80年代にアイドル的な人気を博したロックバンド「チェッカーズ」の元リーダー・武内享(53)の息子2人が、大麻取締法違反の疑いで警視庁少年事件課に相次いで逮捕されていたことが30日、分かった。
武内は1日に更新したブログで事実を認め「オレの長男と次男が大麻取締法の容疑で逮捕されました」と記した。
逮捕されたのは、東京都世田谷区の無職の兄(21)と、東京都内の私立高校3年の弟(18)。弟は兄から渡された乾燥大麻を、自身が通う高校で同級生(17)に譲り渡していた。この同級生は7月末に同法違反容疑で逮捕され、保護観察処分となった。3人とも容疑を認めているという。兄の逮捕容疑は6月26日午後5時ごろ、1人暮らしをしている自宅で、乾燥大麻0・516グラムを譲り渡した疑い。9月30日に逮捕された。
少年事件課によると、弟は6月29日午前8時45分ごろ、同級生に乾燥大麻0・516グラムを約7000円で譲り渡したとして9月9日に逮捕。「小遣いが欲しかった」と容疑を認めている。兄からは昨年末から計10回にわたり大麻を無償で受け取っており、値段はインターネットで調べて決めていたという。一般的に乾燥大麻は1グラム5000円前後で取引されていることが多いとみられる。
弟は同級生に3回にわたり販売していたほか、数人の同級生にも譲り渡したことをほのめかしている。仲間内でも吸引したと話しているという。同課によると、同級生から大麻とみられる薬物を見せられた別の男子生徒が、教諭に相談した。
武内は藤井フミヤ(53)を誘い、1983年にチェッカーズを結成。ギターを担当した。92年にグループ解散した後は、ケミストリーらをサポートしたり、プロデュースするなど裏方として活動している。