デービッド・キャメロン英首相のフェイスブックに掲載されたプロフィル写真が加工されていたことが発覚し、面白がったユーザーがいたずら写真を次々に投稿するなど格好の冗談のネタにされている。
問題になったのは、戦没者への追悼を意味する赤い花の記章をスーツの胸に付けたキャメロン首相の写真だった。この記章は戦没者追悼記念日に合わせ、首相府のスタッフが写真を加工して張り付けたものだったが、加工が稚拙すぎてたちまち見破られた。
首相府は不手際があったことを認め、問題の画像は削除したと説明している。
しかしツイッターでは既にうわさが広まっていて、キャメロン首相の写真を加工したいたずら画像が続出。スーツいっぱいに赤い花を散りばめた画像や、映画「アメリカン・ビューティー」のポスターの女優をキャメロン首相に差し替えた画像なども投稿された。
もっとも、写真加工で笑いものにされた世界の指導者はキャメロン首相にとどまらない。
ロシア正教会の指導者は、腕にはめていたのが3万ドル(約360万円)もする高級時計だったと指摘され、正教会の公式サイトに掲載されていた写真から腕の時計を消去。しかしテーブルに反射して写った時計はそのまま残っていた。
また米大統領選に立候補を表明している共和党のジェブ・ブッシュ氏の場合は、陣営のサイトに掲載された写真で左手の部分が別人の手に差し替えられていた。対立候補のドナルド・トランプ氏はすかさず、「黒い左手は体とずいぶん違って見える。ジェブはこんなこともうまくできない」とからかった。