“台湾のシャラポワ”が16強入り=テニス全豪オープン
昨年9月の東レ・パンパシフィック・オープンで準優勝したチャンフーバー)組
テニスの4大大会の全豪オープンは17日、メルボルン・パークで5日目が行われ、女子ダブルスでは台湾のチャン・ハウチン(セン皓晴)とアメリカのリーゼル・フーバーのペアがアメリカのヴァルヴァラ・レプチェンコとルーマニアのラルカ・オラルのペアを6−4、7−6で破り、3回戦進出を決めた。(セン=擔からてへんをとる)
4大トーナメントでのダブルス・ベスト16入りは2012年の全仏オープン以来2回目で、全豪オープンでは初めての快挙となる。
チャンは、180センチを超える長身のため“台湾のシャラポワ”とよばれることもある注目の20歳。2010年にプロ入りし、昨年はダブルスの元女王、フーバーとペアを組むことが多く、9月の中国オープンではアメリカのウィリアムズ姉妹を下し、話題を呼んでいた。
なお、男子シングルスでは同じく台湾のルー・イェンスン(盧彦勲)が16日、ブルガリアのグリゴール・ディミトロフに敗れ、2回戦で姿を消した。
中国、鳥インフル拡大 感染者200人に迫る ヤミ鳥肉横行、春節控え警戒
17日、上海市郊外で鶏卵を売っていた店。生きた鳥をこっそり販売していることを“宣伝”する板が柱にあった。
中国とその周辺で鳥インフルエンザ(H7N9型)の再流行が懸念されている。浙江省などで17日、新たに5人の感染が確認され、昨年3月の上海市での初確認から、感染者数は香港の3人と台湾の2人を含めて計195人と、200人に迫った。うち54人が死亡している。
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感染者は、生きた家禽(かきん)類を食用として扱う市場に出入りしていたケースが多いことが分かっており、衛生当局では中国各地で家禽市場の消毒や閉鎖措置を取ってきた。しかし監視の目をかいくぐって売り歩くヤミ露天商は後を絶たず、イタチごっこが続いている。
「1羽たったの30元(約520円)だよ」。上海市内の道路脇で、生きた鳥を売っていた女性はこう話しかけてきた。カゴにニワトリやカモなどを詰め込んでリヤカーで運び、客が選んだ鳥はその場で絞めて羽を抜き、ポリ袋に入れて渡す。なじみの客には1羽20元まで値下げしていた。
「城管(警察とは別の治安維持組織の名称)が来たらすぐ逃げるけど、いまは連中が休憩時間帯だから大丈夫」と話す。河南省から出稼ぎに来たというこの女性以外に何人もの露天商が周囲にいたのは、羽が散乱していたことで分かる。
安価な生鮮食材を目当てに、地元客でにぎわう上海郊外の市場では、家禽類のコーナーが閉鎖されて鶏卵売り場に変わっていた。だが目立たないよう「カモとニワトリ売ります」とベニヤ板で宣伝。近くの店で聞くと、「あそこで注文すれば、近くの倉庫で絞めた鳥をすぐに持ってくるよ」と声を潜めて教えてくれた。
昨年夏に押さえ込んだかに見えた感染だが、昨年10月から再び感染者が出始めた。10月以降の感染者は計59人。中国では今月31日からの春節(旧正月)連休を控える。国営新華社通信は「多数の人が移動し、数多くの家禽も売られる春節は感染拡散の危険がある」との専門家の見方を伝えた。
上海市では31日から4月30日まで、消毒措置を施した正規の市場でも生きた鳥の売買を禁止するなど、警戒態勢を強める方針だ。
エイサー:13年通期は過去最大の赤字−資産評価損響く
1月17日(ブルームバーグ):台湾のパソコンメーカー、エイサー(宏碁)の2013年通期決算は過去最大の赤字となった。売り上げの落込みや資産の評価損計上を受け、同社は1月から最高経営責任者(CEO)が交代した。
17日の同社発表によると、13年通期の純損益は206億台湾ドル(約713億円)の赤字。赤字幅はブルームバーグがまとめたアナリスト25人の予想の平均(151億台湾ドル)を上回った。
このほか上級幹部の報酬を30%削減したことを明らかにした。エバ・ホー最高財務責任者(CFO)はこの日の記者ブリーフィングで、同社には潤沢な手元流動性があるとしたほか、赤字は今後縮小していくとの見通しを示した。
同社は7−9月(第3四半期)に過去に買収した資産の評価額を引き下げたほか、10−12月(第4四半期)にも原材料などの評価額を引き下げた。
台湾初のライトレール 11月より試運転の見込み/高雄
台湾南部の港湾都市、高雄市内で建設中の台湾初となるライトレールは、春節休み(1月31日から2月4日)が明けてから軌道の敷設工事に取りかかり、今年11月にも試運転が予定されていることが分かった。
高雄市政府捷運局によると、ライトレールは全長22.1キロ・36停留所を2段階に分けて整備する。このうち、第1段階8.7キロの港側路線は高雄港の「アジア新湾区」に沿うもので、西子湾駅では高雄メトロ線へ乗り換えが可能。
去年6月に始まった工事では台湾鉄道・高雄臨海線の軌道撤去などが進められている。第1段階では川を渡るレールの施工個所が2カ所あるが、電車走行の安全確保のため河床の50メートル下まで杭打ちが必要で、捷運局では工事に遅れが出ないよう担当の会社に求めている。
ポーランドやチェコなどで製造された軌道は現在、高雄へ向けて海運輸送中で、春節休み明けから敷設を開始するほか、5両編成の車両建造もすでに手がけていることから、11月にも試運転に入る見込み。
台湾の日経アジア賞受賞者がウルフ賞を受賞 ノーベル賞の“前哨戦”
ノーベル賞の前哨戦とも言われる「ウルフ賞」(Wolf Prize)化学部門の受賞者に、台湾最高の学術研究機構・中央研究院の翁啓恵院長(65歳、写真中央)が選ばれた。
ウルフ賞は農業や化学、数学など各分野で大きな功績のあった人に与えられる賞で、イスラエルのウルフ財団が選定している。ノーベル賞に匹敵するほどの権威があり、同賞を受賞したのちに、ノーベル賞を手にする学者も多数いる。
受賞の理由は、複雑な構造を持つ多糖体と糖蛋白の合成の研究への多大な貢献が挙げられており、翁院長はこれに対して、台湾で基礎を固めることができたことと中央研究院による多領域からの協力提供に感謝すると述べた。
かつて同じく同院院長を務めたことのある李遠哲氏もノーベル賞を受賞しており、今回、翁氏のウルフ賞受賞で台湾にノーベル賞がもたらされるのではないかと大きな期待がかかっている。
台湾鉄道、一斉警笛で2年前殉職の運転士を追悼
自らを犠牲にして大勢の乗客の命を救った台湾鉄道の特急列車の運転士、蔡崇輝さんが亡くなって17日で2年となったのを受けて、台鉄では同日午前10時ちょうどに全列車が5秒間一斉に警笛を鳴らし追悼の意を表した。
2012年1月17日、桃園県・埔心駅近くの踏切で特急列車の太魯閣(タロコ)号が線路内に侵入してきた砂利運搬トラックと衝突した。乗客約300人の安全を守ろうと、運転していた蔡さんはブレーキのレバーを握りしめ続けて列車の暴走を防ごうとした。その結果、先頭車両が大破したものの乗客には1人の死者も出なかった。しかし、蔡さんは避難可能であったにもかかわらず衝突する最後の瞬間まで運転席に留まり殉職した。
当初、蔡さんの死亡は危険を冒した「任務中の殉職」に該当しないとして、最高レベルの労災補償は認められなかったが、行政院など各関係部門の2年来の努力が実って、蔡さんは命日の前夜になってようやく尊厳を取り戻すことができた。
これに対し、遺族で妻の王麗娟さんは「やっと正義を取り戻すことができた。これで夫には安らかに眠ってほしい」と心境を述べた。
映画「KANO」のPRで大沢たかおと台南市長がツーショット
日本統治時代の台湾球児たちを描く「KANO」で台湾のダム建設に献身した八田与一役を演じた大沢たかおが17日、映画の撮影地点の一つだった南部のダムを訪れ、台南市の頼清徳市長とともにセレモニーに出席したが、台湾では2人の雰囲気がとてもよく似ていると話題になっている。
この日、大沢は馬志翔氏や魏徳聖氏とともにロケ地だった烏山頭ダムを再訪。頼市長とともにダムの水門を開いて映画の興行成績がうなぎ登りとなるようほとばしる水しぶきの前で“願かけ”をした。
台湾ではかねてからインターネット上で大沢たかおと頼市長の目元のあたりがよく似ていて“兄弟顔”だともっぱらの評判だったが、この日2人はスーツに身を固め、ソックリ度合いも一層引き立っていた。
台湾が防空能力向上へ、IDF計画「第2弾」に着手
中華民国空軍(台湾空軍)は16日、427戦術戦闘航空団の戦闘機「F−CK−1」56機の換装・改造作業の開始式典を実施した。同戦闘機を71機保有する443戦術戦闘航空団では、同作業がすでに終了。427戦術戦闘航空団では2017年に完了する予定で、主に中国を念頭に整備されている台湾の防空能力が相当程度に向上されるという。
「F−CK−1」の中国語名は「経国」。蒋介石の息子で1978年から88年まで総統を務めた蒋経国氏の名をとった。台湾では米国のノースロップ社が1950年代に開発した戦闘機「F−5」を使用していたが、陳腐・老朽化のため、米国にF−16の売却を打診した。
しかし、米議会が中国との関係を考えて拒否したため、1980年代になり、蒋経国総統は、戦闘機の自主開発に着手することを決めた。開発には米企業のジェネラル・ダイナミクスなどが協力した。同戦闘機は「経国」と名づけられ、1989年に初飛行、94年に軍が制式採用した。
台湾は、戦闘機「経国」を「自製防御戦闘機(Indigenous Defensive Fighter、IDF)」と位置づけ、配備した。その後、米国がF−16戦闘機の台湾への売却を決めたため、「経国」は生産数が減らされたが、台湾が自らによる兵器の開発と生産能力を保持し、向上させたことは、政治・軍事の両面で大きな意義があったとされる。
戦闘機「経国」は427、443戦術戦闘航空団に配備されたが、その後、軍用機の分野では世界的に、電子制御などの分野で大きな進歩があった。また、「経国」はエンジン推力の強化が必要とされた。そのため、「経国」の改良型である「雄鷹」が開発された。
主な改良点はアビオニクス(搭載電子機器)や射撃管制システムによる対地攻撃能力の向上、降着装置の改良、増槽の取り付けによる航続距離の延長など。「雄鷹」は改良により、F−16に匹敵する性能を持つようになったとの見方がある。
また、台湾の中央科学院は対地攻撃用巡航ミサイルの「万剣弾」の開発にも成功している。同ミサイルの量産が始まり配備されれば、「雄鷹」はさらに大きな攻撃能力を持つことになる。
台湾では、443戦術戦闘航空団が保有する「経国」を「雄鷹」に改造する作業はすでに終了しており、427戦術戦闘航空団における同作業が終了する2017年には、すべての「経国」が新型の「雄鷹」に生まれ変わることになる。
経済部、太陽光発電の推進を加速
経済部は16日、太陽光発電など再生可能エネルギーによる発電目標の上方修正を発表した。太陽光の2014年の発電能力を昨年比53%増の607メガワット(MW)に引き上げた上で、2030年の目標を6,200MWとし、太陽光発電を加速する方針。原子力発電への批判が強まる中、二酸化炭素の排出量削減を進める観点からも発電方式の多様化促進を打ち出した。
経済部は、今年の再生可能エネルギーによる発電目標を昨年比312MW増の4,144MWとし、太陽光発電は210MW増やして607MWに設定した。風力の発電能力は昨年の614MWから714MWとする。現時点では目標に加えていない洋上発電にも今後取り組む考え。水力発電については現状維持とし、今後も微増にとどめる。
合わせて経済部は、2030年の再生可能エネルギー発電目標を修正し、全体の発電能力を当初計画比1,248MW増の1万3,750MWとした。うち太陽光発電は6,200MWで全体の45%を占める計画。また風力発電の目標を4,200MWと、太陽光の次に位置付ける方針。経済部能源局の担当者はNNAに対して「太陽光発電は近年コストの減少がみられる。修正した目標では太陽光の推進を強化する」と述べた。
域内では、新北市貢寮区の龍門原子力発電所(第4原発、核四)の建設中止を求めて昨年各地で大規模デモが起きるなど、原子力発電への批判は高まる一方だ。加えて、行政院経済建設委員会(経建会)が昨年に出したリポートでは、火力発電で原子力発電分を補った場合、二酸化炭素の排出量が全体で2,370トン増えるとしている。経済部は、CO2削減を進める意味でも「発電方式の多様化を進める」(エネルギー局担当者)として、再生可能エネルギーへの取り組みを強化する考えだ。
台湾海峡両岸の民間企業、離島への液化天然ガス導入で協力
離島金門への液化天然ガス(LNG)提供のため、台湾でエネルギーサービス事業を展開する「星ワイ」が17日、LNGの配送などを手がける中国大陸の「福建新能源」と金門県議会で協力合意書に調印した。大陸からのLNG購入は台湾企業として同社が初めてで、今年年末前の提供開始を目指す。(ワイ=山かんむりに威)
金門県政府はこれに対し、地元の電力は火力発電が中心となっていることからコストが高いほか、大気汚染もひどく、二酸化炭素排出量の削減が可能なあらゆる手段を通じて、低炭素化に取り組み、より多くの観光客を誘致したいと述べた。
また、導入当初は対象が酒工場の金門酒廠など地元産業に限られるが、将来的には発電所や一般家庭にも拡大される予定で、年間輸送量は約10万トンに達するという。
LNGは石油や石炭よりCO2排出量が約20%少なく、従来の化石燃料の中でも環境に優しいクリーンなエネルギーとして注目されている。
台湾高鉄の客室乗務員が九州新幹線で研修交流
台湾高鉄(台湾版新幹線)の客室乗務員5名がこのほどJR九州に派遣され、1月16日から九州新幹線に乗務して接客研修を行っている。JR九州での研修は1月23日まで行われる。
台湾高鉄とJR九州は、互いの鉄道の知名度アップおよび接客サービスを学び合うことを目的に、客室乗務員相互派遣交流を行っている。
昨年12月にはJR九州から派遣された5名の客室乗務員が台湾高鉄に乗務して約2週間、研修を受けた。今回はそれに続くもので、台湾高鉄の客室乗務員が初めてJR九州に派遣され、九州新幹線に乗務し、日本式の接客サービスを学ぶ。
台南と台東の2つの爆竹花火まつりが日本テレビの「なんでもワールドランキング」に登場
1月17日(金)夜7時〜8時54分に放送される日本テレビの番組「なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付」の中の「迫力の世界ニューイヤー花火ランキング」で、台南の「塩水烽砲(塩水ロケット花火まつり)」と台東の「炮炸寒単爺(寒単爺爆竹祭り)」が紹介される予定です。
この2つの祭りはいずれも、旧正月の最後を彩る元宵節(旧正月になり最初の満月の日)に合わせ旧暦1月14日と15日の2日間にわたり行われる台湾を代表する祭りです。爆竹の攻撃を受けると厄を払うという言い習わしがあることから、国内外から観光客が押し寄せるほか、海外メディアも数多く取材に訪れる迫力満点の伝統ある民間行事です。
「塩水烽砲(塩水ロケット花火まつり)」は、神輿とともに周辺の町を練り歩くもので、その際に神輿に仕掛けられた大量の爆竹やロケット花火が発射され、主催者側では、爆竹やロケット花火によるやけどの危険があるため、近くで観賞する人は、燃えやすいナイロン素材の服は避け、フルフェイスのヘルメット、マスク、手袋、ジャンパー、長ズボン、布ぐつなどを着用して安全に注意するよう呼びかけているほどです。
「炮炸寒単爺(寒単爺爆竹祭り)」も、「寒単爺」の化身となった人が輿の上に立ち、民衆が爆竹を「寒単爺」投げつけたり、練り歩く先で爆竹を鳴らしたりするものです。
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日本テレビ
「なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付」
〜迫力の世界ニューイヤー花火ランキング〜
放送日時:1月17日(金)夜7時〜8時54分
交流協会「台湾ビジネスセミナー」開催のお知らせ(2014年2/3相模原)
公益財団法人交流協会では、台湾または台湾が持つネットワークを活用した海外ビジネスに関心のある方を対象に、ビジネスセミナーを開催します。
国内では、グローバルな収益構造を確保するために、中小企業の海外展開が加速しておりますが、早くからグローバルな活動を行って来ている台湾企業は有力なパートナー、アライアンス先として注目され、選択されております。
今回、アジアのパートナーの一つとして日台アライアンスのあり方等を研究される専門家、また神奈川県央地区の日本企業を中心に台湾企業とのビジネスをサポートされる専門家をお招きし、最近における日本から台湾への進出メリットや投資状況、台湾側の受け入れ状況等について、お話を伺い、中小企業の海外展開に係るヒントをご提供します。
ご多用中とは存じますが、お繰り合わせの上、参加いただきますようお願い申し上げます。
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「台湾ビジネスセミナー」
1.開催日時:2014年2月3日(月)13:30〜16:00(13:00受付開始)
2.開催会場:「サンエールさがみはら」第1研修室
(相模原市緑区西橋本5丁目4番20号)
3.講演内容:
講演?「日台ビジネスアライアンスの優位性と最新動向」
池上 寛 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所
新領域研究センター企業・産業研究グループ長代理
講演?「さがみはら産業創造センターの台湾ビジネスサポート事業」
安藤 重夫 さがみはら産業創造センター 企画事業部副部長
投資事業グループリーダー
質疑応答
4.参加費用:無料
5.募集定員:50名程度
6.主催:公益財団法人交流協会
7.後援:経済産業省関東経済産業局(予定)
【参加申込等】
1.参加費用:無料(当日は受付にてお名刺を頂戴いたします。)
2.申込締切:2014年1月28日(火)
3.申込方法:下記のアドレスから入り、参加申込書に必要事項をご記入の上FAXでお申し込みください。 http://www.koryu.or.jp/ez3_contents.nsf/Top/B1798BF19ACF970049257C4600060944?OpenDocument
4.問合先:公益財団法人交流協会 貿易経済部 担当:和田
TEL:03-5573-2600(内線32) FAX:03-5573-2601