中国の外国為替管理局は30日、海外でも使うことができる「銀聯ぎんれんカード」で、年間の現金引き出し限度額を新たに設けると発表した。
10月1日から導入する。同日から「国慶節」の大型連休に入り、中国人観光客が日本など海外で家電製品などを大量に買い込む「爆買い」に影響する可能性もある。
今年(10~12月)は年間5万元(約95万円)、来年からは10万元(約190万円)を上限とする。これまでは1日あたり1万元の上限が設定されており、年間換算では365万元だった。海外で銀聯カードを使うと、現金は現地通貨で引き出せる。
日本国内でも銀聯カードで決済できる店が増えているが、カード決済の制限額はない。ただ、現金だけ扱う店への影響が予想される。
同局は「最近、海外で頻繁に、大量の現金を引き出す異常なケースが見られるため」と理由を説明している。