名物パイナップルケーキ日本進出、大都会に店舗開設
台湾の人気パイナップルケーキ店が東京へ進出。表参道にショップを建て、華々しくオープンしたことを台湾メディアが報じた。
日刊紙「中國時報(チャイナ・タイムス)」は、著名な鳳梨酥(パイナップルケーキ)ブランド「微熱山丘(SunnyHills)」が表参道で開店したニュースを取り上げ、「店舗デザインはなんと、有名建築家の隈研吾氏が担当。創設者の許銘仁氏が取材を受け、“日本進出は売上のためではありません。店のブランドイメージの上昇を図るためで、店作りのコンセプトは都会の中の森をイメージしました”と語った」ことを台湾の人々に伝えた。
ショップの場所探しに始まり、3年間かけて開業を準備してきたという「微熱山丘」。「ヒノキ15本を使った木造つくりで、面積は約57坪。3フロアあり、屋上は庭園になっている」と中國時報は構造を説明し、「台湾で6−7月に採れたパイナップルをジャムにし、日本人向けの酸味を抑えた味のケーキを提供。日本市場を意識し、ケーキの形を美しく見せるよう特殊な機械も開発したそうだ。パッケージも日本向けに新しくした」など、台湾との違いを報告した。
公式サイトによると日本の店名は「SunnyHills at Minami−Aoyama」で、住所は南青山3丁目。ヒノキの角材に覆われた建物で、目を引く外観とのこと。1月1日のみ休業で、ほかの日は年末年始といえども営業するようだ。パイナップルケーキの価格は5個入り1500円で10個入り3000円と安価ではないが、素材と味にこだわり布袋に入っているなどパッケージにこだわりも見える。台湾と同じく試食のパイナップルケーキ1袋と茶を無料提供し、おもてなしをするのもこの店の特徴だ。
「微熱山丘」は2008年開業で、10年夏に台北店をオープンし人気沸騰。台湾名物をゆっくり試食できる楽しさと、おいしさで連日行列ができるほどのにぎわいを見せ、有名店となった。パイナップルケーキといえば、台湾が誇る代表的なおみやげだ。洗練された東京のおしゃれスポット青山で、台湾スイーツがどんな風に受け入れられるのか、店舗経営は成功するのかと熱い注目がそそがれそうだ。
H P
http://www.sunnyhills.co.jp/news.php
国際医療サービスセンター、4空港で開設
台北の玄関口、松山空港に28日、国際メディカルサービスセンターが開設され、記念セレモニーには馬英九総統も出席した。2012年には17万人に上ったとされる医療観光に訪れる旅行者への便宜を図ることで、さらなる患者の受け入れと観光分野への経済効果の波及を狙う。この日は松山空港をはじめ、桃園空港、台中清泉崗空港、高雄小港空港の4カ所で同センターがオープンした。
太平洋そごうデパートの売上高、今年は660億元
遠東グループの太平洋そごう百貨の今年の売上高は、中台合わせて660億台湾元に届くとみられる。経営権をめぐる長年の訴訟問題が解決したことから、今後は中国での新店展開や既存店の経営方式転換などを積極的に進める。遠東グループの徐旭東董事長によると、家賃高騰や移転リスクの少ない中国の地方都市で大型SCに進出するほか、既存の不採算店をモール型に転換し、固定家賃収入を得られる形態に変えていく。
高雄港の取扱量、大連港に抜かれる恐れ
1996年〜99年にはコンテナ取扱量で世界3位入りしていた高雄港だが、今年のコンテナ取扱量の1000万TEU(20フィートコンテナ換算)到達は絶望的で、昨年13位の地位は中国・大連港に奪われそうだ。このため、台湾港務公司は南進戦略を採用し取扱量増加を目指すとともに、多角化経営を進める。
高速道路ETC化、18億〜20億元削減
高速道路のETC化が30日に正式にスタートし、走行距離に応じて課金されることになった。葉匡時・交通部長は、利用者は時間とガソリンの節約が可能となり、さらには回数券の印刷費などを含め18億〜20億台湾元のコスト削減につながると強調。その上で、高速道路で全面的に走行距離に応じた課金制を採用するのは台湾が世界初めてだと語った。
パイロット80人が脱税
台北地検は27日、中華民国パイロット協会の現職及び前会長、秘書長らを文書偽造の罪で起訴した。79人のパイロットは罪を認めたため、起訴猶予処分となった。しかし脱税額の2割に当たる合計で数千万台湾元が不起訴処分の見返りとして徴収された。911テロ事件後、パイロットは「国外飛行安全計画」への寄付行為として控除を受けたが、実際には寄付せず、手数料を控除した金額をそれぞれの海外口座に振り込んでいた。
1月にも内閣改造か
江宜樺・行政院長が組閣して間もなく1年を迎える。来年の統一選挙に向け、1月にも内閣改造が行われそうだ。国家安全機関や外交、財政官庁の担当者はそのままで改造は小幅となりそう。行政院長との不仲が表面化している李鴻源・内政部長の交代は確実。また、1月22日に成立する国家発展委員会には経済建設委員会の管中閔・主任委員の横滑りが確実。食品偽造で問題噴出の邱文達・衛生福利部長も異動確実組だが後任に誰を充てるかが問題だ。
基隆の巨大アヒル、エコ洗剤で輝き取り戻す
港を往来する作業船が排出する黒煙や大気汚染の影響で、公開からわずか1週間で全身が黒く汚れた巨大アヒル「ラバーダック」の2回目の清掃作業が28日、基隆港で行われた。環境に優しい特殊な洗剤を使用した結果、見違えるような明るさを取り戻し、どんよりとした雲に被われた天気の中、晴れて名誉挽回を果たした。
日本時代の合同庁舎、おしゃれな本屋に
雲林県・虎尾鎮で日本統治時代の1930年に建てられた合同庁舎に大手書店の誠品が入居し、プレオープン式典が開かれた。虎尾合同庁舎は鉄筋コンクリート造りの地上4階で、落成当初は派出所、消防組、公会堂として使用されていた。2001年に県の歴史的建造物として登録され、06年12月には修復工事が完了した。
日本と力を合わせ互いを行き来、観光業界を活発に
台湾メディアが「日本と台湾で、観光客を対象にした提携プロジェクトが進んでいる」と報道。東京スカイツリーと台北101に始まり、江ノ島電鉄と台湾鉄路管理局の共同企画も実施中とPRした。
台湾のテレビ局「TVBS」は「日本と台湾は共に観光事業に力を入れている」とし、「東京スカイツリーと台北101は共同友好宣伝計画を結び、記念切手を発売するなどした」と伝えた。また5月に共同送客の協定を結んだ神奈川県に本社を置く江ノ島電鉄と台湾鉄路管理局の、「キャンペーン利用旅客が1500人を超えた」と報道。江ノ電の紹介では、10数年前に台湾で人気だったアニメ『スラムダンク』を取り上げて、「江ノ電が走る地域が舞台。主人公は湘南海岸で恋をし、江ノ電に乗って通学する。平渓線の使用済乗車券で、有名な鎌倉市に行ける」とも伝えた。
江ノ電一日乗車券を台湾の指定駅で提示すると平渓線一日周遊券が無償で獲得でき、その逆パターンも可能というキャンペーンで、「平溪線の売上げは17%以上増加した」とのことだ。キャンペーンは2014年3月末まで続く予定で、平渓線は台湾新北市瑞芳区から同市平渓区を走るローカル線。TVBSは「台湾から日本へ旅行する人数が50%以上も増えた。円安と安価な航空券販売がその理由だ」と伝えた。
ほかにもJR四国の松山駅と台湾鉄路管理局の松山駅が友好駅協定を結び、記念乗車券を発売済。14年4月には黒部峡谷鉄道が台湾の阿里山森林鉄路と共同キャンペーンを開始する予定など、複数の提携が進行中。旅客の行き来に伴って、鉄道を利用した交流もいろいろと図られている。
SPILの受注急増、日月光問題の影響も[IT]
IC封止・検査大手のセキ品精密工業(SPIL、セキ=石へんに夕)は28日、このところ従来予測を上回る規模の受注が急増していると明らかにした。市場では、同業大手の日月光半導体(ASE)の高雄市にあるK7工場が、廃水の違法な垂れ流し問題で同市環境保護局から一部生産設備の停止命令を受けたことによる受注増とみられている。
29日付経済日報が伝えた。業界関係者は「日月光のK7工場が一部停止後、米クアルコムや聯発科技(メディアテック)など半導体設計各社はサプライチェーン寸断の予防線として、一部発注をSPILや米アムコーテクノロジーに振り分けている」と指摘。中国の春節(旧正月)連休を前に、特にハイエンドの通信IC関連の注文が流れているという。SPILは日月光の問題との関連性については明言を避けた。
■来年は1,500人募集
SPILは来年、中国のスマートフォン市場が引き続き成長するとみて、大規模な人材募集と生産能力の増強を実施する。台湾で1,500人以上を募集する計画だ。今年は2,000人近くを採用し、全従業員数は約2万3,000人、うち台湾拠点は約1万9,000人となった。
生産面では、中国工場を増強するほか、台湾では来年末にも中部科学工業園区(中科)后里園区(台中市后里区)で約300億台湾元(約1,049億円)を投じて新工場を建設する。
故宮の「翠玉白菜」「豚の角煮」が高級チョコレートに
国立故宮博物院(台北市)に収蔵されている国宝級の文化財をかたどった高級チョコレートのセットが、「多宝格チョコレート」の名で来年1月20日からチャイナエアライン(中華航空)の日本路線と中国大陸路線で発売されることになった。
このチョコレートは機内食専門の華膳空厨(チャイナ・パシフィック・ケータリング・サービス)が考案したもの。同社では2年前、文化的意義の高い新商品の開発に取り組むことになり、故宮博物院で台湾内外の観光客に人気の高い「翠玉白菜」「肉形石」「嬰児枕」「象牙彫獅形紙鎮」「宗周鐘」「錯金銀双洋尊」の中華文化を代表する文化財6点を選んで“国宝チョコレート”を作ることにした。
製作にあたって同社の調理師らは故宮博物院に何度も足を運び、本物をいろいろな角度から観察してチョコレートの図案を練ったという。また、精巧に仕上げてそっくりに見せるため、チョコレートの型取り用器具もベルギーの専門工場に特別に依頼。原料もフランスから輸入しており、型への流し込みから色つけまですべて手作りで1日の生産量は300個50箱分。価格は1個あたり140台湾元(490円)近くとなる。
この国宝チョコレートセットのパッケージはドイツのレッドドットデザイン賞を受賞した六角形のケースで、6種類のチョコレートそれぞれの製作工程を紹介する中国語・英語・日本語の説明書がついている。「翠玉白菜」はチョコレートとホワイトチョコを使用、粉末食用色素で深い緑から明るい緑へとグラデーションをつけてみずみずしい白菜を表現、表面には本物同様に小さな虫がデザインされており、「肉形石」はチョコレートとミルクチョコを使用、暗い赤みを帯びたチョコレートの色で豚肉の層を表しているという。
今年の訪台旅行者 800万人目の誕生へ秒読み
交通部観光局は、2013年の台湾訪問旅客者数について史上最高となる800万人の大台を間もなく突破できると見ており、早ければ30日夜にも今年800万人目の訪台旅行者が誕生するとしている。
観光局によると、今年の訪台旅行者の目標人数770万人が今月21日に達成されたのに続いて、29日には延べ796万人に達しており、1日平均2〜3万人の入国旅行者に加え、年末年始の入国者増も手伝って、800万人目の誕生が秒読み段階に入り、今夜か明日の朝にも実現すると見ているという。
観光局ではこれを受け、台北松山、桃園、高雄など各空港や主要な港などに係員を配置して出迎えの準備に取りかかり、800万人目の来台者には歓迎プレゼントを用意するとしている。
昨年記念すべき700万人目の訪台者となったのはマレーシアから訪れた女性で、その際には約30万台湾元(およそ105万円)相当の商品などが贈られた。
台北市、河川クルーズ観光推進で日本語ガイドツアー試験運
日本人観光客の台北に対する理解を深め、クルーズ船から市街の美しい風景を体験できる「ブルーラインクルーズ」(藍色公路)をPRしようと、台北市公共運輸処では29日、日本語ガイド付きコースの試験運航を実施した。
市では従来とは少し異なる台北の楽しみ方を提供する目的で、2004年2月から市内を流れる基隆河や淡水河を利用してのクルーズ船観光コース、「藍色公路」(=資料写真)の運航が始まった。
これまで一部路線で英語の案内を提供したところ、アメリカ人やイギリス人観光客の間で好評を博したため、今後はより多くの日本人客にも水上からの台北観光を楽しんでもらおうと、日本語ガイドがつくツアーの試験的な運航に至った。
この日、招待された日本人客はあいにくの雨模様や低い気温をものともせず、埠頭付近の名所旧跡などを約40分見学したのち乗船し、淡水に向かって出発、いつもと違った角度からの台北市を往復で約1時間半楽しんだ。
日本語ガイドは団体客向けに実施され、1週間前の予約が必要。
スパイダーマン、新年祝うイベントに登場 台北101花火に“点火”
人気キャラクターの“スパイダーマン”の像が、台北市政府前広場に登場、あす31日夜行われる年越しイベントでその手から光の束が繰り出され、超高層ビル台北101の花火の“点火”を演出する。
台北恒例の年越しイベントは年ごとに盛大になる一方で、今年は日本から歌手、福山雅治の中継生出演もあり注目されている。これに加え、カウントダウンではスパイダーマンが主人公を務め、台北101の花火の様子が全世界にインターネット中継され世界中の人々と共に2014年を迎えることになっている。
このスパイダーマン像は高さ4メートル、重さ350キロで、高さ12メートルの台上に設置され活躍。カウントダウンの直後、手の中から放出された光の束が台北101ビルに当たって花火が始まる。
この13時間後、スパイダーマンは米ニューヨーク・タイムズスクエアのカウントダウンイベントに登場し、巨大モニターにも来年公開される「アメイジング・スパイダーマン2」の一部映像が映し出される。新作は全てニューヨークでロケを行ったもので、特にタイムズスクエアは重要なロケ地。スパイダーマンは同イベントの2014年公式スーパーヒーローにも認定されており、年越しイベント参加の意義は大きいという。