京都市の四条通で烏丸-川端間の車道を減らし、歩道を拡幅する事業で、地域政党京都党が歩行者へ実施した街頭アンケート結果を2日までにまとめた。歩道を「元に戻すべき」が38%と最も多く、「改善すべき」の26%、「(拡幅後の)今のままでよい」23%を上回った。市の事業は人と公共交通優先のまちや、にぎわい創出を掲げるが、同党は「車やタクシー、バスで来ていた人が渋滞の発生などで足が遠のいている」と分析している。
アンケートは8月24日から9月12日にかけ、同党の市議らが四条通の烏丸-河原町間で歩行者1075人から回答を得た。
交通手段を問わず四条通に行く頻度が変化したか尋ねると、「減った」とした人が27%で、「増えた」の5%を大きく上回った。
事業に伴う車線減少で、工事が始まった昨秋以降、春の花見シーズンをピークに渋滞が発生している。回答者のうち、バスで四条通に来た人への調査で、たどり着くまでに「時間がかかるようになった」との回答が57・7%あった。
同党市議団の江村理紗団長は、調査時の回答者との会話などから「観光客にとっての事業という印象を持っている人が多かった」とし、「市民のための施策となるよう市は抜本的な改善策を講じるべきだ」と話した。