「1000円札1枚で土地が買えます」−−。北海道深川市は、市有の宅地9区画を1区画(約100坪、約330平方メートル)980円で販売を始めた。人口減が進む同市への定住促進が目的で、契約後に住民登録し、1年半以内に住宅を建てることが条件。市は「ぜひ移住して」とアピールしている。
販売するのは、JR函館線の納内(おさむない)駅近くの7区画と、道央道深川インターチェンジ近くの2区画で、いずれも周囲は住宅地。市によると、1区画の固定資産税評価額は82万〜124万円という。
「1000円札1枚で土地が買えます」−−。北海道深川市は、市有の宅地9区画を1区画(約100坪、約330平方メートル)980円で販売を始めた。人口減が進む同市への定住促進が目的で、契約後に住民登録し、1年半以内に住宅を建てることが条件。市は「ぜひ移住して」とアピールしている。
販売するのは、JR函館線の納内(おさむない)駅近くの7区画と、道央道深川インターチェンジ近くの2区画で、いずれも周囲は住宅地。市によると、1区画の固定資産税評価額は82万〜124万円という。
深川市は米作などの農業が基幹産業で、ソバは全国2位の生産量を誇る。札幌から北に約100キロ離れ、JRの特急で約1時間15分。人口は1970年のピーク時には約3万9000人に上ったが、過疎化が進み、今年8月末で2万2026人にまで落ち込んだ。
今回は20年以上、買い手がいない区画があったため、格安で売り出すことにした。申し込みは30日まで。定数を超えれば抽選となる。問い合わせは市企画財政課(0164・26・2246)。
人口減に悩む自治体が多い道内では、90年代半ばごろから、格安で土地を売り出したり、無償で提供したりする自治体が相次いでいる。