にし、台湾の食事も気に入ってすっかり台湾が好きになったといい、修了式では涙していた。
乗務員の1人、有須田知美さんは声を詰まらせながら、台湾ではお世話になりいろいろ学んだとし、研修の期間があまりに短く日本に帰りたくないほどだと語った。また、“謝謝(シエシエ)”と何度も言う以外、どうやってお礼の気持ちを伝えてよいかわからなくて悔しいと述べた。
この5人は21日、帰国の途についたが、来年1月13日、今度は台湾高鉄の乗務員5人がJR九州へ赴き交流する。
中信金、東京スター銀と台湾人寿買収を承認[金融]
金融グループ大手の中国信託金融控股(中信金)は20日に開いた臨時株主総会で、東京スター銀行と生命保険の台湾人寿保険(台湾人寿)2社の買収を承認した。これを受けて、台湾人寿の朱炳イク董事長(イク=日の下に立)董事長は、買収後の中信金の利益が、3年後に300億台湾元(約1,044億円)を超えるとの見通しを示した。22日付経済日報などが伝えた。
臨時株主総会での決議によって、中信金は東京スター銀行の株式98.16%を520億円で取得、日本進出が実現する。また台湾人寿については、金融当局の審査を経て、来年3月に同社の普通株式1株に対して中信金の普通株式1.44株を割り当てる株式交換を実施し、株式100%を取得する。朱董事長は21日、5,000人の従業員を前に「買収後、台湾人壽と(中信金傘下の)中国信託人寿(中信人寿)を合わせた保険資産総額は来年末には7,000億元に達するだろう」と述べた。その上で、中信金全体の利益は来年200億〜250億元となり、3年後には300億元を突破するだろうと強調した。
中信金は、買収後台湾人寿と中信人寿の両ブランドを併用し、2年以内をめどに両社を合併、台湾人寿を存続会社とする方針だ。
台湾で大規模麻薬密輸、桃園と高雄で摘発
検察や関務署台北関(台北税関)などは21日、台湾桃園国際空港で宅配便として香港から空輸された女性用のブーツの中に隠されていた薬物200キログラム以上を押収、受取人に指定されていた男を逮捕した。また、23日には高雄市内でも同じ種類の薬物250キログラムの密輸が摘発された。
警察の発表によると、21日未明に香港から到着した4便分の宅配用貨物の中に同一人物を送り先とする大量の女性用ブーツが見つかり、これを調べたところ靴の乾燥剤として偽装されたケタミン(=写真)が発見され、244箱が押収された。
ブーツに仕組まれた薬物は計195.31キログラムで、末端価格にして約5億台湾元(17億4100万円)に相当するとみられており、未開封の荷物の約30キログラムと合わせて200キログラムを超えるとされ、近年で最大規模の航空貨物による薬物密輸事件となった。
警察では21日、荷物の受取人に指定されていた男を逮捕。翌日、取り調べを経て桃園地検に移送し、背後グループの存在などを含めて引き続き調査を行っている。
なお、きょう23日には密輸グループに関する情報をつかんだ法務部調査局が、南部の高雄市で輸入消火器名義のコンテナの中に約250キログラム、末端価格5億元以上とみられるケタミンが隠されているのを発見し押収した。