「つらくてつらくて、立ち直れないと思う時だってある。でもそれは、未来が良くなっていくことのサインだと信じているんだ」
自身のブログでそう力強く述べるのは、ニューオリンズの路上で暮らすホームレスのJon Masters氏。
ホームレスになる前は、船を自宅にして暮らしていたというJonさん。停めていた場所が違法なところだと気付かずに逮捕されてしまい、さらに船に穴が空いており、留置所から戻った時には沈んでしまったのだとか。
家財もすべて失ったJonさんは、それでもポジティブでした。彼は「助けて欲しい」というメッセージボードを路上に掲げ、40米ドルを集めました。
そして、彼はそのお金で絵の具を購入し、絵を描きはじめました。
もともと絵を描くのが大好きだったJonさんは、YouTubeにアップされているハウツー動画で描き方を学んだそう。
毎日2~3枚ほど描いては路上で販売をはじめたところ、独学とは思えないほどの高い完成度が話題に!
Jonさんは、描き続ける中で一番嬉しかったことを同メディアで次のように語っています。
「他のホームレスの人達が、私の話を聞いて集まってきたんだよ。どうやって絵を描いたか教えて欲しいってね。私の行動が多くの人の心に届いたんだ。この瞬間、本当にやっててよかったと思ったよ」
Jonさんは現在、絵を販売して得た利益をホームレスの人たちとのコミュニティづくりに使っているのだとか。
そして、彼は今日もたくさんの人に刺激を与えるため絵を描いています。