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遠藤憲一、綾瀬はるかとの“ラブシーン”でNG「生々しくやり過ぎた」

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“コワモテ”でありながら最近はコメディー路線でも人気を集める俳優の遠藤憲一(54)が、映画『ギャラクシー街道』でかねてから出演を切望していたという三谷幸喜作品に初参加した。オファーされた役は、主人公の妻ノエ(綾瀬はるか)を口説きまくる宇宙人のリフォーム業者メンデス。しかも両性具有で、衝撃の出産シーンもあるという奇想天外さだ。想像以上に突き抜けた役に「これは絶対面白い!」と思わず即答したという遠藤が、その舞台裏や俳優としてのスタンスを語った。

 本作は、西暦2265年、宇宙空間を舞台にした三谷監督初のSFラブコメディー。木星と土星の間に浮かぶ人工居住区「うず潮」と地球を結ぶスペース幹線道路、通称・ギャラクシー街道の脇に立つ、小さなハンバーガーショップに集まる人々が織り成す恋模様を、店主夫婦役の香取慎吾と綾瀬を中心にユーモラスかつ奇想天外に描く。

 出産シーンは観てのお楽しみとして、男の欲望全開で綾瀬を口説くシーンは、まさに遠藤の真骨頂。「店内のリフォームの話をしながら、少しずつ服を脱いで、最後は“あんな”姿になってしまうんですが、三谷監督から『話はリフォーム、気持ちはラブシーン』と言われ、この人、発想が面白いなと思って」と感心した遠藤は、どんどんアプローチをエスカレートさせていく。

 「大丈夫、大丈夫だから」と根拠のないセリフをつぶやきながら、リアリティーあふれるしぐさと表情で綾瀬に迫る遠藤。「あそこは、男が人妻を何とかしようと、ただ口説いているだけ。宇宙人とか、変な格好だとか、セリフがどうだとか、そんなこと全て忘れて、とにかく必死。普通のドラマと変わらない気持ちでやりました」と心は恋愛モードだったと告白する。

 しかし、その必死さから綾瀬との“ラブシーン”でNGを出すことに。「おデコとおデコをこすり合わせるところ(遠藤が演じる宇宙人にとっては男女の一線を越える行為)で、かなり生々しくやったら、お互いに吹いてしまって。三谷監督から『やり過ぎ!』と言われてNGになった」と笑いながら振り返った。

 ところで今回、かなり思い切った衣装姿も見せる遠藤だが、抵抗はなかったのだろうか。「Vシネマ時代にもっとすっとこどっこいな格好をしていたので全然。むしろ、面白い表現をする方が好きなので恥ずかしさはなかった」と余裕の表情。

 最近、ドラマやCMでもコメディー路線が印象深いが、それに関しては「偶然です。コワモテの役やお父さん役をやることが多かったですが、CMで真逆な使い方をされて、それを観ていた方が面白いと思って誘ってくれた。僕が先陣を切ったわけじゃない」と遠藤。「ただ、同じことばかりやるのは好きじゃないので、いろんなものに挑戦するのは楽しい」と今の状況をとことん楽しんでいるようだ。(取材・文:坂田正樹)

映画『ギャラクシー街道』は10月24日より全国公開



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