中国共産党は25日までに、党員8800万人が守るべき新たな行動基準を発表し、公費を使ってゴルフに興じることなどを禁じた。違反者は処罰される。
この他、割り当て台数以上の公用車購入、食事や海外旅行での過度な支出も制約された。
ゴルフでは、公金を使ってのゴルフ場会員権の所有や会員権を寄贈品として受け取ることも禁じられた。中国では会員権の手数料などは年間数千米ドルに達するとされ、大半の公務員や党員の給与水準を考えた場合、会員権の購入はほぼ不可能な環境となる。
国営メディアは今回の新たな行動規範の発表について、既存の規則を集成化しより明確な内容にしたものと報道。党関係者の話として、新たな規範づくりの背景には、党内の罰則適用などが習近平(シーチンピン)国家主席が進める反腐敗運動の中で後れを取っている実情があるとも伝えた。
新たな規範は、中国共産党が来週、指導者が集まる重要会議の招集前に発表された。
中国では今年3月、違法行為があったとして66のゴルフ場閉鎖が発表された。国内の全ゴルフ場の約1割の数で、閉鎖はゴルフ関連の建設事業の禁止の通達が長年無視されていたことへの対応措置と受け止められていた。
中国の毛沢東元国家主席は権力を握った1949年、ゴルフを「金持ちのスポーツ」として非難、これを禁じ