麻生太郎が殺されるのか知らないが、(展開を)楽しみにしているよ」。麻生太郎財務相は2日の記者会見で、愛読する漫画「ゴルゴ13」の最新作に日本の財務相や国債市場が登場したことを歓迎し、作者のさいとう・たかをさんに「礼状を書こうかと思った」と冗談交じりに喜んだ。
小学館「ビッグコミック」最新号に掲載されたのは、米国に拠点を置くヘッジファンドの女性が、日本国債を売り浴びせて利益を稼ごうとするストーリーの前編。日銀が国債の大量購入を続ける中で、麻生氏に似た「高津財務相」が相場の急変に備えるよう「黒沢日銀総裁」に忠告する場面もある。後編で主人公のスナイパーが登場、誰かを標的にするとみられる。
「日本売り」の題材にも麻生氏は「一般の人から国際金融に関心を持ってもらえて良いことだ」と余裕を見せた。漫画では、日本経済について「将来的な破綻は確実」と言われている。