果物販売の老舗「京橋千疋屋」(東京都中央区)で、水を飲んだ女性客5人が体調不良を訴えていたことが21日、警視庁などへの取材でわかった。
水からは高濃度の塩素が検出されており、同庁が詳しい経緯を調べている。
同庁中央署と中央区保健所によると、15日に来店した20~30代の女性客4人が店で出された水を飲んだところ、舌やのどに痛みを感じ、店員に報告した。店が検査機関を通じて調べた結果、水からは高濃度の塩素が検出され、店は17日から営業を自粛。保健所は21日~23日までの営業停止命令を行った。
水はピッチャーから注がれたもので、他の女性客1人も異状を訴えていた。塩素は漂白剤などに含まれるが、ピッチャーは通常の漂白が必要がない透明のプラスチック製で、同署が店員に話を聞くなどして、高濃度の塩素が検出された経緯を調べている。