マスコミが殺到初めての囲み取材にも応じた長澤まさみ
10日にスタートする台湾の連続ドラマ「ショコラ」(日本は年内放送)の完成会見が市内で行われ、主演の長澤まさみ(26)が海外で初めての記者会見に臨んだ。殺到した約200人のマスコミは、長澤の流暢(りゅうちょう)な北京語に「台湾に来た日本女優で一番」と驚嘆。ドラマはキスシーン“多発”のラブコメディー。飛び切りかわいい一面と男の急所を蹴り上げる必殺技を持つという日本ではちょっと考えられないキャラクターを演じる。
台湾表記で「長澤雅美(チャンザー・ヤーメイ)」。リポーターから「ヤーメイ、ヤーメイ」と質問が集中する。すっかり溶け込み、海外での初会見にも「楽しかった。この一年の半分以上、台湾にいたので。変な緊張感もなく安心感しかなかった」。囲み取材で無数に差し出されたマイクが注目の大きさを物語る。長澤の顔を埋めつくしてしまいそうだ。
毎日9時間。「1か月間、丸暗記の特訓でしゃべれるようになった」。北京語のセリフのうまさは絶賛の域で「愛はすべてを乗り越える偉大なもの」という長セリフも披露した。
台湾でも長澤出演のドラマ「プロポーズ大作戦」「ラスト・フレンズ」「都市伝説の女」などが放送され、知名度は高い。和製コミックが原作のラブコメで相手役のラン・ジェンロン(34)は“台湾の妻夫木聡”的な人気の若手だ。
亡き母、元ヤクザの組長が経営するケーキ店を訪れる音大生の二役を演じた。ジェンロンの急所を膝蹴りする衝撃シーンについても質問が出た。
この演技に最初は面食らったそうで「すごく気を使いましたよ。原作には出てこない『人間ビリヤード』という必殺技なんです」と説明。さらに「私の父(和明氏=元日本代表、現グランセナ新潟FC総監督)がサッカーの仕事をしているのをご存じで私も脚力が強いと思われたようで…」と相手が大事な所をガードする物をつけていた撮影秘話も明かした。
収録現場では共演者が、およそ長澤の使いそうにない汚い言葉を覚えさせることがはやっていたそう。そこで覚えた台湾語のひとつが「カオヤオ」と答えると会場は大爆笑。「うるせえ、さっさとやっちまえ」という意味だという。
言葉に苦労しながらも台湾生活で感じたのが、人の優しさと心地よい開放感。「日本を本当に好きでいてくれている。これほど受け入れてもらえると思っていなかった。これからも大切にしていきたいと強く思いましたね」。本格海外進出での経験はかけがえのないものとなった。
◆ショコラ 「ツルモク独身寮」で知られる窪之内英策氏の人気コミックが原作。長澤は日本で生まれ育った華僑の音大生役。亡き母が駆け落ちした元ヤクザの組長が営むケーキ店に突然現れ、思わぬ展開に。1話90分で全15話。日本では03年にTBS系のドラマで大塚千弘がヒロインを演じている。
昨年の新生児数、約19万人に減少
内政部の発表によると、台湾における2013年の新生児の数は19万4939人で、12年の23万4599人を約4万人下回った。一方で、昨年結婚したカップルは同年比で増加しており、今年の出生率は昨年を上回るだろうと内政部は予測している。出生率の低下に歯止めをかけようと、内政部では近年、結婚・出産を奨励する取り組みを行っており、育児手当の給付や地域による子育て支援などの環境整備が進められている。
トヨタ代理の和泰、昨年の売上高は過去最高
和泰汽車の昨年の連結売上は1465億9700万台湾元(前年比6.2%増)で、過去最高だった2005年を上回った。新車登録台数は12万7220台(大型商用車除く)で市場シェア33.6%で12年連続の首位。トヨタ車ではLexusなど高級車種が好調であったことから、営業利益も過去最高が期待できるとしている。黄南光董事長は、政府の経済政策が功を奏せば今年も引き続き自動車市場は活況が続くとし、今年の売上高は1600億元をめざせるとみている。
タクシーにもマイレージ制導入
全国で8000台のタクシーを擁している大都会衛星は9日、マイレージ制度を導入すると発表した。利用者は携帯電話で呼び出し、乗っただけで30ポイントがもらえる。5キロごとに10ポイント加算され、50ポイントたまれば特約店の割引券がもらえる。1万5000台の台湾大車隊も呼び出しごとにポイントがもらえるが、乗車距離はポイントに関係ない。
海基会の副董事長が辞任へ
海峡交流基金会(海基会)の高孔廉副董事長が辞任を申し出、馬英九総統は承認したもようだ。すでに後任の人選が行われている。江丙坤前董事長の後に就任した林中森董事長との不和が辞任の理由とされる。中台の民間交流団体が常設事務所を設置した時の初代代表に就任するのではとの憶測も出ている。正式な辞任は旧正月後となり、後任には同会の副秘書長兼スポークスマンの馬紹章氏が有力視されている。
尖閣周辺での操業ルール作りは協議継続
外交部は9日、台湾と日本は尖閣諸島周辺での操業ルールの確立に向け、漁業委員会の次回会合の早期開催で一致したと述べた。しかし開催時期は未定。同委員会は昨年4月の漁業取り決め調印を受け、同年5月に設立。昨年12月には発足時に続く2回目の会合を東京で開いた。漁船の操業状況や取り決めの適用水域の操業ルールについて意見交換を行いながらも、漁船同士の距離や網の使い方をめぐる議論が平行線のまま終わっていた。(中央社フォーカス台湾)
ビザ発給で収賄、外交官を取り調べ
台北地検は8日、駐ベトナム代表処の蕭裕文外交官(47)と、ベトナムで職業紹介業をしている曹保麟容疑者を収賄と贈賄容疑で逮捕した。蕭容疑者は台湾入国のビザ発給で留学生や労働者、ベトナム人花嫁から賄賂を受け取っていた。曹容疑者は同国の女性と結婚し、職業紹介業を始め、台湾のビザ取得代行をやっていた。曹容疑者はビザ申請で不備があったベトナム人から1人平均1000ドルを取り、蕭容疑者が審査もせずビザを発行していたという。
久石譲が11日にコンサート開催
台湾でも人気の高いスタジオジブリの映画音楽などで知られる作曲家の久石譲氏が訪台し、11日に台北市の国家音楽ホールで行われるコンサートでタクトを振る。台湾の国家交響楽団により、ベートーベンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」、交響曲第5番「運命」のほか、「運命」をモチーフに久石氏自らが作曲した「5th Dimension」が演奏される。
3月ロックフェスタに日本のバンド出演
今年で3回目となるロックフェスティバルの「揺滾辧卓」(ROCK BANDOH!)に、台湾をはじめ日本のアーティストや香港、中国などのバンドが参加する。3月29〜30日に花博公園(台北市)で行われるイベントには、日本から実力派ロックバンドのHaKU、Hello Sleepwalkers、The BONEZなどが出演する。台湾の陳昇、旺福、佛跳牆などと共演を果たす。
外交部、南シナ海問題への各方面自制呼びかけ
外交部が、南シナ海の主権は中華民国にあるとし、関係各方面に自制を呼び掛けた。外電によると、中共は南シナ海の勢力を強化するため、南シナ海の重要な水域での操業を望む外国の漁船に対し、事前に中共に報告し、その同意を得るよう求めているもよう。外交部の高安・スポークスマンは9日、中華民国政府の既定の立場を重ねて表明、中華民国は南沙諸島、西沙諸島、中沙諸島、東沙諸島とその周辺の水域の一切の、しかるべき権益を保有すると強調、関係各方面の、いかなる理由、方法による主張、行為も認めないと述べた。
中国大陸の海南省人民代表大会はかつて2012年の末に、「海南省沿海国境治安管理条例」を改正し、6項目の違法行為を定義づけた。それによると、海南省のいわゆる「管轄海域内」で、これらの規定に違反した外国の船舶に対し、公安機関は法に基づいて乗船し、検査、差し押さえ、駆逐を行えるほか、航行の停止、航路の変更や退去を要求することができるという。それに対して、外交部は中共に対し、自制して南シナ海の航行の自由を維持するよう呼び掛けるとともに、南シナ海は中華民国固有の海域で、台湾の船舶が活動しても、何の影響も受けないと強調した。
深澳線、1/9運行再開
新北市の瑞芳駅と海科館駅(海洋科学館駅)を結ぶ4.2キロメートルの深澳線が9日に運行を再開。所要時間は約10分、現在1日に20本を運行している。1989年に乗客の輸送を中止した深澳線は、国立海洋科学博物館開館に合わせて復活、在来線台湾鉄道で唯一博物館エリアにプラットホーム設けた路線となった。
馬・総統:中国大陸学生台湾進学制限を再検討
中国大陸からの留学生の受け入れ枠拡大による人数の倍増が期待されている。馬英九・総統は9日、全国大学・専科学校校長会議に出席し、高等教育に関する意見を聴いた。専科学校とは、日本の高等専門学校に近い教育機関。会議では多くの校長が、台湾で進学している中国大陸の学生に対する政策の制限緩和を希望し、馬・総統もこれに前向きな回答を示した。
馬・総統は、中国大陸の学生の台湾での進学を開放する目的は、台湾海峡両岸双方の若者が友人となり、互いに競争し、協力することを後押しすることであり、また学校の学生募集の市場を拡大することだと説明、中国大陸からの学生受け入れ政策を実施して3年来、プラスの効果がマイナスを上回ると説明した。
台湾は現在、中国大陸からの学生に対して「三限六不」政策を行っている、これは「中国大陸の学生の「出身校」、「人数」、「学習分野」の三つを制限するとともに、成績面で「加点せず」、「奨学金を提供せず」、「校外でのアルバイトを認めず」、「台湾での資格取得を認めず」、「台湾に居残って就業することを認めず」、「国家安全や医療、薬理治療などを学ぶことを認めない」というもの。
馬・総統は、この政策を見直す必要性を認め、昨年、教育部が中国大陸の大学の学歴承認規定を大幅に緩和したことを指摘、将来は、健康保険加入や研究室の助手になることを認める考えを示した。
馬・総統は、「政策の全般的な見直しが必要だ。もし、皆が受け入れるのであれば、両岸双方で相互に大学博覧会を開催することも考えられる。当然、周到な計画が必要だが、台湾の大学には競争力があり、心配することはないと信じている」と話している。
教育部の蔣偉寧・部長によると、現在、台湾の大学で学んでいる中国大陸の学生は、学生募集枠全体の1%、2850人が上限だが、将来はこれを2%、5700人に拡大するという。
亜協、日本とのFTA締結まだ時期尚早
中華民国台湾の対日本窓口機関、亜東関係協会(略称:亜協)の羅坤燦・秘書長が、中華民国台湾と日本の自由貿易協定(FTA)締結は、まだ機が熟していないとしている。羅・秘書長は9日、今年の台湾と日本の経済貿易分野での協力関係について展望した。羅・秘書長は、自由貿易協定についてはまだ機が熟しておらず、日本との暗黙の了解により、対外的に説明できないとする一方、関連の協定については交渉に努めており、一歩ずつ成果が積み上げられていると強調した。
中華民国台湾と日本は、昨年11月、「電子商取引協力協定」、「優先権証明書類データ電子的交換協力覚書」、「金融監督分野における相互協力了解覚書」など6項目の協定と覚書に調印しました。亜東関係協会の李嘉進・会長によると、自由貿易協定締結に向けて、まだ完成していない部分は、「租税」、「税関協力協定」、「サービス協定」の3項目だという。
羅・秘書長は、このほか、「台湾・日本漁業委員会」の第三回委員会議についても触れ、「双方とも早い時期での開催を望んでいるが、今のところタイムテーブルスはない。旧正月前、すなわち1月30日以前に行われることはない。昨年12月に第2回会議が終わったばかりで、双方は関連作業を進める時間が必要だ」と説明した。
台湾での出生数、今年増加に転じる見込み
昨年、台湾での出生数は減ったが、今年は増加に転じると予想されている。内政部の蕭家淇・次長は9日、統計によると、2013年の台湾における出生数は19万4939人で、縁起が良いとされた辰年の2012年の23万4000人余りに比べておよそ3万9000人減り、20万人の大台を割り込んだと明らかにした。2013年の女性一人が一生に産む子供の平均数を示す合計特殊出生率は1.07で、前の年の1.27を下回った。
しかし、蕭・内政部次長は、2013年に結婚したカップルの数が14万7636組を超え、前の年を4252組上回ったことから、今年の出生数は増加に転じることが期待できると指摘した。
蕭・次長は、「少子化現象に対応するため、政府は0歳児から2歳児までの育児手当支給、託児費用の補助範囲拡大、住宅地の託児施設設置などの措置を実施しており、いっそう安心して子供を生み、育ててもらえるようにする」と説明している。
経済部:今年の輸出成長率目標は4.2%
経済部が今年の輸出成長率4.2%を目標に、新興市場の開拓に力を入れることにしている。経済部国際貿易局の統計によると、2013年の台湾の輸出金額は前の年より小幅増加したが、貿易黒字は331億4000万米ドルで、過去最高を更新した。輸出金額は3年連続で3000億米ドルを超えている。
国際貿易局は9日、今年は台湾とニュージーランドの経済協力協定、および台湾とシンガポールとの経済パートナーシップ協定発効の効果が表れるほか、自由経済モデルエリアの推進、輸出拡大措置などが加わり、今年の輸出成長率は4.2%を目標にすると明らかにした。この数字は、行政院主計総処が昨年11月に予測した3.07%を大きく上回っている。
国際貿易局は、今年は輸出成長に向けて積極的に市場開拓の活動を増やし、規模を拡大するとともに、新興市場および重点市場に駐在する人数を増やして効果を上げたいとしている。
TSMC、日本のレーザーテックから設備購入[IT]
ファウンドリー(半導体の受託製造)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は8日、半導体部品関連装置などの製造・販売を手がけるレーザーテック(横浜市)から機械設備を購入すると発表した。購入額は約5億5,310万台湾元(約19億円)に上る。
レーザーテックの広報担当者は、NNAに対し「個別企業との契約であるため、納入する具体的な製品や金額は明らかにできない」と答えた。TSMCとは今回の受注契約以前から取引があると説明している。
レーザーテックは、半導体などの製造時に微細パターンが形成されて原版となるマスクの検査機などを製造、販売している。2013年6月期の連結売上高は約114億円。台湾では、10年に子会社「レーザーテック台湾」を設立し、営業活動や製品の保守・点検業務を行っている。広報担当者によると、台湾での取引先は数十社に上るという。
台湾、日本で話題の白いイチゴ試験栽培に成功 濃いミルクの香り
日本で大きな話題を呼んだ白いイチゴを台湾で試験的に栽培し、成功を収めたイチゴ農家の成果発表会が9日行われた。
白いイチゴの育成に成功したのは苗栗県大湖のイチゴ農家、胡益漂さん親子。2人は3年前、関連の専門知識や品種改良技術を身につけようと、はるばる日本の山梨県まで足を運んだ。帰国後、高海抜地域の育苗基地で試験的に栽培したところ、見事に育ち、淡いピンク色でミルクの香りが濃く水蜜桃のような口当たりが特徴のイチゴが実るようになった。
農家の話によると、白いイチゴの栽培は日照時間のコントロールがポイントで、今のところは100株程度しか栽培しておらず、量産はこれからだが、15日からのイチゴ園開放では数量限定の白いイチゴ狩りが楽しめるという。
台湾のエバー航空、安全度トップ10入り
航空会社評価サイトの「AirlineRatings.com」が8日発表した2013年度の「航空会社の安全度ランキング」で、オーストラリアのカンタス航空がトップに輝き、台湾はエバー(長栄)航空が8位となった。
これは世界の航空会社448社について、事故記録や航空管制当局の資料などに基づきランク付けしたもので、上位10社は順にカンタス航空、ニュージーランド航空、エミレーツ航空(ドバイ)、エティハド航空(アブダビ)、キャセイパシフィック航空(香港)、シンガポール航空、ヴァージンアトランティック航空(イギリス)、エバー航空、全日空、ロイヤル・ヨルダン航空。
「AirlineRatings.com」ではまた、昨年の死亡事故(29件)と死者数(269人)は過去10年の平均値(32件、719人)を大幅に下回ったとしている。
エバー航空は1989年、大手企業グループの長栄集団(エバーグリーン・グループ)の一員として設立。国営だったチャイナエアライン(中華航空)に次ぐ台湾第2の航空会社で、近年はハローキティ塗装機の国際線就航や俳優の金城武のイメージキャラクター起用などが話題を呼んだ。
ピアニストの藤田梓さん、ポーランドの栄誉章を受章
台湾を中心に活躍しているピアニストの藤田梓さんがポーランドから同国の国際的地位向上に貢献した人に贈られる「ベネ・メリート」栄誉章を受章、9日午後、台北市内で授与式が行われた。席上、今年80歳になる藤田さんはポーランドの作曲家、ショパンの音楽を広め、美しいピアノの旋律で日本、台湾、ポーランドの3つの国を結ぶ喜びを語った。
藤田さんは4歳の時に音楽を始めたが、9歳の時にはすでに大阪管弦楽団とハイドンのピアノ協奏曲を協演するほどで、1954年に現在の大阪音楽大学を首席で卒業しヨーロッパに留学、翌年母校に戻り最年少の教員としてピアノを教えた。
1960年には台北遠東音楽社の招きでリサイタルを行って才色兼備だと注目を集め、翌年、藤田さんは台湾のバイオリニスト、トウ昌国さんと国際結婚した。1985年には台湾で「中華蕭邦(ショパン)音楽基金会」を設立、トウさんが亡くなってからもショパン音楽普及への情熱が冷めることはなく、数多くの演奏会や国際的な演奏家を招いてのピアノコンクールを内外で開催している。(トウ=登におおざと)
授与式の後、藤田さんは流暢な中国語・英語・日本語で感謝の言葉を述べ、うれしさの余り20歳ほど若返るようだと喜びを語った。また、ショパンの曲2曲が披露され、聴衆は美しい調べにうっとりと聞き入り、演奏が終わると大きな拍手がわき起こった。
台北駐在ワルシャワ貿易事務処文化室の代表は、藤田さんは長年にわたってショパンの音楽とポーランド文化の普及に努め、ポーランドと台湾の間の懸け橋として尽くしたと栄誉章授章の意義について述べた。
日本時代の派出所が“物語の家”に変身 子供の楽園へ
雲林県にある日本統治時代の歴史建造物、「二崙派出所」を活用した物語を聞いたり絵本を読んだりする施設、「二崙故事屋」の開館式が9日行われた。
100年余りの歴史を持つ二崙派出所は1899(明治32)年に建てられた地元で最初の派出所で、県指定の文化財としても登録されているが、このほど、より多くの人々に現地の歴史や物語を知ってもらおうと、県政府の取り組みによって文化の発信地としても見事に生まれ変わった。
蘇治芬県長は二崙故事屋が雲林の新たな観光スポットとして、また、子供たちが地元の文化について学ぶ空間としての役割を果たすことに期待すると述べ、皆で学習する新たな文化を作り出したいと語った。
運営元では今後、各レベルの学校との提携を通じ、読書会や現地の人々の文化交流推進のほか、地元の文化人やお年寄りなどにその奮闘物語を自ら子供に語ってもらえればと経営方針を説明した。