米歌手・女優のゼンデイヤさん(19)がファッション誌に写真を加工されたことに反発して、加工前の実物写真を加工後の写真と並べてインスタグラムに掲載した。これを受けて同誌は、写真を元に戻すと表明した。
ゼンデイヤさんの20日の投稿によると、問題の写真はファッション誌モデリストの11月号のために撮影された。ところが掲載写真ではヒップと胴体部分が痩せて見えるよう加工されていることを知り、ショックを受けたという。
「こうしたことが女性に自分を意識させ、美についての非現実的な理想を作り上げる」とゼンデイヤさんは批判。「私を知る人なら誰だって、私の正直さや自分に対する愛情を知っている。だから自分で本物の写真を公表することにした」とコメントしている。
この投稿はわずか数日で数十万の「いいね」を獲得した。
これに応えてモデリスト誌は22日、エイミー・マッケイブ編集長の異例の声明を発表し、「画像を元の自然な状態に戻す」と表明。画像は外部の編集社が加工したもので、同編集長やゼンデイヤさんらで検討した結果、「画像は容認できる限度を超えて加工されており、当社の刊行物の表現する価値や理想にそぐわない」と判断したという。
ゼンデイヤさんのカバー写真の「無修正版」は間もなく公開予定だとしている。
雑誌などに掲載される女性モデルの写真は、染みやシワを消したり特定の部位を強調したりする加工が行われるのが一般的。今年2月には、マリ・クレール誌のために撮影されたモデルのシンディ・クロフォードさん(48)の無修正写真が出回って話題になった。